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黒柳徹子の『窓際のトットちゃん』は何故580万部も超える売り上げを成し得たのでしょうか。
読んでみたのですが、いくら何でもそんな記録をたたき出す様な作品かと言われると???という感じでした。
何か売れる時代背景でもあったのですか?

A 回答 (1件)

時代背景が絡む理由は2つあると思います。



(1)1981年の出版当時は、まだ“トットちゃん”のようなタイプの子供の存在や、彼女をとりまく柔軟な教育環境の存在が、広く知られてはいませんでした。当然、ADHDやアスペルゲンガーといった言葉を知っている一般人は皆無に等しかったし、「平等」は謳われていても、実際に、障害者を完全に同等に扱ったり、本当の意味で個性を尊重する教育は、なされていなかったどころか、システムとして確立し得るという概念が殆どありませんでした。そこへ来て、この本は「こういう子もいるんだよ。こういうやり方も現実にあるんだよ」という斬新な事実を知らしめたと同時に、トットちゃんのような読者に勇気を与えたのだと思います。今、本書が大したことがないと思われる時代になったのは、ある意味、いいことなのかもしれませんね。(念のために申しますと、黒柳さんがADHDやアスペルゲンガーや障害者だと申しているのではありません。)

(2)出版当時は『徹子の部屋』が、今のようなネタ切れ感がなく、絶頂期でした。このあとで、類似の番組が出没してはポシャるのを繰り返したほどです。そんな絶頂期のフシギちゃんであった黒柳さんの生い立ちを、初めて本格的に描いたものとして、注目を浴びた部分も大きかったと思います。

(3)時代背景とは別に、この本の特徴は、時代を経ても読まれ続けていることだと知りました。それはおそらく、本書がタレントの自伝にとどまらず、教育的な分野にまで及んでいるので、新たな子育て世代や教育者世代に読まれ続けているということなのでしょう。
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この回答へのお礼

とってもわかりやすいです!なるほど、、、
今となっては普通の人にしか見えませんね(少なくとも私にとっては)

ありがとうございました!

お礼日時:2008/01/29 17:24

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