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海洋学を勉強している学生です。海洋において栄養段階の低い魚AとAよりも栄養段階が高い魚B、どちらを獲った方が将来的に生産量を上げられますか?低い方の魚を獲った方がいいのでしょうか?C:N、エネルギー効率と関連付けて説明していただけるとありがたいです。

A 回答 (1件)

パラメータとして考えら得るのは資源1つあたりから取れるエネルギー量および(栄養量)、1度あたりに取れる資源の数、資源の総数、資源をとるために必要なコスト(資源の捕獲費、加工費、輸送費、人件費含む総コスト)、それに資源の再生速度が考えられます。



質問に”将来的に”とあるのは養殖をする場合を想定してのことでしょうか?

まず単純に、とった資源をそのまま使うと考えますと

得られるエネルギー=(栄養量×1度でとれる資源の数-必要コスト)×資源の総量から割り出したとってよい回数

となります。必要コストは投入エネルギー、もしくは時間×お金と考えるとよいでしょう。エネルギー効率は得られるエネルギー÷投入コストとなります。

栄養量はBの方が高いですが、一般に1度でとれる資源の量はAの方が高い傾向になります。
また、栄養価の低い資源の方が一般に再生速度は速いので、短期間に何度もとることができます。

これらは海にいるクジラの数とクジラの餌となっている小魚の数がどちらが多く、また寿命が長いかをイメージすれば分かるように、食物連鎖の必然です。もっともクジラの場合は保護されすぎたために、数がアンバランスに増えているようですが・・・。

養殖を想定しての質問への回答ですと、
熱力学の法則(エネルギー効率は絶対に100%にはならない)がありますので、たとえば稚魚をとって自前で育てる場合、エネルギー的には

投入した餌の資源量>成長した魚の資源量

となります。ですが養殖は、天然で放置した場合に比べて生存確率が格段に向上させるというメリットによって、餌代などのコストを上回る経済的な効率を達成させています。
まとめますと、

栄養段階の低い魚A:1匹あたりの資源量×捕れる数×養殖時の生存確率-捕獲コスト-養殖に必要なコスト

栄養段階の高い魚B:1匹あたりの資源量×捕れる数-捕獲コスト

となるかと。あとはケースバイケース、資源保護の観点と、養殖時の生存確率と養殖に必要なコストとの兼ね合いです。
たとえば、卵から稚魚にして自然界に放出という養殖例は数多くありますが、卵から大人の魚への完全養殖例は一部の魚に限られるのは、技術的な問題だけではなく、自然に任せて放流したほうが効率がよいからです。

この回答への補足

すみません。質問の仕方が悪かったです。
養殖での話ではありません。海洋において基礎生産量を上げずに魚類生産を上げるにはどうすればよいかという問題でした。

>栄養量はBの方が高いですが、一般に1度でとれる資源の量はAの方が高い傾向になります。
また、栄養価の低い資源の方が一般に再生速度は速いので、短期間に何度もとることができます。

なるほど、栄養段階の低い方が栄養を多く蓄積して育っているBの方よりも増える速度が速く、資源としての再生が早い、また、数も多い(食物連鎖のピラミッドですね)ためこちらを獲った方がいいと言うことでしょうか?

補足日時:2008/07/13 15:48
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