患者は、46歳の男性(家族)です。
今年4月末にスキルス胃がんステージ4 の診断を受けました。
幽門狭窄 腹水あり 腹膜転移 腺がん (腹水検査による)腹膜以外の転移は、特にないようです。
5月より抗がん剤タキソール(ウィークリー)の点滴治療を
行いましたところ、一時的には(1ヶ月間)、通過障害が解消し、
徐々に食事が取れるようになり、半人前くらいの食事がとれるようになったのですが、また、食事がとりにくくなってきました。
現在は、タキソールを中止し、検査のため再入院中で、また通過障害が確認されたところです。
主治医の先生より、今後の治療の方向性についてお話があり、
下記の3つの方法を提案されました。
(1)化学療法5-FUに切り替える。
(2)高カロリー輸液をして自宅で療養する。
(3)胃のバイパス手術をして食べ物を食べられるようにする。
私たちにとっては大変難しい選択で、
5-FUの治療にに気持ちは傾いていますが、
どれが最善の選択か悩んでおります。
放射線や、ステントで胃の出口を広げるなど出来ないものでしょうか。
また、上記の治療のメリット・デメリット、高カロリー輸液のかかる費用などご存知の方、是非よきアドバイスをお願いします。
どうか宜しくお願いいたします
No.1ベストアンサー
- 回答日時:
ご家族がご病気との事でお見舞い申し上げます。
胃癌で家族を亡くしました。
胃癌の手術は行いましたが、腹水からがん細胞が見つかり、以後は通院や入院しながら抗がん剤治療を行っていました。
(TS1、タキソール、5FU、トポテシンなど色々薬を変えながら)
まずは化学療法の変更はしてよいかを思います。
うちも腫瘍マーカーの変動を見ながら適宜違う抗がん剤に変更してていきました。
薬を変えた後は効果があり、最終的には亡くなりましたが腫瘍マーカー値がぐんと下がって効果が見られた時期があります。
ただ抗がん剤には副作用もつき物ですから、そこは説明を受け理解した上で行うべきです。
ステージ4の現状をみると予後は厳しいでしょう。
元気である時期も限られていると思います。
抗がん剤を変えて治療してみて、もし治療効果より副作用がきつく、抗がん剤治療をする事で逆に体力を奪われるようであれば、治療自体が余命を短くする可能性もありますから、治療する効果と負担、また治療を辞める事での癌の進行を天秤にかけ、ご本人、ご家族の意志で継続については考えればと思います。この辺は死生観にもよります。
通過障害については、書いてある情報を見る限りバイパス術は基本適応外だと思います。
どうしてももう一度食事がしたいと思えばやれなくはないかもしてませんが、開腹に伴う浸襲は大きく術後に一気に具合が悪くなる可能性があります。場合によっては退院できない可能性も。
腹膜播種があることで手術しても、すぐ再度通過障害を起こす可能性も大きいといえます。
そうなると高カロリー輸液となるでしょう。
うちも抗がん剤を通院や短期入院で行いながら、在宅で高カロリーをやっていました。
体調が辛くなってからは抗がん剤をやめ、高カロリーで訪問看護、往診を活用しながら最後は在宅で見取りました。
在宅を選択してよかったと思います。
こういうケースになると病院にいても食事もできずベッドでやりたいことも出来ず横になっているしかありません。
少しでも家族と他愛もない話をし、点滴生活ではあったけど好きに過ごせてよかった。
在宅療養は家族の肉体的、精神的負担も大きく、具合が悪くなって息を引き取るまで看ていく覚悟がなければ出来ません。人手も必要です。
ただ一人で動けなくなったりして在宅が困難になり、最後は病院のお世話になったとしても、動ける比較的落ち着いた時期に高カロリーで帰るのはいいと思います。(本人が点滴を持って帰るなんてそっちの方がよほど心配、別に家でやりたい事はない、病院が良い・・)と言わなければ。あとは介護能力。
今は訪問医療も整備されているのでサポートは受けられます。
費用は介護保険の認定によっても変わります。
病院の医療相談室やソーシャルワーカー、ケアマネージャーなどに1度相談してみてはと思います。
体験を踏まえ意見を書きました。
少しでも判断材料になれば光栄です。
お大事に。
ご回答ありがとうございます。
ご家族の方を亡くされたつらいお気持ちのところ、
経験に基づいてアドバイスくださり、心より感謝いたします。
家族がこのようなことになって、初めて
がん治療の現実が少しずつわかってきました。
高カロリー輸液のことも、これまで全く知りませんでした。
このまま食べられなくなったら、どうなるんだろうと不安でした。
現在では、食べられなくなった場合の標準的な治療なのですね。
やはり自宅で普通の生活を送りたいので、
高カロリー輸液のお世話になると思います。
そして、副作用と本人の体調を見ながら、
抗がん剤5FUにかけてみようと思います。
また、病院の医療相談室やソーシャルワーカー、ケアマネージャー
などにも相談してみます。
本当に分からないことばかりで、不安で仕方ありませんでした。
大変参考になりました。
ありがとうございました。
No.3
- 回答日時:
No.2です。
TS-1は経口摂取ができないとおっしゃる通り投与できません。通過障害が胃のレベルで起こっているのかがん性腹膜炎によるもので「あまり」食べられないのかなどにより、投与の可否は主治医の判断によると思います。5-FUの(持続)静注は中心静脈ラインがあるのであれば、選択肢になると思いますが、どこまで頑張るか、というのはご本人、主治医の間でよく相談されることをお勧めします。
丸山ワクチンに関しては、個人的には全く信じていません。質の高い研究結果は報告されておらず、いつまでも「治験」の状態が続いているのは有効性が証明されていない、ということだと理解しています。
おそらく、癌患者をたかる数多の民間療法、XXエキスなど目に入ってきたり、人から勧められたりするかと思いますが、科学的に有効性の証明されたものは皆無ですので(効いた人がいる、というのはそのエキスが効いたかどうかが証明されてないので)「食べ物ですので、お好きであればどうぞ」という答えをしています。安いものではないので、納得の上とられることには反対はしていませんが、個人的にはもっとおいしいものを召し上がられることを勧めています。
話がそれましたが、丸山ワクチンは、高価ではないですが、週3回も注射を続けるので、病院通いがお好きなら・・・。
早速のご回答ありがとうございます。
通過障害は、幽門がふさがってきていますが、
原因はよくわかりません。
本日CT、レントゲンの検査があり、
今後について、主治医の先生とお話しする予定です。
いろいろわからなかったことが、少しずつわかってきたように思います。
貴重なご意見、ありがとうございました。
大変参考になりました。
No.2
- 回答日時:
消化器外科医です。
46歳ということでまだお若く、御苦労察し申し上げます。
スキルス胃癌+幽門狭窄+腹膜播種ということですので、大変厳しい状況かと考えます。
1)の化学療法ですが、前の方も書かれた通り、別のメニュー(TS-1とかシスプラチンなど)を考慮するというのが、本人が望むのであれば、もっとも一般的でリーズナブルな選択だろうと思います。ご存じのとおり、化学療法で癌が消えてなくなることはまずありませんので、いずれは効かなくなる時が来るのですが、一時的に症状の改善が認められることもあります。
2)自宅での高カロリー輸液に関しては、比較的若いご家族のケアがあるようであれば、良い方法だと思います。自宅療養や旅行にでかけたり、家族での時間が過ごせると思います。費用に関しては保険でカバーされると思うので、高額医療制度である程度以上は自治体がカバーしてくれると思います。ポンプのレンタルに多少かかるかもしれません。デメリットは、カテーテルがらみの感染や閉塞などのトラブルですが、メリットが上回ることが多いと思います。
3)バイパス手術ですが、スキルス胃癌で腹膜播種がある場合、しばしば、小腸や大腸にも腹膜播種による通過障害やその前兆が認められたり、癌により臓器が固定されていて、小腸が胃まで物理的に持ち上がらない場合などがあり、うまくいかないこともあります。検査の入院というのは、その可能性の判断をするためというように思われますが、外科医とよくご相談ください。バイパスしても食欲がでなかったり、結局食べられないということも多く、実は難しい手術です。
放射線治療は、無効なので話が出ないのだろうと思います。ステントですが、スキルス癌ということであれば、胃の広範囲の通過障害も併存している可能性も少なからずあり、難しいかもしれませんが、純粋な幽門狭窄であれば一考の価値はあると思います。
(状態があまりに悪くなるのを待つことなく)ホスピスや緩和ケアの方向のお話もされておくことをお勧めします。
ご回答ありがとうございます。
専門的立場からのアドバイス、心よりお礼申し上げます。
やはり大変厳しい状況なのですね。
TS-1を試したかったのですが、経口摂取が難しいとなると、
やはり無理ですよね。
注射の5-FUを検討しているのですが、こちらはどうでしょう。
少しでも和らぐ期間がまたできるのならと思うのですが・・。
高カロリー輸液については、メリットが多いようで、
安心いたしました。
できるだけ自宅で過ごせるようにしてあげたいと思います。
また、バイパス手術は、除外したほうがよさそうですね。
話は変わるのですが、丸山ワクチンも試して見る価値はあるのかなと思うのですが、どうでしょうか。
個人的なご意見でも結構ですので、教えていただけるとありがたいです。
最後に、ホスピスや緩和ケアについて、考えるのはつらいのですが、
そうもいっていられないですね。
少しでも質の高い生活を送れるようサポートしていかなければならないと、改めて考えさせられました。
大変参考になりました。
ありがとうございました。
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