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学校教育の目的を大枠で決めているのは、文科省でも中央教育審議会でもなく日本経団連であるという事ですが、詳しい事を知っているひとがおられましたら、教えてください。

A 回答 (2件)

資本主義社会において、為政者(含 金融投資家・プレッシャー・グループ)のひとつは経済団体です。

経済界は自社の経済成長という目的達成団体の連合組織なので、必ずしも社会益と利害が合致しないことがあります。多くの資本主義国家ではその利害を調整し、国をよりよいものとする機関として国家の教育セクションが位置づけられています。
教育・福祉などは公共益の為に存在する社会制度ですから、私立学校の自由設置や教育・福祉分野への過度の経済団体の参入を規制することは当然のことです。学校の先生がお金持ちの子だけに相当の教育サービスを与えるとか、事故に遭い救急車で運ばれても金を持ってなかったので追い返す、では、教師や医師など力ある立場の人々が職権乱用してしまいますしね。
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教育の一義的目的は「社会化」だと思います。

他人に頼らず一人でご飯を食べていけるようになるための技能習得の場、家庭という閉じられた空間の中での私的文化を公共文化に馴染むよう矯正する場だと思います。

産業化が進んだ近代においてはそれまでの基礎的な技能や知識だけでは社会生活が成り立たなくなってしまったので、従来の君主・特権階級・祭司の為の政治・有職故実学校や学者の為の教養学校だけではなく、主に技術者(機械技術者のみならず金融・政策などの技術者含む)を養成する期間としての高等教育機関が次々と誕生しました。それまで適切な教育を受けられなかった草莽の才ある人を技術者として雇い入れるための人格涵養・職能基礎教育機関として現在の高等学校・大学は位置づけられています。

また、学校教育(高等教育・専門教育)は、社会に大きく影響を及ぼしうるエリート層や人気職要員を選抜する機関ともなっています。しかし同時に個人の属するグループの文化や社会階層により専門教育を受ける機会・立身の機会まで変わってきてしまうので、社会階層が固定化してしまうという問題も指摘されています。この問題についてフランスの社会学者、ピエール・ブルデュー(Pierre Bourdieu, 1930年8月1日-2002年1月23日)は『学校(現代日本における学歴社会)は階層の再生産装置』だと表現しています。
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