アプリ版:「スタンプのみでお礼する」機能のリリースについて

黛まどかのホームページやNHKの放送で、

「その中のしたたる星として現るる」

が最新作として紹介されていました。パリで月からの地球の映像をみて詠んだ由。

この”現るる”(あるる)は、文法上はどういう構成なのでしょうか?
”現る”だけなら、「生れる、発現する」の修辞的表現として理解できるのですが。

どんな形でもけっこうですから、見方を示していただければ幸甚です。

A 回答 (2件)

> 確認したいのですが、「あるる」で連体形なのでしょうか?



 はい、そうです。「あるる」が連体形です。
 たとえば、「ある」を用いた「生れる命」「発現する力」に相当する表現は、「あるる命」「あるる力」となります。
 「係り結び」を用いた表現ですと、「命ある」が「命ぞ(なむ・や・か)あるる」となります。
 なお、詳しく分けていうと、「あ」が語幹、「るる」が連体形の活用語尾です。


> 「現(あ)る」の下二段活用をすべて示すとすると、どうなるのでしょうか?

 「現(あ)る」は、「る」/「れ」とラ行音で活用しますので、ラ行下二段活用です。
 以下、「和歌入門附録 和歌のための文語文法」よりラ行下二段活用の部分を引用します。
http://www.asahi-net.or.jp/~sg2h-ymst/yamatouta/ …
----------------------------------------
下二段活用

行 基本形 語幹 未然形 連用形 終止形 連体形 已然形 命令形
ラ 濡る  濡(ぬ)  れ れ  る るる  るれ  れよ

他例
憧(あくが/あこが)る 荒る 暴る 溢る 現(あらは)る 生(あ)る 熟る 埋もる うらぶる 遅る/後る 恐る 訪る 溺る 隠る 枯る 離(か)る 切る(自) 崩る 暮る 穢る 焦(こが)る 零(こぼ)る 壊る 寂る 時雨(しぐ)る 知る(自) 撓(しを)る/萎る(自) 擦る/磨る/摩る(自) 戯(たはむ/たは)る 倒(たふ)る 黄昏る 垂る 疲る 潰る 連る 流る 慣る/馴る 外る 離(はな)る 晴る 触(ふ)る 乱る 結ぼる 群る 窶る 分かる/別る 忘る 折る(自)

----------------------------------------
 ここでは、「他例」の中に「現(あらは)る」に続いて「生(あ)る」という形で出てきています。
 「濡る」では、語幹が「濡(ぬ)」なのに対して、「現(あ)る」は語幹が「現(あ)」で、未然形~命令形の活用語尾は同じです。

 したがって、語幹と活用語尾を続けて書くと、

基本形     未然形 連用形 終止形 連体形 已然形 命令形
「現(あ)る」 あれ  あれ  ある  あるる あるれ あれよ

となります。
(ワープロ等にコピー&貼り付けをして等幅フォントでごらんください。プロポーショナルフォントでは表の位置がずれます。)

 あと、ありきたり、というか、定番ですが、以下のサイトも参考になさってください。

下二段活用 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%8B%E4%BA%8C% …
    • good
    • 0
この回答へのお礼

よく分かりました。

大変ありがとうございました。

お礼日時:2008/05/08 21:08

 「あ(現)る」は文語(古語)の下二段活用の動詞ですので、「あるる」は、その連体形です。


 連体形が用いられているのは、終止形でなく連体形で文を終えることにより、感動(余情・余韻)を込める用法です。
 連体止め・連体形止め・連体中止法などと呼ばれます。
 google, yahoo! 等で検索してみてください。このサイトの回答もけっこうあります。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

早速のご開示ありがとうございます。

確認したいのですが、「あるる」で連体形なのでしょうか?

「現(あ)る」の下二段活用をすべて示すとすると、どうなるのでしょうか?

よろしければお願いいたします。

お礼日時:2008/05/07 20:56

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!