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よく動物(イヌなどペットや人間)で、血縁関係の濃い個体同士での繁殖は、奇形や弱い個体が出ると言われますが、植物ではどうなのでしょうか?
雄花と雌花がある程度距離があり他の個体の花粉を受粉できればいいですが、雄しべ、雌しべが同じ花の中にある植物の場合、長いスパンで見ると何か影響はあるのでしょうか?
子供に聞かれて返答に困ってしまいました。
この分野に強い方、宜しくお願いします。

A 回答 (3件)

多くの両性花をもつ植物では、自家不和合性といって、自植(自分の花粉と自分の雌性配偶体の間で後代ができること)を避けるためのメカニズムがあります。



自家受粉や閉ざされた植物集団(つまり、遺伝資源としての蓄えに乏しい集団)の中でだけの交配では、遺伝的多様性が失われてくるに従って、繁殖力が弱くなってきたり、表現型にばらつきが現れやすくなってきます。これを自植弱勢あるいは近交弱勢といいます。

反対に、遺伝的に異なる植物同士の交配によって得られた後代は、旺盛な繁殖力、生育力を示し、表現型もそろったものになります。これを雑種強勢といいます(ヘテローシス)。種苗会社では、この性質を利用して、わざわざ別々に育てた系統間の交配による種子を売っていますよ。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。やはり植物も同じなのですね。種としての劣性を回避するためのメカニズムが備わっているのですね。
ありがとうございました。

お礼日時:2008/03/12 08:35

>雄しべ、雌しべが同じ花の中にある植物の場合…


多くの場合、成熟度がおしべとめしべでずれることで自家受粉を避けています。詳しくは、↓
http://had0.big.ous.ac.jp/ecologicaldic/s/selfpo …
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
詳しいサイトのご紹介ありがとうございました。
私はすっきりしたのですが、子供への説明には難しすぎるので
噛み砕いて説明しなければ…
ありがとうございました。

お礼日時:2008/03/12 08:39

専門家で無いので、アバウトですが


植物の場合、動物の様に近親間に関してシビアではないのですね。

植物には、自家受粉という自分の花粉を自分に受精させて繁殖する種類も多数ありますし
例えば、ソメイヨシノの様に生殖能力が無くて、挿し木でしか増殖できないモノもあります。
また、竹などの様に何十年に一度しか開花(受粉)せず、地下茎で増殖するモノもあります。

他家受粉の場合には、雄しべと雌しべの成熟する時期をずらせたり
銀杏など個体毎に雄雌が分かれる事で、自分の花粉で受粉しないよう工夫しているのですね。

自家受粉 や 他家受粉 で検索すると参考になるサイトがありますね。ほとんど受売りです。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
自家受粉で繁殖する種類が多いがそうでない種類も多いのは知識では知ってはいたのですが、実際はどうなのだろうと思いまして。
野菜などは人間の手による交配で自己繁殖能力が無くなって(なくして?)いる種もあるので、在来種はどうなのか考え出したら、
子供への説明そっちのけで自分が詳しく知りたくなってしまいました。
希少種なんかを残す時には影響は無いのだろうかなど、疑問がわいてきてしまったのです…。
ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2008/03/11 16:21

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