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軍事カテが無いので こちらに質問させてもらいます。

軍艦に装備された大砲について 色々と疑問があるので詳しい方教えてください。

以前に自衛艦が地元の港に寄航した時に公開していたので見に行ったのですが 隊員に「湾内で空砲でも撃ってくれるようなデモは出来ないですかね。」と軽く聞いたところ「とんでもない、そんな事出来ないですよ。」みたいなことを言われました、実際の射撃でも 艦外には一切出ない状況で撃つと言う事でした、確かに相当の衝撃があることは予想されます、また以前に富士の演習場で戦車の射撃を見たのですが それはものすごい衝撃と轟音に度肝を抜かれました、対して口径が大きい自走砲は 以外にも発射音は戦車よりも全然小さかった事を記憶しています、後から榴弾砲と 徹甲弾の特性の違いであることが判り 徹甲弾の凄さを改めて理解しました 。

で、艦の大砲ですが 現代の艦船じゃなくて 太平洋戦争当時の(帝国海軍時代の)戦艦は対空機関砲が(戦争後半は特に)多く据えられていますよね?しかも射手は露天の状態です、戦闘時、特に対空戦闘時には 主砲にも3式弾のような対空砲弾があるのを知っていますが、いちいち主砲発射時に 機銃操作員は艦内避難するのも聞いたことがありませんし、防御面ではすごく非効率ですよね? ただ 先に書いた自衛隊員の話を考えると 当時の大口径の主砲の発射では とんでもない衝撃が出そうな気がします。記憶では発射前にブザーなどで発射合図を出して 発射危険区域内の人間は退避をするような話を覚えているような気もします。

実際のところ 昔の戦艦や巡洋艦の主砲射撃の時の衝撃の度合や 乗員の対応法など 判りましたら教えてください。

A 回答 (7件)

結論から言いますと


「原則としては、戦艦の主砲で射撃を行う際、警告のブザーが鳴り、甲板上の人員は艦内など爆風を受けない場所に避難することになっていた」
「実戦では、爆風除けの無い機銃に兵員が配備されたままで主砲が発砲され、その爆風が自艦の機銃や兵員を吹き飛ばす事例が実在した」

これが特に酷かったのは、レイテ沖海戦で沈んだ戦艦武蔵での事例と言われます。

レイテ沖海戦 半藤 一利
http://www.amazon.co.jp/%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%83 …

では、武蔵の機銃群指揮官(当時は海軍少尉、戦争を生き延びて半藤氏に証言)が、
「最初の空襲で、武蔵の主砲射撃指揮装置がやられて、各主砲が勝手に発砲するようになった」
「主砲が何の警告も無く射撃し、機銃が吹き飛び、人員が死傷し、機銃の照準装置が壊れて発砲できなくなる事例が続出した」
と憤りをもって証言しています。

なお、米軍の戦艦アイオワが主砲を射撃する際の写真が下記にあります。
http://www.ussiowa.com/Photos/USSIowaInAction08. …
爆風によって主砲の周りの海面が大きく波立っているのが分ります。
アイオワは16インチ主砲、大和や武蔵は18インチ主砲です、武蔵の18インチ砲の主砲の爆風がどの程度のものか想像してみてください。

また、下記のサイトでの問答も参考になると思います。
http://www.warbirds.jp/ansq/42/D2002136.html

http://www.warbirds.jp/ansqn/logs/B001/B0002621. …
「14
大和は菊水作戦前に三連装機銃を増備してますが、主砲塔上部や砲塔側部等特に爆風問題が大きい場所の銃座には、主砲発砲時配員不能も止む終えなし、という結論が出ています。ただし、その他の場所については主砲発砲時でも退避せずに戦闘を継続する事が求められており、それは中央部の防楯無し高角砲群も同様です。
 また10や12で述べられている通り、主砲砲戦時高角砲に兵員が配属されるのは当然のことで、対空戦闘の必要がない場合等で退避が認められる場合もありますが、命令が出たら非防備の銃座でも兵員は否応無しに高角砲や機銃に取りつきます。これは日本海軍だろうと米英の海軍であろうと同様です。
 例としては既に出ているサマール沖海戦の事例が挙げられますし、また対ビスマルク戦の際に対空脅威が増したと判断された0950時以降、KGVとロドネイの両戦艦が対空戦闘準備を下令した際、待避所に居た対空戦闘要員が全てその配置につき、時折主砲射撃時や副砲射撃時の爆風で鉄兜が飛ばされたり、甲板に叩きつけられたりしつつも対空戦闘要員はその配置に留まっていた、というのも好例になると思います。」
※ この回答を書いている方は、軍鑑関係の本を執筆している「プロの戦史研究家」です。
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この回答へのお礼

詳しい説明有難うございます。
基本的には退避する事になっていたのですね、アイオワ型の射撃シーンを見ても その衝撃は恐ろしいほどわかります。ご紹介の記事を読んでいると現実にはそうも言ってられない事例も多かったようで 現代と比較するのも何ですが 昔は文字通り命を張って乗り込んでいたことが判ります。

質問にも書きましたが 90式戦車の射撃を50メートル後方で見ていたのですが ものすごい衝撃でした、足元は揺れて 土ぼこりが舞い上がり 雷の直撃よりもすごい衝撃でした(昔隣に落ちたのを目撃)。それを考えるとちょっと信じがたい事です。
現代の護衛艦では通常クラスで主砲は76ミリ、最新鋭のイージス艦でも127ミリですから大和で言えば副砲はおろか、高角砲と同じ口径ですが やっぱり 人員が外に出ていると危険なんですね。
改めて有難うございます。

お礼日時:2008/01/29 22:41

>いずれにしてもアメリカ海軍の対空防御と比較して日本海軍の防空能力は立ち遅れていましたね。



立ち遅れていたというより、考慮外だったというべきでしょう。
日本の軍艦は、数の上での不利を、各艦の性能の優越で補うという方針で設計されていました。
ですから攻撃力のみが重視され、「第四艦隊事件」や水雷低転覆事故等の悲惨な事故を起こしています。
また、精緻に過ぎる設計により、量産が効かず、修理にも手間がかかり、防御力も劣るということになってしまいました。
アメリカ軍艦艇が、個艦性能では劣るようにいわれながら、打たれ強く、素早く修理を終えて前線に戻れたのと好対照です。
駆逐艦も、当初から対空射撃を考慮に入れていたアメリカと、砲撃を重視し、当初から対空戦闘を考慮していたのは、「大潮」級以降の「秋月」級「松」級位だったそうですから。
砲が、空を撃てても、射撃指揮装置がなく、命中率は手ひどく悪かったそうです。
巡洋艦も、昭和17年位までは、旧式の高角砲を装備していたそうです。
世界最初の空母機動部隊を実用化した日本にしては、全くお粗末な話です。
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この回答へのお礼

おしゃる様に個艦優秀主義が影響していたかもしれません、ただ それゆえにあの美しすぎる艦容が出来たのかもしれませんが。簡略化して出来上がった松型駆逐艦がそこそこの性能なので”今まで手間暇かけたの何だったのか?”なんていう話も何かに書いてありました。
航空機の優位性を自ら証明した筈なのに その対応が未熟だったのも不思議に思います。
ご回答 有難うございました。

お礼日時:2008/01/28 22:47

お話としては前の方がおっしゃるとおりなので、実際に参考の写真を見てください。

海面の盛り下がり具合を見ると主砲の発射時における衝撃が分かるでしょう。

参考URL:http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/2/ …
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この回答へのお礼

画像の紹介 有難うございます。
スゴイ 写真ですね~、円弧の部分は衝撃波でしょうか、これを見ただけで生身の人間が居れば危険なのは十分判ります。

お礼日時:2008/01/28 22:46

大東亜戦争当時、巡洋艦・戦艦の対空射撃は、まず、遠距離の敵機に向けて主砲による三式弾による射撃、次に高角砲による射撃、更に接近されると対空機関砲、あとは単装の、人が自分で照準するタイプの機銃による射撃となります。


航空機は高速ですから、主砲は一度射撃して、次の弾を装填する前に攻撃が始まってしまうので、主砲射撃は最初の一撃のみです。
誘爆を防ぐため、最初から弾薬庫から出さないのです。
後は、単装機銃を持ち出し、設置して、各個に射撃するのです。
対空砲は、射撃指揮装置で管制されており、その指示で敵機を照準、射撃したのです。
戦艦の場合、主砲射撃の衝撃で、この単装機銃が吹き飛ばされるので、最初の一発以外、射撃しません。
巡洋艦の主砲は、射撃可能角度と、被害半径の関係から、射撃するだけ無駄なので、射撃しません。
日本の駆逐艦は、ほとんどの艦が主砲が高角射撃不能であり、対空機銃以外、対空射撃できませんでした。
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この回答へのお礼

ご回答 有難うございます。
詳しい説明で良く判りました。
特に機銃に関しては 常時設置してあるのでは無いという事は始めて知りました、考えると機銃を常時晒していれば直ぐに使い物にならなくなりますね。
いずれにしてもアメリカ海軍の対空防御と比較して日本海軍の防空能力は立ち遅れていましたね。

お礼日時:2008/01/27 21:10

通常瑠弾は重量も少なく発射薬は少量になりますから衝撃波や音響は低くなります。

 
徹甲弾は重量も大で初速を大きくする必要があり発射薬も相対的に多く必要なのです。  この為衝撃波、音響共に大きくなるのです。

しかし軍艦の場合、大口径の主砲で対空射撃を行うのは敵編隊が遠方にある場合で、露出機銃座などの射手はブザーなどの合図で遮蔽部に避難することになっています。
敵機が接近すれば3式弾でも有効な射撃は出来ませんから主砲で射撃することはまず考えられません。
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この回答へのお礼

ご回答 有難うございます。
他の方の回答にもありますが徹甲弾は発射エネルギーが違う訳ですね、要するに発射時のエネルギーが貫徹能力に反映すると言う事ですね。ところで艦の砲弾は調べてみたら徹甲榴弾(戦艦の主砲では)と言う事で 徹甲弾に該当するわけですから やっぱり初速重視の砲なんですね?
90式戦車でさえ120mmなのですから 大和の460mmなんてどれだけ凄いのか考えると末恐ろしくなります。
どうも有り難うございました。

お礼日時:2008/01/27 13:50

 一応、死 or 怪我したくない機銃操作員は、主砲発射時に艦内か遮蔽物の陰に毎回退避していました。



 また、主砲が対空射撃をするのは、敵機の編隊が極めて遠くにいる時だけで(接近されるた状態では、巨大な主砲は数百キロで3次元移動する敵機の追従が出来ない)機銃が主砲と同時に銃撃している事態は無かったと思います。なので効率も問題ないと思います。

>口径が大きい自走砲は 以外にも発射音は戦車よりも全然小さかった
 最大射程が30Km以上ある大砲を3キロ程度の所に向かって打つわけですか装薬は相当減らしていると思います…。戦車は元々2~3Kmが対象ですし。(確かに初速重視の徹甲弾は装薬の量が対戦車榴弾の5割増しではありますが)
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この回答へのお礼

ご回答 有難うございます。
やはり 避退しないと危険ですよね。
なるほど 主砲と機銃の目標の距離が異なっている訳ですね、確かに昔の大砲はゆっくり旋回しますから 近接した目標の追従は出来ないですね、蛇足ですが今の艦の砲は口径も小さいですが 旋回速度など ものすごく速いですね。
あと榴弾の件ですが 富士の場合は近過ぎるので 別のところから撃っていて その場の榴弾砲は空砲でした、<徹甲弾は装薬の量が対戦車榴弾の5割増し>なるほど5割も違うのですね、しかしホント戦車の射撃は凄かったです、中の乗員はどんな感じですかね?
どうも有り難うございました。

お礼日時:2008/01/27 13:39

下記リンクはyahoo知恵袋の


 「男たちの大和」を見ていたのですが、アヴェンジャー雷撃機が来襲した時です。機銃要員が配置についた後に、艦長が主砲発射の命令を出しますが、機銃要員が配置についている状態で主砲を撃っても大丈夫なのですか?
の質問です。

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question …
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この回答へのお礼

参考リンクの紹介 有難うございます。
これによると やはり射撃時には避退するのですね、考えてみると1トンを超える砲弾が瞬時に音速を超える速度に加速されるエネルギーが出る訳ですから 衝撃はものすごいのもうなずけます。
どうも有り難うございました。

お礼日時:2008/01/27 13:19

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