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この楽劇、まだ見たことないのですが、ストーリーブックを読んで、よく分からないところがあります。

ズバリ質問ですが、岩山の洞窟でジークフリート(グンターの姿に化けている)とブリュンヒルデは一体どういう一夜を過ごしたのか?

その後グンターの屋敷に戻った場面でブリュンヒルデは、グンターに暴力的に犯されたと思っていたら実はその男が恋人ジークフリートだったことを知り、信じていた男の裏切りを強くなじる。

一方のグンターも自分の花嫁を犯され面目をつぶされたと言って憤怒する。
でもジークフリートは、グンターを裏切ってはいない、ノートゥンクの剣を二人の間に置いて寝た?ようなことを言いますね。

男は犯してないと言い、女は犯されたと言っている・・・。
犯されてないのに犯されたと思いこむなんてことは普通にはあり得ないでしょう。

よく分からないのです。その場面では皆が本心からそう思っているのではないんですか(ジークフリートは忘れ薬を飲まされているとはいえ)?

ジークフリートは:
ブリュンヒルデを犯したのにグンターの手前ウソを言った?
犯したことを忘れてしまっていて、否定した?
それても本当に貞節を守った?

私の読み方が不足しているんでしょうが、どなたか正解を教えて下さい。

A 回答 (1件)

こんにちは。



以前実演を観たときには,それらしい描写・演技はありました。台本やト書き(ってあるのか??)に明確に書かれているかどうかは分かりませんが,一般的な解釈としてはそうであったと考えるのが自然と思います。
(すいません,以降も直接的な表現は避けさせていただきます^^;)

ご質問にあるジークフリートの台詞の詳細は調べないままであてずっぽうで申し上げてもよろしければ,「オレはその時グンターだったんだから(グンターに化けていたんだから),何をしても彼を裏切ったことにはならない。」ということかもしれませんし,ノートゥンク(剣)を間に寝た,というのも,なにかを象徴した暗喩表現ともとらえられるような気がします。

ただ,ブリュンヒルデの告発は,事実関係とは関係なく,自分を裏切った(実際には忘れさせられていただけだけれども)ジークフリートへの復讐として,という考え方も,一応は成り立つとは思います。

ブリュンヒルデにとって許しがたかったのは,ジークフリートとの愛の象徴であった「リング」を他の男に力ずくで奪われたということ,そしてその男が他ならぬ自分が愛していたはずのジークフリート本人であったこと,形はどうあれ自らのジークフリートへの愛が残酷に裏切られたという事実であったのかもしれません。
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