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1.「田」や「由」は横棒二本を引く前に縦棒を入れます。
2.「黒」も横棒二本より先に縦棒を入れます。
3.「補」や「敷」の縦棒は横棒二本を引いてから、縦棒を入れます。
4.「書」も最後に縦棒を入れます。(「補」と同じ)

これらの書き順をおぼえるのに、暫く前までは「縦棒が最後の横棒より下に突き抜けないのは先、突き抜けるのは後」、とおぼえていたのですが、「書」の書き順を見るにいたって、ハタと困りました。
(上記1.2.3.はこのルールに該当する)

これらの書き順(縦棒が入るタイミング)に、何かおぼえ易いルールはないでしょうか?
多少の例外はあっても仕方ありません。
例外は例外でおぼえることにしましょう。

A 回答 (2件)

筆順は一つではありません。


今、学校で教えている筆順は、昭和33年(1958年)旧文部省が出した『筆順指導の手びき』 に示されたものです。
『筆順指導の手びき』成立の経緯は、小学校の現場教師からの“学童に書写の指導をする際のよりどころを定めてほしい”との要望に応えたものであり、
「ここに取り上げなかった筆順を誤りとするものではない」旨が明記されています。
教育現場や学習参考書などがその趣旨をはき違えて、唯一の正しい書き方のように扱うのは妥当でないと言えるでしょう。
日本・中国・台湾・韓国で異なるものもあります。

まず【成】の筆順について見てみましょう。
1.日本 http://kakijun.main.jp/
 「漢字の検索」>「成」入力>[送信する]クリック
2.中国 http://www.shuifeng.net/pinyin.asp?ClassID=3
 cheng「成」クリック
 [筆順]>[下一歩][下一歩][下一歩][下一歩][下一歩][下一歩]
 [連続]
3.台湾  http://www.edu.tw/EDU_WEB/EDU_MGT/MANDR/EDU63000 …
と、3種類の筆順があります。
(韓国は正字の七画に合わせてありますが、『手びき』と同じです。
http://hanja.naver.com/hanja.naver?where=brow_ha …
 [PLAY]および下段)

http://ksbookshelf.com/DW/Hitsujun/
ここで最初に挙げられているのは『手びき』の筆順 (1)。
最後に「誤or不適当」とされているのは上記中国の筆順 (2)。
真ん中の『当用漢字の筆順』は上にはなかった第四の筆順で、始まりは『手びき』と同じですが、最後は[ヽ][丿]の順で台湾と同じです。

これで4種類になります。

ここには例が示せませんが、まず「別」という字の左下の形を書き、その後に[戈]を書く第五ないし第六の筆順も書家の書法としては存在するのです。

【田】は、[冂]の後、[|][-][_」と指導していますが、[-][|][_」でもかまいません。
というより、中国、台湾、韓国では後者が標準であり、日本だけが独自の筆順を採用して、教育現場などでそれを強制しているのです。
日本 http://kakijun.main.jp/
 「漢字の検索」>「田」入力>[送信する]クリック
中国 http://www.shuifeng.net/pinyin.asp?ClassID=20
 tian「田」クリック
 [筆順]>[下一歩][下一歩][下一歩][下一歩][下一歩]
 [連続]
台湾 
http://www.edu.tw/EDU_WEB/EDU_MGT/MANDR/EDU63000 …
韓国 http://hanja.naver.com/hanja.naver?where=brow_ha …
 [PLAY]および下段

【書】に至っては、“この字の上の部分はは「筆」の下部つまり「聿」に由来するから縦棒は最後に書く”としているようです。
それなら、
“「告」の上の部分は「牛」に由来するから縦棒は最後に書く”べきですし、
“「義」の上の部分は「羊」に由来するから縦棒は最後に書く”べきでしょう。
いずれも縦棒が下に突き抜けない形に変化したので、それに応じて筆順も変わり、縦棒を先に書いておくのですね。
質問者さんの「縦棒が最後の横棒より下に突き抜けないのは先、突き抜けるのは後」はまさにそれを言うものです。
「書」の上部で、縦棒を最後に書いて下の横棒を突き抜けないようにぴたっと止めるのはかなり難しいと思うのですが、いかがでしょう?
この字についてのみ字源を根拠にして頑張る理由が理解できません。
ちなみに私は上部の最後三画を[|][-][_]の順に書きますが、“突き抜けない縦画は受け止める横画の直前に書く”ルールによる[-][|][_」もありなのです。
台湾 http://www.edu.tw/EDU_WEB/EDU_MGT/MANDR/EDU63000 …
韓国 http://hanja.naver.com/hanja.naver?where=brow_ha … [PLAY]および下段

小学校で標準的な筆順として『筆順指導の手びき』の示したものによることに異を唱えるつもりはありませんが、それ以外が誤りというわけではないことは、縷々記した通りです。
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この回答へのお礼

丁寧なご説明有難うございました。

お礼日時:2008/01/31 23:11

あなたの考えているルールでよいと思います。


書の上は筆の下の部分と同じものなので、縦線が最後です。
ただ、下に日があるので、美観の問題で下に伸ばさない字体になっているだけです。
漢字の書き順は一つに決まっていないものがかなり多くあります。教育漢字については昭和33年に文部省が基準となるものを作りましたが、「ここに記された書き順以外の書き順でも間違いとはいえない」と書かれています。実際にはそれ以前に正しい書き順とされていたものと異る書き順が示されているものもあります。
書き順に拘り過ぎると泥沼にはまります。正しいとされる書き順が複数ある字の方が多く、それらを総て憶えるのは大変です。
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この回答へのお礼

>書の上は筆の下の部分と同じものなので、縦線が最後です。

なーるほど!
そういうことですか。
すばらしいヒントです。自信が出ました。(^_^;)

後半のご説明了解です。
ただ今は、小学生の孫に書き順を教えるのに、ある程度ルールを入れたほうがわかりやすいかな?(ルールは基本・例外もあり)と思っているのです。

ご回答有難うございました。

お礼日時:2008/01/31 23:09

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