生物物理学を学ぶには?
生物物理学に興味がある受験生です.東工大の7類と早大の物理学科に受かりました.調べたところ、どちらにも生物物理学の専門家がいらっしゃりますが、どちらにいくべきか悩んでいます.将来はこの分野で食べていきたいと思っています(もちろん、希望通りにいかないこともあるでしょうけど)が、そのためには物理に精通している方がいいのか、生命科学に精通している方がいいのか、分からないのです.回答者の方には、私立か国立かではなく、物理か生命科学かで答えて頂きたいと思っています.
生物物理学会員の企業研究者です。
まず、生物物理学と分子生物学という似たような学会があります。
会員も研究もオーバーラップしているのですが、
私見を述べると、生物物理学では、
・新規の物理的な手法を用いて生物を調べる
ということが重要で、一方分子生物学も含め生物学では
・新しい生物・分子・現象を発見する
ということが重要となります。
このあたりの姿勢の違いを理解したうえで、
あえて生物物理をというのでしたら、学部時代に物理を学ぶことをお勧めします。
私自身は物理学科出身ですが、物理学科を出た後、生体試料の取り扱いや、遺伝子実験法を学ぶことは可能ですが(ただし自分に必要な範囲で学ぶのであり、生物学基礎に関しては劣ります。)、量子力学などを時間をかけて学ぶことは若いうちにしかできないと思います。
ただし生物物理といっても、対象は化学物質なのですから、物理学科で学ぶ物理でなくても、工学部の応用的な物理や化学のほうが役に立つかもしれません。
これが生物物理化学と呼ばれる分野のある所以です。
私自身はもともとは文系人間なのですが、友人の例を知っているので紹介させていただきます。
早稲田(物理)に入ったのち、生物物理系に進んだ人です。その人は
「生物系の知識や考え方などを学部時代にやってこなかったから進んだあとに結構な苦労をした。でも、一方で、全体や現象をとらえてそこから細かいところへもっていく(例えば細胞を分解することによって、細胞というものを捉えようとする、など)という生物系の人の考え方とは違って、物事を根本から組み立てていく(例えば細胞を一から作ることで細胞というものを捉えようとする、など?)物理学者としての物の考え方をする人が入ることは、生物系だらけの中に風を吹き込んで新しい発見に繋がることもよくある。だから、どちらの道があってもいいんじゃないか?少なくとも、今自分は他の研究者と遜色なく切磋琢磨できてるよ。」と言っていました。この友人が”天才”の可能性も0ではありませんが、成績はそんなに良いほうではなかったそうです。一例として参考になれば幸いです。
ただ、1つ言えることは、早稲田に生物物理の研究室はありますが生物系よりは物理・工学系に特に強い大学だということです。なので、両方ともの分野がある東工大のほうが無難かもしれません。もちろん早稲田もごく最近では生物系を厚くしようといろいろな対策を練っているようですが・・・。また、修士課程から大学を変更するという道も最近では大いにありえると思います。この点から言えば、早稲田は成績上位2/3の学生に内部進学させる一方で、内部推薦をとる場合には外部の受験ができないシステムになっており、あるいみ学生の”囲い込み”をしているために相当な決心がない限り他の大学の院へうつるのは難しいようです。東工大にはそのようなシステムはないので、うつりやすいみたいです。
私の知人は、生物物理の研究者で、タンパク質の研究をしています。
その人は、大学入学時は生物、専門課程は物理に変更、大学院は生物物理、博士課程で博士になり、今でも大学で研究を続けています。
合格おめでとうございます。
私は東工大でも早稲田出身でもない1理系人間です。生命科学は詳しく分かりません。物理科の事情は多少分かるのでお節介焼きます。
私的には東工大7類に一票ですね。あなたは生命科学に興味があるとのこと。「大学では物理を専門にして生命科学の勉強は自分で進めればいいや」くらいに思っているかも知れません。
しかしこの方針はほとんど実現出来ない可能性が高いです。大学を物理で受験されたあなたはニュートン力学で世の中は全て表現できると考えているかも知れませんね(私も大学行く前まではそう考えていた)
しかし大変な誤解です。高校時代にやっているニュートン力学は古典力学と呼ばれています。今の物理は量子力学が主流でそれをベースにして組み立てられています。量子力学はニュートン力学のアナロジーなどほとんど全く通用しません。そして数学的に化け物のような物理です。
あなたがやれるだろうと思っている? 物理を大学でやって生命科学は自学するなんて言うのは100年に一人現れる天才にのみ許された世界と思います。一般的には不可能です。
それと現実的な問題。物理学科で実施される実験はほとんど生命科学とは直接的には無縁の内容です。また物理学科で用意されている講座内容。生命科学に関する授業はほとんど皆無に近いでしょうね。
以上から東工大7類で生命科学を専門に勉強することをお薦めします。
生命科学は素晴らしい学問と思います。大げさに言えば。人類滅亡を救う事が出来る人間に与えられた大きな道具の一つと思います。あなたの技術で人類を救って下さい。
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