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世界的に経済格差の広がりが問題視されています。経済格差は、社会不安の問題も引き起こす大きな問題です。一方で、資本主義の観点からいうと「儲けることができる人が儲ける」というのが考えの中にある以上、格差の広がりは仕方ないという風にも考えられます。資本主義の観点から言って、経済格差の悪い点とはいったいどんな点なのでしょうか。

A 回答 (2件)

資本主義の成立は、封建社会における領主や貴族が生まれつき富や権力を保証されているという社会に対する不公平感から生まれました。

つまり、頑張った人が頑張ったなりの報酬を得るべきだという考え方です。これは原則論としては正しいのですが、その前提には「頑張って社会に貢献した人が高い評価を受ける仕組みがあれば、結果として皆が最善を尽くし、社会全体の利益につながる」という考え方があるのだと思います。
しかし、現在問題になっている経済格差の問題は、公平な競争が成り立たない環境があって、必ずしも頑張っただけの評価を受けられないという側面が大きいのです。たとえば、現在の世界経済を支える資源の多くは発展途上国にありますが、それを支配するのは先進諸国の資本家であり、資源を有する途上国は自国を豊かにするために資源を活用できる立場にありません。それどころか、途上国の多くは軍事的な緊張状態にあって、先進国から兵器を輸入するために莫大な国費を費やし、その他の分野に使うお金が足りないために国民に十分な食料が行き渡っていないなどということも少なくありません。貧しい国民は教育も満足に受けられず、良い仕事に就けず、儲けるチャンスも得られない。そういう悪循環に陥っているのです。更に、金持ちは明日も金持ちであり続けようとするので、経済格差をなくすことに抵抗する人々がいることも問題です。
国連がらみのプロジェクトで、経済大国と言われる某国のODAにより貧しい小作農ばかりの地域に作られた井戸が、農村の発展に役立っていなかった例を本で読んだことがあります。その井戸は、地主の私有地に掘られたという理由で全ての農民が地主に使用料を払わなければ使えない規則だということです。「金持ちは明日も金持ちであり続けようとする」のです。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。結局、富める人はさらに富み、持たざる人はいつまでも富むことができないという不公平を生み出してしますのですね。

お礼日時:2008/04/07 01:11

今の資本主義では、経済格差はあくまでも競争原理のインセンティブとしての目的で認められるべきものであって、経済格差自体が競争原理を阻害するようになっては本末転倒であるとの見解が主流となっていると思います。



経済格差が競争原理を阻害する典型的な状態は、いわゆる「格差が固定する」状態です。格差が固定化してしまうと競争にならないからです。資本主義では、資本を持っている方がどうしても競争上有利になってしまうので、この点には特に気をつける必要があります。

例えば、経済格差が世代を越えて継承され階級が固定化するようになってしまっては逆に成長は阻害されてしまうでしょう。地域的な格差についてもそうで、一部の地域(先進国)のみが勝者となり、その他の地域は敗者で固定化されてしまうと、同様に成長は阻害され、歯車は逆に回転し始めます。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。格差が固定されてしまうと、どんどん資本を持っている人は、その資本を増やすことになるんですね。

お礼日時:2008/04/07 01:13

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