ハロゲンとその化合物について

フッ素は水素や水と激しく反応してフッ化水素を生成します
そして、その反応式は
水との反応式は　２Ｆ2＋２Ｈ2Ｏ→４ＨＦ＋Ｏ2
となるらしいのですが、なぜＦ2＋Ｈ2ＯがＨＦ＋Ｏ2という風に出てくるのでしょうか？

No.2 回答者： w-palace 回答日時： 2008/03/07 09:39

フッ素というのはもっとも電気陰性度の高い元素であり、そのことは、F-になりやすい（-1の酸化数をとりやすい）ことを意味します。

そのため単体のフッ素（F2：酸化数は0）は強い酸化力を持ち、酸化数が-1の状態になりやすいといえます。

こういったことがF2の強い酸化力の原因であり、F2が極めて不安定な物質であることの原因でもあります。
ご質問の反応では酸素原子が酸化されていることになります。一般論としては酸素も電気陰性度が大きく、そのためO2も強い酸化力を持つために、水が酸化されるような反応は起こらないのですが、F2の非常に強い酸化力のために、水の酸素がO2へと還元されることになります。

No.1 回答者： doc_sunday 回答日時： 2008/03/07 09:16

ＨＦ(g)の標準生成エンタルピーΔfＨ^o＝-２７１.１kＪ/mol

水(g)の標準生成エンタルピーΔfＨ^o＝-２４1.８kＪ/mol
水(l)の標準生成エンタルピーΔfＨ^o＝-２８５.８kＪ/mol
化学便覧 第５版 基礎編 II pp294。
２Ｆ2(g)＋２Ｈ2Ｏ(g)→４ＨＦ(g)＋Ｏ2(g)
ΔＨR＝４×(-２７１.１)－２×(-２４1.８)＝-６００.８ (kＪ/mol)
２Ｆ2(g)＋２Ｈ2Ｏ(l)→４ＨＦ(g)＋Ｏ2(g)
ΔＨR＝４×(-２７１.１)－２×(-２８５.８)＝-５１２.８ (kＪ/mol)
液体の水とも水蒸気とも莫大な発熱ですので、進行するでしょう。
(調べていて気づきましたが、水の標準生成エンタルピーで気体と液体間違えて引用してあるサイトの多いこと…汗)