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小学生の娘がいるのですが、最近の小学校はやたら子供に地域のことを調べさせているようだ。地元の新聞を読んでも、毎日のようにそんな関係の記事がでてる。また、全国的にご当地検定のようなものも流行っているようです。

私の子供のころはそんな学習なんてしなかったと思うのですが、なぜそんなことをするのでしょう?
 地元のことを知って、郷土に対する「愛」を持つのは大切なことなんだろうけど、私の疑問は、そういうのは生きていてなんとなく感じればいいことだし、あえて学校でやらなくていいことだということかもというのがまず一つ。また、個人的な意見だけど、子供にはたまたま生まれた場所より、世の中にはいい所があることも教えた方がいいのではないかという疑問もあります。

 で、学校教育がそうなった背景を私なりに推測してみると
1 首都圏への人口流出を誰かが止めたがっている
2 冷戦後のグローバリズムに対する抵抗である(地産地消などの教育がそれでしょうか?しかし私の知るところでは、「地元はやっぱりいい」というような話をするだけで、グローバリズムに対する抵抗というようなことは誰も言わない)。 
3 「国家の品格」という本が売れているように、日本人としての誇りを持ちたいという空気がある

 「地元はいい」「日本はいい国だ」という気持ちを「日本人の子供」が持つことを私は否定しないが、娘の学校にはブラジルとかパキスタンなどの国籍の子供も少数ながらいるわけで、「なにかがおかしい」という疑問があるんです。そもそも外国の子供に、「ここには昔、秀吉が来たこともあるんだよ」みたいなことを教えたり、学芸会で百姓の格好をしてお侍に年貢を取られたりみたいな寸劇をするのに何の意味があるのかということです。教育現場に詳しい方の意見を希望します。

A 回答 (5件)

教育基本法改正が背景にあるのではなく、「愛国心」教育推進派の台頭がその前段としてあったと思います。



戦後の早い時期からアメリカは対ソ連の戦略上の必要から、日本の再軍備化を一貫して求めてきました。
それがいかに理不尽なものであったかは、戦争を知る世代にとっては自明であり、市民運動としての平和運動が日本の再軍備化をある程度阻止してきました。

しかし、戦後世代が増加し、教育政策の右傾化も手伝って、次第に平和を求める市民運動を「自虐史観」などと攻撃する保守勢力が支持を広げつつある状況です。
米軍の子分として再び戦争ができる国にするということは、経済的に米国主導の枠組みを世界に押しつけて、その中でうまい汁を吸おうという財界の方針だと思っています。

郷土のことについて体験的な活動を通じて調べること自体は、有意義な教育活動です。
それは、日本→アジア→世界、というように視野を広げるための第一歩でもあるはずです。

現在の学習指導要領の問題点は、科学的な態度で冷静に郷土について学ぶことよりも、郷土とは、日本とは、盲目的に愛するべき対象として強制されるという点です。

これでは、アジアの中で信頼される国にはなれないでしょう。
そして、自分だけが戦争をしかけて良いというアメリカの主張に批判的な国々からは一人前の主権国家とは認めてもらえないのではないかと思うのです。

学校現場は、そんなことまでは考えずに、ただ、文部科学省に気に入られるように、一生懸命命令をこなしているというのが実状のような気がしています。

この回答への補足

訂正↓の本の1994年とあるのは2004年の間違いです

補足日時:2008/02/24 00:27
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この回答へのお礼

質問を立ててから、本を読みました。少し古くて1994年の「教育と国家」(高橋哲哉、講談社現代新書)という本なんだけど、教育基本法改正に向けて森喜朗元首相とか安倍晋三前首相なんかが改正の必要性を訴えていたことが書いてあって、正直「あっ、そういえば、当時新聞でかなり話題になっていたよな」と思い出したんです。
 忘却っておそろしいもんですね。
 
「学校現場は、そんなことまでは考えずに、ただ、文部科学省に気に入られるように、一生懸命命令をこなしているというのが実状のような気がしています。」
 というのが学校現場の本音だとしたら少し怖いような気もします。

 なお「教育と国家」という本には
 「グローバル化によって、国、民族、文化の境界が融解していくように思われる。このことに対する性急な、ほとんど条件反射的な反動としてナショナリズムが立ち上げられ、国、民族、文化のアイデンティティが強く求められるようになる」というようなことが書いてあって、私にとってはかゆい所に手が届くような感じでした。
 で、まあ、労働力のグローバル化のまさに具体例という感じで、娘の学校に外国籍の子供がいるもんだから、私が違和感を感じてしまったということなんだろうなあと思います。
 政治的な方針と、外国人が増えている地域の現実とではズレがあると感じられるので、なんらかの修正が必要なんでしょうね。もっとも娘の学校では、学芸会でブラスバンド部が(多分あえて)ブラジルの音楽を演奏したりしているので、先生も努力しているんだと思う。

お礼日時:2008/02/23 23:47

あなたは外国に留学経験がありますか?



外国に留学すると、日本人ということで、かなり色々日本のことを聞かれます。で、普通の日本人は何故か母国のことなのに、大して日本のことを知らなすぎなほど知らないのです。

グローバルだのなんだかんだ鼻カンダいうわりには、自分の国のことを知らないのですよ。やれ受験だのなんだのかんだので…これって日本人としてさびしいことだと私は思います。

しかし、その一方で、私の留学先だった中近東の方に自国のことを聞くと、学歴こそ大したことない方ではありますが、自分の国のこと、宗教のことという必要最低限の知識は知っているなぁと思いました。逆に自分が自国のことを知らないことに嫌悪感すら覚えます。

グローバルというのは自国のことをしっかり知った上でのグローバルなのではないでしょうか?受験さえ出来ればいいのか?それじゃあ受験ロボ作成機みたいで嫌じゃないですか?教育産業に長年携わっている自分としてはとても矛盾している発言ですが、本当は受験地獄ってあまりいい世界ではないと思います。

韓国の受験熱なんかを見ていると、異常だなぁっと思いますね。日本でも私立中学受験熱は、韓国の金浦外国語学校への受験熱なんかを見てるとさしたる代わり映えしませんがね…こういう世の中は嫌なモンですね…
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>私の子供のころはそんな学習なんてしなかったと思うのですが、なぜそんなことをするのでしょう?


1996年頃に『ゆとり教育』を導入しているので、underwareさんが昔に学習しているわけないです。

本題ですが、『郷土学習』は、人それぞれの意見はあると思います。underwreさんの見方も正しいと思います。
私の見方は、小学校に郷土通して日本を学び、中学校で世界史を学習します。子供が日本基準にして世界を感じるも良いと思っています。基準がないと世界を感じることなどできません。
なお、『郷土学習』した子供が社会人デビューしておらずにでていないので、結果がありません。『郷土』が学習が正しいのかどうかを結論づけるのは難しいと思います。
私見ですが、『郷土愛』の学習は、私達の世代より昭和初期の教育に近いのかもしれません。しかし、彼らは、敗戦後の逆境の中、祖国愛を原動に高度成長を成し遂げた功績があるのも確かです。

なお、厳しい意見ですが、
underwareさんは、他国籍の子供に日本の事を教えることに疑問を感じているようですが、偏見でしょうか?彼らも同じ場所で生活をしています。彼らも日本人と同じ教育を受けるのが普通の事だと思います。
彼らの親も日本の教育を受けさせるために、日本の小学校に入学させています。underwareさんの疑問は、彼らから見れば余計な御世話だと思いますよ。

学芸会の批判など、親御さんの愚痴です。学芸会の好き嫌いは、お茶会だけにしてほしいです。

この回答への補足

きのうある本を買ったんだんだけど、教育基本法改正が背景にあるみたいですね。
wikiでも「現行法では、愛国心について、教育の目標の一つとして「伝統と文化を尊重し、それらをはぐくんできた我が国と郷土を愛するとともに、他国を尊重し、国際社会の平和と発展に寄与する態度を養うこと」があげられる形で触れられている。なお、旧法においては「愛国(心)教育」に関しては触れられていなかった。」とあるから、そういうことなのかと。

外国人については、彼らは多分、学校を選択できるような状況じゃないんだと思う。近くに私立の小学校なんてないし、インターナショナルスクールもないし。

補足日時:2008/02/21 22:45
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 旧来の教科書を暗記するだけの教育から、子供たちの足で回れる範囲で調べ考え(その過程で、お年寄りなどの色々な人と触れ合える可能性のある)出来る郷土教育は悪くないと思うのですが…。



 あと、質問者さんに他意がある訳ではないと思いますが、

>たまたま生まれた場所より、世の中にはいい所がある

 この「いい所」というのは、どうしても我々大人の一方的な押し付けになりませんか?

 生まれ住んでいる場所が良いか悪いか何て、10人いれば10人とも答えが違ってくるものです。だからこそ、現場に行って直接子供たちに体感させる事で、本人たちに良い悪いの判断をさせるきっかけになるともいます。
(今までの教育は、文部省が定めた教科書を教室で暗記させるだけの教育だった訳で…。)

>ブラジルとかパキスタンなどの国籍の子供も少数ながらいるわけで
 私個人としては、外国籍の子がいるからと言って意識する必要は無いと思います。極めて多感で重要な、小学校から日本の学校にいると言う事は、親たちの意識としては、日本に永住する可能性が高いと考えているのでしょうから、逆にその地域の普通の子供として教育した方が、意にそっていると思います。(インターナショナル・スクールとかも有る訳ですし)

 それから、私が小学校の頃(20年以上前)も、やたらと宿題で地域の事を調べて来いと言うのが有りました(5~10人くらいで町内のお年寄りの家に押しかけた物です)ので、学校や教師・地域によっても差が有ると思います。

 No.1さんが仰っている様に、疑問等があれば学校や同じ親御さんと相談されるのが良いかと思います。
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「underware」さんの お子様の学校ではPTAと学校の話し合いの場所などはありますか?また、連絡帳など先生とのコミニケーションはありますか?



私の娘の通う学校ではPTAと学校側との情報交換の場がふんだんにあります。

もしなければ、そのような機会を作るのも良いかと思います。(面倒ですけどね)

また、郷土愛についてですが、現代の子に限らず(私自身も十数年前に短大卒業ですが)日本の歴史を知らない子が多いように見受けられます。

近隣諸国で言えば中国・韓国などは、自国の歴史について、とても強く教育してるようです(それについて関心をもって勉強するかは別ですが)。
日本がグローバルになったからなお、自国の歴史について勉強すると言う事は大切なことなのではないでしょうか。
ただ、それが正しく伝えられてるかどうかは疑問です。

歴史以外については自産自消という言葉も流行っていますが、自分が生まれ育った場所で何が名産なのか、どうやって育つのかなど、生きてる上では必要ないかもしれませんが、知識として知っているのは悪くないし、私も地方出身の首都圏在住者ですが、地元の名産品をお土産にしたり、畑を耕した思い出とか、野菜を収穫した思い出とか、田舎のない首都圏出身者の田舎が欲しいと言う意見を聞くと、田舎でしかできない経験もいいかなぁと思ったりします。

私は首都圏に出ましたし、海外に住んでる友達もいますし、都会には住みたいけど何故か行けないと田舎に居座る友達もいます。
「地元はいい」「日本はいい国だ」と教えても、その考え方は子供であってもマインドコントロールの域まで徹底してなければ良いのではと思います。

ブラジルやバキスタン出身の子にはどう伝わるかは分かりませんが、日本の歴史や地元のことを教える事は個人的には良いことだと思います。間違った教え方をしてなければ、外国からきた子達にとっても異国(子供達にとっては第二の母国かもしれません)のことを知る良い取り組みだと思います。

毎日の授業内容や、子供達での会話内容を話し合える機会があればいいですね
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この回答へのお礼

まとまりのない質問に答えていただきありがとうございました。
私の質問は、私の住んでいる地方で最近やたら「郷土愛」がキーワードみたいなことになっていることへの違和感と、娘の小学校に外国人が少しずつ増えていることがごちゃまぜになっていているのかも。
 娘の掃除班には年少児童でアフリカ系がいるみたいで、娘が家で「黒人嫌い」と言ったことがあり、「そういうことを言ってはいけない」としかったことがあるんだけど、娘の学校は私が子供のころだったら想像もつかない世界があるんだろうなあと思う。
 そうですね、一度、学校の先生といろいろ雑談してみたいなあと思います。
 秀吉、信長、家康の話みたいなものは、日本人は大好きだし、そういうのを勉強して日本の子は「日本人」になっていくんだろうけど、外国籍の親はどう思っているんでしょうかね?漢字の勉強などは私の妻も教えて子供はどんどん覚えていくんだけど、外国人の親は漢字知らない人が多いだろうし、そういう家庭はどんな感じなんだろうかなとも思います。

お礼日時:2008/02/20 04:06

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