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国内政治と国際政治の違いについてレポートを書いているのですが、

国内政治と国際政治の違いについて教えていただければ幸いです。

A 回答 (3件)

第一に、法に関して。

安定した国内では一般的に法は遵守されますし、また違法行為に対しても建前上は制裁が下されます。それに対し、国際政治は分権的であり、制裁を下す、強制力を保有した権威的な機構が存在しません。

第二に、武力に関して。国内政治においては、中央政府が武力行使の権限を独占しており、それ以外の組織による武力行使は不法なものとして罰せられます。それに対し、国際政治では武力行使を独占する、主権国家より上位の権威的な組織(例えば世界政府など)が存在せず、全ての主権国家が武力を行使する権限を有しています。自己を武力の脅威から守ってくれる組織が存在しない以上、国際政治は必然的に自助のシステムとなります。

第三に、価値観に関して。一国家内にはある程度の共通概念の了解があるのに対し、国際社会には共通の概念らしきものが存在しません。国家の数だけ正義があるともいえるでしょう。

ジョセフ・ナイによる以上の三点からの比較の他、ケネス・ウォルツによる比較も参考になります。ウォルツは『国際政治の理論』において、政治構造を(1)システムが秩序づけられる原理、(2)ユニットの特性、(3)システム内におけるユニット間の能力の分布から分析し、国際システムと国内システムとの違いを述べています。
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国内政治は集権的であり、それゆえ1)「諸価値の権威的配分」 2)暴力の禁止(暴力は国家が独占するもの)が可能。

しかし国際政治には集権的な権力がないため、国家の持つ権力が国際社会における財やサービスの配分を決定し、暴力の行使(戦争)も国際法上禁止されない。
という風に考えられてきたが、現在のように国際社会があたかも国内社会のように変容してきているという言説に照らし合わせると、国際社会と国内社会は同質になってきているのではないか、ということも論じられるだろう(チャレンジアブル)。
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 国内政治はその国の憲法およびそれに則って定められた法律の規制を受けますが、国際政治においてはそのような明確な制約が現在のところ存在しません。

もちろん国際間の条約の規制を受けますが、その条約の依って立つ根拠がなく、大国の気ままな論理を許しています。またそれを破ってもその制裁を受けるとは限らないのは北朝鮮の横紙破りを見ても明らかです。その違いを起点にしてレポートの論旨を組み立てるといいですね。
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この回答へのお礼

制約を受けるか受けないかの違いなのですね。
まだまだ国際政治は甘いところがありますね。

わかりやすい説明ありがとうございます。
回答のおかげでレポートがはかどりました!

お礼日時:2008/07/21 20:22

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