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液晶テレビの画素電極(おそらくITOなどの透明導電膜)の電子移動度を高速化させることが画質の向上につながるのでしょうか??

A 回答 (2件)

こんばんは。


一応、その関係の元プロです。

ご質問文を拝見するに、明らかに、(IPSなどではなく)TN方式のことを指していると判断いたしました。

1つの液晶パネルにおいて、ガラス基板は2枚あり、

そのうちの1枚は、TFTアレイであり、各1個のTFTのドレインに(およそドット面積と同じ面積の)ITO電極(画素電極)が接続されています。

もう1枚は、全面にITOが(区切られるなく)一様に堆積されており、かつ、カラーフィルタが印刷されています。


TFTに接続するITOについては、移動度を上げても、まったくと言っていいほどパフォーマンスの向上にはつながりません。
なぜならば、画素電極に書き込む際に問題となる信号遅延ないしは充電の遅延のほとんどは、画面の縦方向に走る映像信号線の寄生抵抗および寄生容量によるものですから。


一方、カラーフィルタ基板側のITOの移動度を上げることは、画質の向上につながります。
TFT側の基板において、画素に蓄えられる階調の情報(電圧)の1周期ごとの更新は、画面の左右方向に走る1本の走査線(TFTのゲートにつながっています)をONさせて、縦方向に走る映像信号線にその走査線1行に対応する全ての画素の階調電圧を与えることによって行われます。
このとき、その1行の画素の階調電圧の平均値が常に同じであればよいのですが、当然ながら、一般に平均値は同じではありません。
平均値が一定でないということは、対向するカラーフィルタ基板のITOの電位は瞬間的に設定電圧から外れます。(基本的なRC微分回路と同じこと。)
これが60Hz程度以上で起こるならば、速い動きを視認できない人間にとっては関係がないのですが、
映像信号の平均値が、2走査線周期で変わると、たとえば30Hzとなって、人間に視認されてしまいます。

このことによって、どんな現象が起きるかと言いますと、
「市松模様」(チェッカー模様)(※)が画面に表示されたときに、30Hzの「ちらつき」(フリッカー)が発生します。

(※)
http://images.google.co.jp/images?hl=ja&q=%E5%B8 …

Windowsが起動・終了するときの画面で、気味の悪いちらつきを目撃したことはありませんか?
あれが、そうです。
Windowsは、古い時代の階調数の少ない液晶モニタでも中途半端な階調を表現(ディザリング)をするために、市松模様を使用しています。
今となっては、ありがた迷惑です。(笑)

あるいあh、ブラウザ(インターネットエクスプローラ)などで、画像、あるいは、ここのQ&Aサイトにおける投稿記入欄などを含んで、画面内を広くマウスドラッグしたときにも、市松模様によるフリッカーが観測される場合があります。

こういった、(特に市松模様の)フリッカーは、ITOの電気抵抗を(かなり)下げることで見えにくくすることができます。


以上、ご参考になりましたら。
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1行書き忘れましたが、


テレビ放送やDVDで市松模様が映っているのを目撃したことはありません。
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