医師不足問題について疑問です。
年間何千人かの研修医が誕生し、辞めていく医者のほうが少ないと思うのですが、なぜ市民病院などで閉鎖が相次ぐほど医師が足りなくなるのでしょうか?
都市部の病院だって、受け入れる医師の数には限りがあると思いますし、当然希望の医局に入れない人も多くいると思うのですがそういう人たちはどこへいくのでしょうか?
なぜ医師不足になるのか、私にはよくわかりません。どなたか説明よろしくお願いいたします。

A 回答 (8件)

ひとつは需給バランスの問題です。


一口に医療といっても、家族のケアから専門医による専門治療まで、広い幅があります。
医療を必要としている人の数は同じでも、すぐに医療機関に行く人が2倍になれば医師の需要も2倍に増えます。
例えば小児科のように、かつては家族が面倒を見ていたのに、いまは些細なことでもすぐに病院に行く傾向が強くなりました。
また最近は書類仕事や訴訟等、医師が診療以外に費やす時間が増えたり、家族などへの説明にかける時間が長くなったりして、一人の患者にかかる時間が長くなっています。
需要が2倍になったり、一人の患者にかかる時間が2倍になれば
医師の数も2倍にしないと需給バランスは崩れることになります。
(海外では需要をベースに医師の供給量を決めるのはまれです)

もうひとつは、医師のリスク回避の影響です。
そもそも医療行為は必ず何らかのリスクを伴います。100%確実な治療は実際にはどこにもありません。
病気に対する医療行為には必ずうまくいかない可能性がついて回ります。
医師はこのリスクを常に取り扱うからこそ社会的地位のある職種でありえるわけです。
しかしながら最近ではこの医学が取り扱うリスクについて誤解されている(うまくいかない=医師のミスと考える)人も多いです。更にはリスクが顕在化した状態=訴訟と考える人も出てきています。
そういった状況の中での医療現場はいわば社会的死を賭したロシアンルーレットのようなものです。小児科・産科・外科のように実弾がたくさん入ったピストルもあれば、健診医やコンタクト医のようにほとんど弾が入っていないピストルもまだまだたくさんあります。
医師も一人の生活者ですから、社会的死を避けたいと思うのも人情です。
ピストルの選択肢がたくさん存在する中で、医師はできるだけ弾が入っていないピストルを選択しています。

更には、医師の派遣システムの崩壊があります。
かつては医局という組織が医局員の人事権を握っていて、
所属医局員を全国津々浦々の関連病院に派遣するシステムが機能していました。
このシステムが臨床初期研修が義務化された際に破壊されたのですが、
それに取って代わる効率的・公平的な人材派遣システムがまだ構築されていません。
その結果医師の派遣がなくなった地域で、深刻な医師不足となっています。
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少なくとも、労働対価の問題ではないと思います。


そうであったら単なる甘えですし、
世間一般の多くの方がどういう生活をしてるのかご存知ではなく、
こういうことを聞いたら自覚のなさに怒ると思います。

単純な話ですが、理由は需給関係だと思います。すなわち、
患者の数が多いこととこれ以上は医者が増やせないことです。

(1)医者に対する患者の数が多い
日頃から三食をきちんと摂取し、適度な睡眠や運動を心がけたりなど、
自分の身体を自分で管理し、大事にせずに医者まかせの方が多いのです。

(2)これ以上、医師候補を増やせない
今の偏差値システムでは、大学で定員を増やしても
質を確保するには至らず無駄な人員を量産するだけで
かえって質の低下を招くことを国が懸念しているためです。
使命感のある方ならば学ぶ姿勢もあり習熟効果も期待できますが、
所詮は国家試験にパスするための習熟です。
量を増やすと同時に質を確保することが困難なのです。

(3)国民医療費の増大を懸念
その分だけ国民が負担する医療費が増大します。
「日本の医療は他国より質が高く、安い」とよく医療関係者は言いますが、
国民の立場からたって考えますと「本質的に高い」としかいいようがありません。
他国がどうのというより、
本質的にどこかで利益が多分に発生している部分があることが事実です。
医師の給与が公務員なみのところも他国にはあります。
我が国の医師の高報酬であることは揺ぎ無き事実であり、
報酬を減らした分だけ労力を確保すべきだと思っているのは
多くの国民が思うところでしょうね。
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簡単に言うと仕事の割にギャラが安いとか医師本人というよりも環境的な要因での事故であっても逮捕とか裁判とかでアホらしいからです。




勘違いして欲しくないのは医師免許取れる位に頭が良い人ならば楽して稼ごうと思えば別に医師に拘る必要は無いって事です。

一流企業・弁護士・公務員・高級官僚等いくらでもあるでしょ?
あとはネットの普及もありますね。医師というのは良くも悪くも世間知らずでしてねネットが普及する以前は何の面識の無い・・・例えば四国と東北の医師が学会や高校の同級生みたいな縁が無ければ込み入った話をする機会なんてありませんでした。今じゃそういった情報が共有できますから地方の医療ミスの裁判とかの情報が拡散されモラル(士気とかやる気と捉えてください)が落ちる事落ちる事。元は出鱈目に頭の良い人種ですからね凄いと思います。
でこれで自分達の立場を確認する分です。
「え・・・俺らってまじヤバくね?」とね。これがクレームの多い産科や小児科で始まり、救急車のたらい回し(これは現場スタッフと言うよりも無料の救急車とかの行政や中央の失態だと思います。)で日々吊し上げられていた救急外来で始まり、今は他の分野に拡大しています。


で、辞めた医師はどうしてるかというと人材派遣で健康診断のバイトとか実家の病院継いだりクリニック開いてみたりしています。

知り合いの看護師さんは10年位前と比べてデスクワーク増えたと嘆いてますよ。昔は検温のグラフ付けて毎日の病状を記録して時々看護の計画書くだけだったのに今は私が話し聞いてて意味不明な書類が増えてるそうですし。早出で朝7時出勤して夜11時に帰宅とかも結構普通で勿論サービス残業とかぼやいてました。何でもそうしないと保険点数が引かれる→売り上げが落ちるんだとか。多分医師も似たような環境だと思いますよ。
看護師はまだ潰し効くけど医師はそうもいきませんしね。
日本の医療を例えるなら砂場で子供がやっている棒倒しに似ています。砂山作って棒を立てて、ジャンケンして順番決めて砂を取り除いて行く。棒が倒れるのは最初から極まっているので後は何時斃れるか?というだけです。
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もともと不足してます。

12万人も。
それを労働基準法ってなに?とばかりに医師としてのやりがい(精神力)でカバーしていたものを
日々の診療で患者(家族)さん側から暴言・暴力、医療裁判などで・・・・。
(ドクハラなどのかたは除外ですが、ごく普通の真面目に働く医療者はやってられるか~と転職してしまいますね)


・・・国際的水準から見ても日本の医師数は人口10万対200人で、
   OECD諸国平均290人の3分の2であり、OECD30カ国中27位です。OECD水準には12万人不足しています。
(06年12月11日 医療費抑制策を転換した医師確保対策をより)
http://hodanren.doc-net.or.jp/news/teigen/061211 …
参考にどうぞ

北海道医師求人コンサルタント A企画 さま
http://consultanthokkaido.web.fc2.com/Menu.html
・・医師に関する労働基準法などわかりやすいです。

新小児科医のつぶやき さま
http://d.hatena.ne.jp/Yosyan/
医療裁判とか詳しいです。

ある産婦人科医のひとりごと さま
http://tyama7.blog.ocn.ne.jp/obgyn/

産科医療のこれから
http://obgy.typepad.jp/blog/

暗いニュースリンク アメリカ医療システムの危機:医療難民、カナダに越境
http://hiddennews.cocolog-nifty.com/gloomynews/2 …
・・医師が足りてもアメリカ型医療になりますと、
高すぎて一般庶民は病気で破産しますようです。
 (日本政府が目指してるのがアメリカ型医療)

医療制度研究会 - このままでいいの?日本の医療
http://www.iryoseido.com/

ジェイアイ傷害火災 海外の医療事情
http://www.jihoken.co.jp/data/world/da_wo_index. …
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都市部の市立病院の防災センターに勤めています。



公立病院の医師不足は地方ばかりではありません。
私の勤める病院も耳鼻科は医師が一人、皮膚科は女医二人だけになり精神科にいたっては医師が全員退職したので休診しています。
当直を含め36時間勤務と言うのもざらです。

公立病院の医師不足の原因
1.クレームが多すぎて医師が嫌気がさして退職する。
これは全国的にいえるそうですが、大学病院や大きな私立病院と比べると圧倒的に公立病院のクレームが多いそうです。
市会議員や患者の家族が医療ミスではないかと、クレームを言ってくるのです。
私の勤める病院も多い時は月に三回くらい家族が押しかけてきますよ。
私たちに会議室の隣室にいて大事になったら警察に電話してくれと頼まれる事も多々あります。
会議室から家族の怒号が聞こえてきますよ。
公立病院は税金で賄っているのでクレームを言いやすいらしいです。
これ社会問題になりかけています。
この春だったか新聞でクレームの特集を組んでいました。
医師も嫌になり退職していくそうです。

2.激務の割りに給料が安い。
前の回答にもありましたが激務で休憩も取れないのに、それに見合う給料ではないそうです。
私のところの病院にも研修医がいますが、今年そのまま病院に残った研修医は二人だけです。
他の研修医は割の良い病院に行ったと言う話を聞いたことがあります。

なお看護師も毎月退職者が続出しています。
日勤の看護師さんが夕方でなく夜中に帰るのです。
なので離職率が高いです。

もっと公立病院の医師の待遇を良くしないと、都市部の病院も危ないですよ。
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いくつか理由があります。

列挙して解説します。
(1)新臨床研修制度の導入
 以前は研修はほとんどが大学病院でした。ところが一般病院も
 研修先に選ばれるようになって研修医が都会の病院に集まる
 ようになりました。結果として大学医局の人員が減ってチンケな
 公立病院(2~300床)からの医師の引き上げが起こりました。

(2)女医の増加
 私が医者になった26年前は女子学生は一割程度でした。今は半分
 が女医さんです。彼女たちは出産、子育てで実働戦力としては
 劣ります(能力とは無関係です)。よって実質的に医者の人数は
 減ったということです。

(3)ネット社会
 昔は他の病院の給料や診療内容などよくわかりませんでした。
 いまはネットですぐにわかります。結果として地方の公立病院
 などはもっとも医師から敬遠される存在になってしまいました。
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この回答へのお礼

大変わかりやすく教えて頂きありがとうございました。
女医の増加というのはとても納得できました。
医師が減ってさらに過酷な状況になることの連鎖はあまりに悲しすぎます。早く対策を考えてほしいものです。

お礼日時:2008/07/22 20:56

ようは医者は聖職ではなく金儲けの手段だからだと思います。

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公立病院は激務の割に薄給だからです。


詳しくは参考URLをご覧ください。

参考URL:http://business.nikkeibp.co.jp/article/tech/2006 …
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