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●取り返しのつかないこと
●取り返しがつかないこと

上記の「の」と「が」の違いによって、どのようなニュアンスの差が生じてくるでしょうか?

A 回答 (4件)

文法的にはNo.3の方の説明になるとおもいます。


どちらも主格を表す格助詞になります。ご質問のニュアンスですが、

取り返し の つかない事
取り返し が つかない事

これだと分かりにくいので、「が」の働きについて説明します。
「が」は文の中で特に重要と思われるものにつきます。
いちばん簡単なのは、「は」と「が」の違いですが、
私は山田です。
私が山田です。
上の文は自己紹介に使いますが、下の文は使いませんね。代わりに「誰が山田さん?」と聞かれたら下の言い方で答えますね。
ここでは「が」によって「私」という一番重要な情報を伝えています。つまり強調されるのです。

同じような働きを「取り返し」で見てみましょう。

a)だめ、そんなことしたら取り返しがつかないよ

ここでは取り返しがつかない=やり直すこと出来ないということを強調したいために「取り返し」を「が」で強調しています。
ここで「が」の代わりに(「の」は従属句の中でしか使えないので)「は」を使うと、

b)だめ、そんなことしたら取り返しはつかないよ

前の文に比べると平穏でなんか力が抜けますよね。
a)の文だとまさに待ったなしですが、b)の文では「でも、まあいいか」とか「でも、彼に頼めば何とかしてくれるかも」なんていう逃げ道が残されているんですね。

従属句の中では「は」→「の」に変えますので、

取り返し の つかない事
取り返し が つかない事

という2種類出来上がるわけです。ニュアンスとしては上記でのべたような、限定、強調のいみが「が」にこめられています。
ただ主文の中ではないので、それほど大きな違いがあるわけではありません。

では。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。
とても参考になりました。

お礼日時:2002/10/30 22:39

2番目の型が「の」は所有を表す格助詞だなどといっていますが、大嘘です。


「の」も「が」も、この場合はどちらも主格を表す格助詞です。
(もちろん「の」には所有を表す用法などもありますが、この場合は違います。)

この場合では、
「取り返しのつかない」+「こと」
「取り返しがつかない」+「こと」
と区切るのが正解です。

実際のところ、「の」を使っても「が」を使っても意味に差は無いと思います。
個人によってニュアンスの捉え方は変わってきますので、すべてを一まとめにしてニュアンスの違いを区別することはできないと思います。
(私個人としては、「の」の方が丁寧な感じがしますが)

実際に使い分けるとなると、1番目の方が言うように言葉の響きなどがポイントになってくるかもしれません。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。
とても参考になりました。

お礼日時:2002/10/30 22:39

区切ってみましょう。


文法的にはこうなります。

・「取り返し」の「つかないこと」
・「取り返しがつかない」こと

前者の「の」は所有などを示す格助詞、
後者の「が」は主格を表す格助詞です。

・「僕」の「好きなこと」
・「僕が好き」なこと
と、してみるとわかりやすいかと思います。

ここから考えると
前者は「好きなこと」に比重がおかれる感があり、
後者は「僕自身が」ということが強調される、
ということになります。
ただしこれらは、前後の文脈によるところも大きく
一文だけ取り出して見た場合は、たいした
ニュアンスの差はありません。
先の方が回答されているように、語感や韻で
選択すること場合がほとんどでしょう。


  
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この回答へのお礼

ありがとうございました。
とても参考になりました。

お礼日時:2002/10/30 22:37

A●取り返しのつかないこと が起こる


B●取り返しがつかないこと が起こる

Aは聞きやすく、Bは『が』が2回連続して聞こえるので聞き辛い。つまり『の』は『が』を聞き易くする作用を持っている。
その逆で言い易かったりもする。

○これが私の生きる道
○これが私が生きる道

はい、声に出して読んでみましょう。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。
とても参考になりました。

意味的な差はほとんどないのだろうか、と思っているところです。

お礼日時:2002/10/30 01:45

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