ヴェルディやヴァーグナー等のロマン派のオペラにはなぜレチタティーヴォ・セッコがないのでしょうか?
かといってオケ伴奏のアッコンパニャートっぽいものもないし...。とにかくアリアとレチの区別が付きませんから自分にはやかましく聞こえてしかたありません。
18世紀のモーツァルトやチマローザ、パイジェルロ、ピッチンニのオペラはもちろん、19世紀でもロッシーニあたりまではあってとても高い劇進行の効果をもたらしていましたのにね...。

A 回答 (1件)

ヴァーグナーについては意図的にアリアとレチタティーヴォの区別がつかないようにしたようです。


レチタティーヴォは,それはそれで役割があり,シンプルでいいのですが,レチタティーヴォの後に
拍手が起こることはないですね。やはり,アリアとアリアの間のつなぎという位置づけかと思います。
客は待ってましたとばかりにアリアに耳を傾け,終わった瞬間に拍手を入れます。
この拍手が続く間,劇の流れが止まることをヴァーグナーは嫌ったようです。
完全主義者のような人ですから。

ひとつの幕を拍手で中断させないことで,今,思いましたが,モーツァルトのオペラでは,
有名なアリアの後に拍手が起こり,その拍手に歌手が微笑んで礼をする場面が記憶にあるのですが,
ヴェルディやヴァーグナーでは,拍手が起こっても,歌手は礼をすることはなく,体を動かさず,
顔の表情もアリアを歌っているときのままで,拍手が鳴り止むのを待っている……,
印象としてそんな記憶が残っています。
これが,ひとつの幕が終わるまで拍手で劇の流れを中断させないという意図なら,
個々のアリアを聴かせるという考え方と,ひとつの幕全体を表現するという考え方の違いが
あるのではないかと推測します。

チマローザのオペラのライブ録音のものをひとつだけ持っていますが,やはり,アリアの後に
拍手が入っています。個々のアリアを聴かせているという感じです。
モーツァルトの劇場支配人ではレチタティーヴォではなく台詞(音楽的要素なし)が長々と続きます。
音楽的に,あるいは劇的効果として中身を濃くするために,レチタティーヴォや台詞を削り,
幕全体の流れ(構成)が重視されるようになってきたのかもしれないと…これも推測です。
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この回答へのお礼

詳しい解説ありがとうございます。
>拍手が続く間,劇の流れが止まることをヴァーグナーは嫌った
幕全体をひとまとまりとする考え方があるようですね。
つまり、完全に作曲家本位の構成ということのようですね。歌手中心の古典派までのオペラとは逆ですね。

お礼日時:2008/07/25 12:21

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