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ベートーベンが生まれたドイツでは日本のように12月には第九を歌うのですか?
ぜひお教え下さいませ。
あっ、日本で12月に歌われるようになったきっかけも併せてお教え下さい。

A 回答 (3件)

1937年に新交響楽団(現NHK交響楽団)の音楽総監督に就任したヨーゼフ・ローゼンシュトックが、「ドイツでは大晦日に第9を演奏する習慣が有る」と紹介した事から、年末の演奏が始まったとの事です。



実際に当時から現在まで、年末に第9を演奏している本場ドイツのオーケストラとしては、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団が、知られています。しかし、国全体が、第9に染まると言う様な現象には至っていません。

日本で年末に第9が頻繁に演奏される様になったのは、1940年代後半頃、戦後直後のこの時期、楽団員の生活困窮で年を越せない状況を改善する為に、オーケストラ団員&合唱団も含めて演奏に参加するメンバーが多く、クラシックの演奏の中では知名度・人気度から集客数が見込めた第9を日本交響楽団(現NHK交響楽団)が年末に演奏する様になり、それが定例化したとされています。1960年代以降は、全国的な広がりを見せ始め、年末の演奏が定着して、現在に至っています。

私の書いた内容も含まれていますが、第9の事を詳しく述べていますので、詳細は、
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%A4%E9%9F%BF% …
を、参照して下さい。
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こんにちは。


事実関係については,他の回答者のみなさまとWikipediaの説明以上の知識は持ち合わせておりませんが,私は現在ドイツのある街に駐在中の身で,その限られた経験の中での私の個人的な印象を。

ここには歌劇場といくつかのプロオーケストラ(メジャー級ふたつプラスいくつか)といくつかのアマチュアオーケストラがあって,2008年の年末にはそのうちのメジャー級オケのひとつが第九を演奏しますが,第九を演奏する予定があるのは今のところそのオーケストラだけのようです。過去数年をみても,毎年恒例という雰囲気はありませんし,ドイツ全土で見てもそのような印象はないような気がします。

ローゼンシュトック氏の発言は,「ドイツのライプツィヒでは」,あるいは,「当時のドイツでは」,ということだったのかもしれませんね。


---(以下余談)---
私は日本人ですからドイツ人やその他欧米人の精神構造は憶測するよりほかないのですが,「第九」は,彼らにとっては日本人が考えているよりもずっと重みがあり尊い楽曲らしい,という印象を持っています。年末だから恒例の第九でも,というのは少々おそれ多いと考えているのかもな~,と思っています。

ここで年末に多いのはバッハのクリスマスオラトリオですね。(年末というよりはクリスマス前というべきなのでしょうけれども)
プロもアマチュアも,あるいはコンサートでも実際に教会でも,それこそ日本の第九に近いといってもいいような頻度で演奏されています。
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ドイツについては、大晦日(ジルベスター)に年越しコンサートを開くのが定例となっているオーケストラやホールがあります。

ベルリンのものは日本でも有名ですが、これらはお祭りで華やかな曲目が好まれ、かつ声楽や合唱なども動員して賑やかにやることが多いので、第9の第四楽章がとりあげられることもあるようです。しかし、定番というわけではないと思います。ただこれは現在のことですので、もしかするとローゼンシュトックが知る時代(つまり両大戦間期か)にはジルベスター・コンサートで第9を演奏する習慣をもつところがあったのかもしれません。

日本で12月に第9、のきっかけは諸説あります。よく指摘されるものの一つは、すでに回答があったとおりですが、もう一つよく指摘されるのは学徒出陣壮行会との関係です。太平洋戦争中、音楽学校の学生も戦場へ送られましたが、その出陣壮行演奏会(1943年12月)でこの曲が演奏されたといわれ、戦後、学徒兵の追悼演奏会でも演奏されました。それがひとつのきっかけというわけです。

個人的にはおそらくどれか一つのきっかけが原因なのではなく、いろいろまじっているのだと思いますが、こちらのきっかけも忘れたくないと思っています。
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