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尊敬語と謙譲語が入り混じる表現というのは、行って良いのでしょうか。

具体的には、
・○○さんが、作られた料理を、私がいただきました。
作られた(尊敬)・いただく(謙譲)

といった感じの文章は、良いのでしょうか。
それとも、
・○○さんが、作られた料理を、私が貰いました。(尊敬語のみ)
・○○さんが、作った料理を、私がいただきました。(謙譲語のみ)
とした方が良いのでしょうか。

A 回答 (7件)

こんにちは ( ^^



相手が自分から見て敬意を表わす対象となる人である場合
(1) 相手自身の動作や相手に関係する物事に尊敬語を付ける。
(2) 自分が相手に対して何かをする場合、その動作に謙譲語を使う。

先ずはこれが原則です。

・○○が作った料理を私が食べた。

この文を書くに当たり、○○が敬意の対象人物である場合には、上記の原則に従うと次のようになります。

(1) ○○の名前には敬称を付け、「○○さん」と呼ぶ。
(2) 「作った」は○○の行為なので、「作られた」、「お作りになった」、「作ってくださった」などと言う。
(3) 「食べた」は自分の動作だが、○○に対して行なうわけではないので、謙譲語は使う必要はない。

したがって正解は、こうなります。

・○○さんが作ってくださった料理を食べた。


● 「いただく」について

・福田さんからお土産をいただいた。

この場合の「いただく」は「貰う」の謙譲語で、福田さんに対して自分を卑下しています。
しかし・・・

・娘が遠足でサツマイモをたくさん掘って来たので、(私が)蒸かして家族みんなで美味しくいただきました。

この場合の「いただく」は、もちろん「貰う」ではなく「食べる」の意味ですが、謙譲語と考えると辻褄が合いません。一体誰に対してへりくだっているのでしょう・・・?
芋を掘って来た娘も、それを蒸かした自分もへりくだる対象にはなりませんし、もちろん芋に対して謙譲語は使いません。この場合の「いただく」は謙譲語ではなく、丁寧語です。

ご質問の例文「○○さんが、作られた料理を、私がいただきました」は、作った人がたまたま他人であるため、○○さんに対してへりくだって「いただきました」と言っているような勘違いを起こしそうになりますが、先にも述べた通り「食べる」は○○さんに対する動作ではないので、謙譲語を使う理由はなく、これもやはり丁寧語だと考えられます。
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少し補足します。



「食べる」という行為が相手に対して行なわれる場合も中にはあります。

「花子さんが作ってくださった料理は甘過ぎて私の口に合いませんでしたが、食べないとがっかりなさると思い、我慢して食べて差し上げました」

この場合は “花子さんのために” 食べるので、「食べて差し上げた」という謙譲表現を使います ( ^^
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はじめまして。



ご質問1:
<尊敬語と謙譲語が入り混じる表現というのは、行って良いのでしょうか。>

いいです。

1.敬語とは、話し手と聞き手、話に登場する第3者、との関係に関わる語法です。

2.尊敬語は相手の動作・状態に使い、謙譲語は自分の動作・状態に使われますから、同じ文に主体、客体が複数登場すれば、尊敬語、謙譲語の混合も十分ありえるのです。

3.なお、敬語は動作・状態の主体を元にして決められます。従って、主体が複数登場する文では、敬語の混合があり得るのです。

4.主体が複数登場する文とは以下になります。

(1)重文:
主語と述語をそなえた部分を2つ以上含む文のことです。
例:「花は咲き、鳥は歌う:

(2)複文:
主語と述語からなる2つ以上の句が、1つの文を構成しているものです。
例:「私がなくした本が、出てきた」

(3)重文と複文の違いは、
重文:2つの文が等位に並列している。
複文:2つの文が主文と従属関係にある。
になります。

5.重文の場合:
例:
「あなたは私に料理をお作りになり、私はそれをいただいた」

ここでは
「あなたは」→「お作りになり」
「私は」→「いただいた」
という2つの主述関係があります。

使われる敬語は
「お作りになり」:「作り」の尊敬語
「いただいた」:「食べた」の謙譲語
が混合しています。

ここでは「私に料理をお作りになり」と「私はそれをいただいた」という2つの文が、等位に並列しています。

6.複文の場合:
例:
「あなたがお作りになった料理を、私はいただいた」

ここでは
「あなたが」→「お作りになった」
「私は」→「いただいた」
という2つの主述関係があります。

使われる敬語は
「お作りになり」:「作り」の尊敬語
「いただいた」:「食べた」の謙譲語
が混合しています。

ここでは従文「あなたがお作りになった」は主文「私はいただいた」に従属している関係です。


ご質問2:
<○○さんが、作られた料理を、私がいただきました。 作られた(尊敬)・いただく(謙譲)といった感じの文章は、良いのでしょうか。>

いいです。

1.これは上記の複文にあたるケースです。

2.ここでは
「○○さんが、作られた」
「私がいただきました」
という2つの文があります。

3.「作られた」の主体はOOさんですから、尊敬語になっています。

4.「いただきました」の動作は「私」ですから、謙譲語になります。

5.この「いただく」はOOさんが作った料理が対象になっていますが、ひいてはそれを作ったOOさんに対する謙譲表現になっているのです。


ご質問3:
<・○○さんが、作られた料理を、私が貰いました。(尊敬語のみ)
・○○さんが、作った料理を、私がいただきました。(謙譲語のみ)>

どちらも正しい用法ではありません。

「貰いました」は謙譲語に、「作った」は尊敬語にしなくてはなりません。

以上ご参考までに。
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謙譲・尊敬は主語となる人物の立場によって


使い分けるのだから、
主語が別ならそれぞれ別に選びます。
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この回答へのお礼

なるほど、ありがとうございます。

お礼日時:2008/05/03 21:25

既に回答がありますが、両方が入り交じる表現も可能です。


三つの例文を出されていますが、一番上の両方が入り交じっている表現は、
語り手が、「目上の方から作ってもらった料理を食べた」という事実を、目上の方本人、もしくはその身内の方に報告する。
というような場合の言い方になると思います。
この場合、むしろ両方が入り交じる言い方にしないと失礼になると思います。

二番目の場合は、「目上の方から作ってもらった料理を食べた」という事実を第三者に報告する場合で、
三番目になると、作ってもらった人への敬意がなくなり、
「同等の立場あるいは目下の人が作ったものを私が食べた」という事実を、目上の人に報告するというような感じになってしまいます。

このように例文に挙げられたような尊敬語、謙譲語使い方によって、それぞれの人の立場の区別分かるようになっています。

ちなみに、例文の「○○さんが、」の「、」は、入れない方がすっきりと読みやすいと思います。
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この回答へのお礼

懇切丁寧な解説ありがとうございます。

お礼日時:2008/05/03 21:25

構造的には


 ○○さんが、料理を作られた    ・・・(1)
 私が(その料理を)いただきました ・・・(2)
という2文をつなげたものです。英語で関係代名詞を使って2文をつなぐ場合と同様です。
(1)の主語は、○○さんであり、「作られた」と尊敬語を使って文章を結んでいます。また、(2)の主語は「私」であり、「いただきました」と謙譲語を使って文章を結んでいます。この2文をつなげてつくった、
 ○○さんが、作られた料理を、私がいただきました。
という文章は、敬語の対応関係が間違っていませんので極めて自然な表現です。
このように、敬語の対応関係をしっかりさせておけば、なんら問題ありませんが、複数文をつなげて1文にする場合、あまりにも複雑すぎて対応関係がわかりづらくなることがありますので、気をつけなければいけません。あまりにもだらだらと文をつなげていくことは避けた方がいいということです。今回のように、2文をつなげる程度にしておいた方がいいということです。
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この回答へのお礼

丁寧な解説有難うとございます。参考になりました。

お礼日時:2008/05/03 21:26

尊敬語と謙譲語が混じっていても何も問題ありません。

例の三つの文章では、

・○○さんが、作られた料理を、私がいただきました。

が一番自然な日本語です。

作られたのは○○さんで、いただのは私です。主語が違いますから尊敬語と謙譲語が混じることもあります。
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この回答へのお礼

早い回答有難うございます。
参考になりました。

お礼日時:2008/05/03 21:27

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