「そうではない」の「ない」に「無い」と漢字を当てる
「~かもしれない」や「そうではない」の「ない」に「無い」と漢字を当てる。
「今は歩いています」とか「今は寝ています」の「います」に「居ます」と漢字を当てる。
「地球は太陽系の惑星である」とか「日本は島国である」の「ある」に
「有る」と漢字を当てる。
妙に高齢の方によく見られるのですが、この漢字の当て方は正しいのでしょうか。
間違っているのだとしたら、文法的にどのように間違っているのか、指摘の仕方を教えてください。
「~かもしれない」「そうではない」の「ない」は打ち消しの助動詞で、形容詞の「無い」ではありませんから、ひらがなにします。
また、「地球は太陽系の惑星である」「日本は島国である」の「である」は断定の助動詞で、動詞の「有る」とは違いますので、やはりひらがなにします。
「今は歩いています」「今は寝ています」の「い」の部分は「いる」という動詞の連用形なのですが、「補助動詞」(動詞であるにもかかわらず、動詞的な意味を失って、直前の言葉に助動詞のように意味を添える働きをするもの)なので、ひらがなにするのが普通です。本動詞の「居る」と区別する意味があります。ちなみに「ます」は丁寧の助動詞です。
標準的ではないでしょうが, (少なくとも広辞苑にあたる限りは) 「間違い」とまではいえません.
ただし, 2 は漢文として全く問題ないと思いますが, 1 の「そうではない」とか 3 に対し漢文を根拠にするのはちょっと無理があると思います. 「~かもしれない」を「無い」とするのも, 漢文としては危険な感じです.
「~かもしれない」の「ない」は助動詞で, 古文の「ず」に対応しています. ここまでくればわかりますが, 漢文で「無」と書くことはありえません. また, 「そうではない」も古文では「さにあらず」か「しからず」で, どちらにしても「無」には対応しません (「非」か「不」のはず). 漢文で「無」と書くなら基本は「存在しない」という意味になるんじゃないかなぁ.
3 にしても, 「所有」の意味で「有る」と書くならわかりますが, 「存在」なら「在」を使うはずです. 「食は広州に在り」みたいな感じ. 「状態」を表すならそもそも字を入れないか, 「也」「哉」を文末に入れるのが普通じゃないでしょうか.
個人的には「間違ってはいないかもしれないけど, 1 と 3 は感覚的に何か変」だと思います.
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