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日本の一般機械産業は電子機器産業に比べ好調な財務状況を維持しているように見えるのですが、その要因は何でしょうか?
基本的に、電子機器産業はグローバル競争で1990年代後半からアメリカや中国又は他のアジア諸国にそのマーケットシェアを奪われ、それが現在の低調な財務状況を引き起こしているように思えます。
つまり、国際競争力の不足です。
ただ、一般機械に関してはあまり資料がなく調べる手段がありません。
一般機械産業で成功する要素(電子機器産業でいうグローバルマーケットシェア)のようなものは何に当たるのでしょうか?
市場へ製品を送り出す時間の短縮、コストの削減といったものがそれにあたるような気もするのですが、日本企業が他の国に比べそのような要因で優位に立っているのかどうか調べる手段がありません。
日本の一般機械産業が他の産業に比べ比較的、健康な財務状況にある理由についてご存じの方がおられましたら教えていただきたくお願いします。

A 回答 (1件)

産業機械の競争力は、


・企業としてのノウハウ
・作業者のノウハウ
に加え、
・大規模な設備投資
・研究開発への投資
などの莫大な資本投下が必要です。

例えば、マシニングセンタ(工作機械)による加工の自動化は一般的ですが、
機械精度以上の加工は出来ません。
それを越える精度となると、人の手によるしかありません。
そういった職人が、諸外国ではなかなか育っていないということもあります。

さらに、末端のレベルで言えば、マシニングセンタの設置や調整、
これも高い動作精度を得るべく、設置位置のジャッキのボルトを上げ下げして、
100分の1mmのズレを補正する職人技はを持った人材も、
諸外国ではなかなか得られません。

そういった、製造業を目に見えないところで支える人材の質と量が、
日本の産業の競争力を支えているのではないでしょうか。
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この回答へのお礼

なるほど、素晴らしい回答をありがとうございます。
半導体製造装置のステッパーにおいて、ASMLがキャノンやニコンの市場を一気にかっさらうことができた一つの要因として、熟練した装置の設定などが不要であったことを思い出しました。
(ASMLは当然それだけではなく、モジュラー化という素晴らしい製造プロセスを確立した企業という認識もありますが)
日本の熟練技術者でないと設置できないといった、人的な要因は確かに一理あると納得できます。
ありがとうございました。

お礼日時:2008/07/05 16:16

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