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 裁判員制度が裁く事件は刑事事件だけだと聞きました。何故、刑事だけなのでしょうか。行政裁判こそ裁判員制度でやるべきではないでしょうか。今の行政裁判で原告が勝つ確率は数パーセント、まともな判決がなかなか出ません。生活実感からわかる行政裁判こそ、裁判員制度に相応しいのではないかと思っています。
 何故それをやろうという意見が出てこないのでしょうか。

A 回答 (2件)

民事や行政訴訟は、事実関係の争いが少なく、法律の適用が主となっているからと思われます。


私の、実務経験でも特に行政訴訟は手続法でその法律が煩雑です。
例えば「行政庁のその処分は、○○と云う法律に基づいたものであるが、その事実はこうこうで、何と云う法律の適用である。だから、その処分は取消しなければならない。」と云うように専門の弁護士でさえ、詳細に調べてからの訴えとなっています。
そのうえ、すぐの訴えは原則禁止しており、順序立てて手続きを進めるようになっています。
その点、刑事事件は簡単です。
法律の手続きは裁判所が進めてくれますし、私たちは、事実の認定をすればいいだけですから。
(あの被告人「殺してない」といっているが、あれはウソ)と云うようなことだけを判断すればいいのです。
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この回答へのお礼

 ありがとうございます。でも、行政裁判もそんなに大変ではないと思いますが。経験上。

お礼日時:2008/05/26 16:23

仰ることは至極当然だと思います。


行政裁判は、建前は三権分立で公正な判断が保たれているという
体裁は整えられていますが、実際はかなり違います。
しかし、裁判官は一応独立したものとして裁判を取り仕切り、
判決を下しています。一定の公正さは担保されていると
見ていいでしょう。

反対に裁判員制度が導入されるとどうでしょうか?
おそらく、大多数は行政にとって不利な判断をすると思います。
しかもその判断材料は感情によるものが多くなる蓋然性が
きわめて高いでしょう。刑事事件においては、感情による判断を
被害者の心情を映すものとして受け止めることが仮にできても、
行政裁判を感情でやられては困ります。行政裁判の多くは
是正を求める人がいる一方で、是正されると生活が成り立たなくなる
人が出てくる場合が多いです。仮に是正を求める人ばかりが
裁判員になった場合と、是正を求めない人ばかりで構成された
場合とでは結論がまったく変わってしまいます。
刑事事件にはこういった弊害は考えにくいのです。

最後に、行政にとって不利になるということは、立法府にとっても
間接的に不利益を与えることになります。そのようなものを
立法府のものが法制化するとは到底考えられません。
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この回答へのお礼

 ありがとうございます。
 だいたいは私が予想した考えです。でも、何故メディアはその問題に対して全く報道しないのでしょうか。報道規制があるのでしょうか?あるということになればとんでもないことになるので、情報は手に入らないでしょうが。

お礼日時:2008/05/25 20:36

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