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「人間」という動物の「発達」とは結局何だと思いますか?

A 回答 (1件)

「発達」に見えるものは、実は、絶えざる「生成」である。


(田中智志・山名淳『教育人間論のルーマン』)
といった本があります。ドイツのニクラス・ルーマンの教育学です。

右肩上がりの「発達」という概念は、近代教育学がつくりあげたものです。しかし、実際は人は右肩上がりなんかで成長しません。

ということで、最近、教育哲学では近代教育批判をもとに、「発達」に見えるものの本質に迫ろうとしているようです。

よく、矢野智司の「生成」やルーマンの【生成】概念が取り上げられます。同じ生成という言葉ですが、「生成」と【生成】概念は違います。

「生成」とは、発達を批判する立場から作られた言葉です。有用性や機能性にとらわれない教育を指します。すなわち、男/女というように、発達/生成という二分法を作り出したものです。
「発達」しない教育(右肩上がりではない教育)を生成の教育と言い表したものです。
たとえば、お祭り。
お祭りを通して、特別何かを発達させるわけではないですし。

一方、【生成】とは、もの・こと(コミュニケーションや意識・行動など)がたえず刹那的に、浮かんでは消え浮かんでは消えていくことを表す言葉です。
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