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分光光度計についての知識を得たいです。
基本的な分光学など、良いホームページがあったら教えてください。

A 回答 (5件)

えっとお礼の問いに対する回答です。



ベンゼンと、共役系が変化しているベンゼン化合物の混合溶液(あるいはこれらの分子が共有結合していても)では、それぞれの吸収がその独立した共役系の数に比例して信号が現れ、各信号が足し合わされたスペクトルが得られます。
各吸収極大波長が大きく異なる場合は、はっきり分離したスペクトルが得られます。
信号強度は濃度に比例しますが、各波長で吸収効率も異なるため、強度が等しいからといっても、吸収波長が異なれば濃度も異なるのが普通です。定量する場合は、モル吸光係数ε(同じ物質でも溶媒条件で変わることもあるみたいです)を調べる必要があります(ランベルト・ベールの法則を調べて下さい)。厳密な定量は、吸収ではなく散乱などによるベースラインの変化等もありうるので、いろいろ注意する必要があります。

で、二重結合の数と波長との関係ですが、経験的に共役C=C一つにつき、30nm長波長シフトするみたいです(「有機機器分析演習」裳華房)。

また参考までに(「有機機器分析演習」裳華房)、
ベンゼン;255nm(ε=215)
トルエン;261nm(225)
フェノール;270nm(1450)
アニリン;230nm(8600)と280nm(1430)
スチレン;244nm(12000)と282nm(450)

すでにかなりの程度のデータがあると思いますよ(ちゃんと確認してくださいね)。
ちなみに紫外可視スペクトルは電子スペクトルともいいます。
検索するときの参考までに・・・
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この回答へのお礼

大変ありがとうございました。
親切な回答で本当にありがたく思います。
まだ理解できてないところが多々ありますので、
文献等にて勉強したいと思います。

お礼日時:2001/02/20 23:07

紫外可視吸収スペクトルは、主に化合物の二重結合に関与する電子のπ-π*遷移によります。

ですから二重結合がない分子は、紫外可視領域に吸収を持ちません。二重結合の共役系分子(アミド結合やCH2=CH-CH=CH2など、共鳴構造が存在するもの)は、長い共役系であるほど長波長側に吸収を持ちます。

分光計は、簡単に言えば物質と光の相互作用を利用しているのですが、光(電磁波)が、電荷と相互作用するか、スピンと相互作用するかで分野が異なりますし、吸収波長も物によって異なるので、観測方法も異なってきます。

有機物質の定量とのことですが、アミノ酸や核酸でしょうかね?
それなら完全に紫外吸収領域です(短い二重結合共役系のため)。
またアミノ酸のうち、フェニルアラニン、チロシン、トリプトファンは側鎖も二重結合の共役系が存在するのでこれも吸収します。
カロチンなどは長い二重結合の共役系が存在するので、吸収波長も長くなり可視領域になります。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。
私が、分析しようとしているものはご指摘のとおり
共役系分子であり、詳しくは申せませんが、ベンゼン
にちょろちょろっとくっついたものですが、たとえば
このくっついたところにまた、二重結合が存在したものと
単なるベンゼンとが混在した物質の場合、吸収波長が
2箇所出現することになると思うのですが、波長自体は
1分子あたりの波長として現れるのですか?また、1分子あたりの
二重結合の数は波長としてどう表れるのですか?
なんかまるっきり素人質問かもしれませんが、
暇なとき教えてください。

お礼日時:2001/02/19 23:44

MiJun さんへの補足拝見しました。



 紫外可視分光光度計のメカニズム(基本的な原理) でしたら,各機器のマニュアルを見られるのが一番かも知れません。大概簡単な説明は付いていると思います。

 「紫外可視分光光度計による有機物質の定量分析を実施しようとしており」との事ですので,次の本は参考になるかと思います。私はこの本で大分勉強しました(身に付いてないとの声も・・・・)。

現代化学シリ-ズ 23 紫外・可視スペクトル
C.N.R. Rao 著,中川正澄 訳,東京化学同人
第二版,1970年,2,600 円

 上記の本も MiJun さんがご指摘の本も,有機化合物のスペクトル分析(定性分析)が中心の本です。定量分析の原理等がご希望であれば,分析化学の本などを御覧になる方が良いかもしれません。
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この回答へのお礼

大変ありがとうございます。
MiJunさんの本とあわせて図書館にて
探してみます。

お礼日時:2001/02/19 23:23

以下の成書は古いですが、良い本ですのでと図書館等で探して見てください。


-------------------------------
スペクトル測定と分光光度計  柴田和雄∥著
出版地 :東京
出版者 :講談社
出版年月:1974
資料形態:422p  22cm  4800円
件名  : スペクトル分析/ 分光計
NDLC: PA128
NDC : 433.4
請求記号:PA128-16
--------------------------------------
この本で大分勉強しました・・・・?

最近の成書では、
-----------------------------------
有機化合物のスペクトルによる同定法/荒木峻/東京化学同人/2000.5 
有機化合物のスペクトル解析入門/L.M.ハーウッド,…[他]/化学同人/1999.8 
メスバウア分光入門/藤田英一[他]/アグネ技術センター/1999.7 
分光測定/菅滋正,櫛田孝司/丸善/1999.9 
-----------------------------------
成書ではなく、HPの方が良いのでしょうか?

補足お願いします。
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この回答へのお礼

大変ありがとうございました。
早速、図書館にて調べてみます。

お礼日時:2001/02/19 23:21

以下の参考URLサイトは参考になりますでしょうか?


「フレッシュマンのための化学結合論」
http://nwl001.library.osaka-u.ac.jp/news/2000-3. …
(Encyclopedia of Spectroscopy and Spectrometry)
http://hirano1.phys.gakushuin.ac.jp/~hirano/edu/ …
(分光計)

あまり適切なHPが見つかりませんが、まずどの分野での
「分光光度計」の利用を考えてのことでしょうか?

基礎的な成書は図書館・本屋に沢山あると思いますが・・・?

補足お願いします。

参考URL:http://www.kagakudojin.co.jp/library/ISBN4-7598- …

この回答への補足

早速の回答ありがとうございました。
分光計のHPの方をみてこれから理解していきます。
当方、紫外可視分光光度計による有機物質の定量分析を
実施しようとしており、そのメカニズム(基本的な原理)
を知りたく、質問させていただきました。

補足日時:2001/02/18 15:48
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