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こんにちは.当方,化学工学を学ぶ学生です.製造に携わるケミカルエンジニアは石油プラントや反応装置内で起こる物理的・化学的現象を把握する必要があると思われますが,そもそも自然現象はいかに分類されるのでしょうか.ざっと,
化学的現象…化学変化を伴う現象.
生物学的現象…生命が引き起こす現象.
物理学的現象…上記以外の現象.
と思われますが,たとえば生物学的現象のうち,「代謝」の基本は化学反応なので,化学的現象とも考えられます.また,物理学的現象には力学的・電磁気学的・熱力学的…など多数の分類が考えられますが,たとえば熱化学反応は熱力学的現象でもあり,化学的現象である…というように,境界をまたがるような現象もございます.上記のような3パターンでは自然現象を分類しきれないと思われます.
「自然現象」とはどの程度まで細分化して分類・認識されるべきなのでしょうか.ご賢明なる読者様より広くご意見を賜りたく存じます.

A 回答 (2件)

現象がそれぞれ一つの分類にカテゴライズ出来ると考えていること自体に無理があります。



生物学的現象は、基本的には全て化学的現象です。
化学的現象は、基本的には全て物理学的現象です。

自分が解析したいある特定の現象について○○学と名づけて解析しますが、
それは何らかの上位、下位のカテゴリーがある場合があります。

例:
タンパク質p53の機能の解析<体細胞遺伝学、分子生物学、細胞生物学、遺伝学、タンパク質生化学などのいずれか<生物学<科学

研究内容は同じでも、複数の分類のどれにでも分類できます。
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この回答へのお礼

大変的を得たご回答をいただき,ありがとうございます.
おっしゃる通り,たったひとつのキーワードで学術的にいくらでも分類できそうです.
となれば,わざわざ「○○学」と称するのは,あくまでその立場から当該現象を追究しますよ,という研究者のいわばアイデンティティを保証するための文句に過ぎない,ということになりそうです.
「科学」があまりにも広すぎるので,学問を細分化していった結果,いつしか自然現象そのものを「細分化=分類」する意識が芽生えてしまった,と考えられます.自然は自然,それ以外の何物でもなさそうです.

お礼日時:2008/04/12 01:52

分類ってのは、結局のところどのような視点に立って研究するかの違いだと思いますよ。

たとえば、糖や核酸、DNAをやる人であっても、それらの物質の化学的性質に着目してやる場合は生化学とかになるでしょうし、個々の結合などに着目するよりも全体の流れに注目して「生物」をとらえるみかたは生物学に近い気がします。構造や、立体的な安定性などに注目すれば物理や、無機も出てくると思いますよ。

日本の場合、特に私立なんかだとそんなに学部自体が大きくないので化学系の学科にいろいろな研究室があったりすると思います。

生命現象なんて極端に行ってしまえばすべて有機化学ともいえますし、統計や数学を用いて代謝システムなどをモデリングしていくことだってできます。要するにある「現象」が分類するのではなくて、その現象をどのような視点から視るか、どのように理解するかの差が学問の違いでしょう。
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この回答へのお礼

貴重なご意見,ありがとうございます.
代謝というひとつの現象があって,視点(分子レベルや数学モデル)の違いが学問の違い,すなわち学問の差別化や細分化を生み出していそうです.
となれば,自然現象を化学プラントなりバイオリアクターなり核融合装置なり,制御したいと考えるエンジニアや工学者にとっては,自身の専門もさることながら,制御に必要な自然現象を断片的に抽出して,抽出された周辺の現象を取り扱っている学問をあれこれと拾って使い分ける立場にありそうです.

お礼日時:2008/04/12 16:32

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