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佐々木譲著「警官の血」読み終えたばかりです。
おもしろい作品でしたが、気になることがあります。
早瀬勇三には罪の意識はあったのでしょうか?

早瀬が犯人だとは推測がついていましたが、読んでいる段階では最後に
早瀬が弁解するような場面があると思っていました。長い間ずっと罪の
意識に苦しんできた。あくまでも善人が致し方なく殺人を犯してしまっ
た。そういった様々な事情のこと細かい説明も。泣きながら和也に謝罪
するという場面も想像していました。

ところが謝罪どころかあの開き直ったような対応。罪を罪とも認めてい
ない(口では罪を認めてるみたいなことは言っているものの、大した反
省はなく自責の念もない。自分が犯した決して許されることのない罪を
正当化)。少年二人の殺害についての動機も清二殺害の詳しい内容も全
く語られず。
早瀬のイメージががらりと変わってしまいました。早瀬はそういう人間
だったのかと。それまでの安城父子に対する思いも全て嘘だったのでし
ょうか?
民雄の面倒を見ていたのも親父を殺してしまった罪の意識からと思って
いましたが、和也に語る早瀬からそういうものは全く感じられませんで
した。
清二に対する友情、民雄に対する親子のような愛情は偽りだったのでしょうか?



それといろんな方のコメントを読みましたが、みなさん犯人は早い段階
からわかっていたそうで、決め手となる部分もあったとのこと。
僕も十中八九早瀬が犯人だとは仮定していましたが、それはあくまでも
自分の勘に属することで、客観的な証拠を見つけた訳ではありません。
早瀬が犯人だと決め手となったその決定的な証拠はどの場面(どのセリ
フ)だったのでしょうか?
ページ数も教えて頂けたら幸いです。

A 回答 (1件)

私が早瀬が犯人だと気づいたのは警察学校時代で、いかにも怪しい人物なので、


意外な犯人が出て来るのかなと思いながら読んで、結局出てこなかったです。

具体的内容は描かれていませんが、早瀬は戦争で人格破壊された人物です。
映画「ランボー」のベトナム帰還兵のイメージです。彼は、表面的には社会生活に
溶け込んでいますが、上官の命令での合法的な破壊行為・殺人行為(逆らえば
反逆罪で銃殺される)。女性の代用としての同性愛行為(合意なし)。
平時では犯罪行為も、戦時は許されたそれらを忘れられず、衝動をおさえられ
なくて犯した連続殺人。

それなりに友情や愛情は抱いていたと思います。ただ、排除しなければならない
敵だと認識した瞬間、スイッチが切り替わって、そういった感情を捨てる。
あの火事も、早瀬にとっては戦術にすぎない。火事の中に戦火を見て快感すら
覚えていたかもしれないと思います。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
一種の二重人格ともいえるのでしょうね。

お礼日時:2008/07/28 13:42

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