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昆虫で単眼と複眼をもっているものがいますが、それぞれの役割分担のようなものがあるのでしょうか。また視覚以外の働きなどはないのでしょうか。

A 回答 (2件)

昆虫の眼について,一言で説明することは不可能と思いますし,不明な点の方が多いのが現実です。



トンボやハナバチのような昼間飛行する昆虫では,複眼は多くの孤立した個眼から出来ていますが,個眼には像を結ぶ網膜はありません。数個の色を感知します視細胞があるだけです。ですからそれぞれの個眼は色を識別し,CCDカメラのように複眼全体で像を認識していると考えられています。一方夜間飛行します昆虫の複眼の個眼は,数個が結合していまして光を感知します。CCDカメラで例えたら数個が結合しますから解像度は落ちてしまいますが,弱い光に対しては感度が高くなります。

一方単眼ですが,これは多数のタイプがありまして一言で説明できません。クモのように形を認識すると考えられている高度なものから光の方向しか感知しないもの,ハチのように偏光を感知するものまで色々あると考えられています。
昼間飛行する昆虫では,一般的に3個の単眼が三角形に配置されています。光の方向をそれぞれの単眼で感知し,その総合で天地を感知し体の平衡を保っています。飛行機で操縦士が空間識失調で上下左右の感覚がなくなり墜落することがありますが,GPSと同じで3個の単眼の情報から空間識失調を防ぎ,突風等にも素早く対処しているのだと考えられています。また,ハチのように太陽の位置から自らの位置を認識するものもあります。

昆虫の脳細胞の数はわずかですが,その分反応性は人の一桁以上速く優れたものです。しかし,人工の光は昆虫にとっては経験(進化の過程で)の無いものですので,暗室で床から平行光を照射して飛ばせるとひっくり返って飛んだり,夜に蛾が光に集まる走光性(光走性)等のおかしな現象が起こってしまいます。
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この回答へのお礼

興味深いご解説をいただきありがとうございます。大変勉強になりました。

お礼日時:2008/08/10 13:54

単眼と複眼の両方を持っている昆虫に限って言えば、単眼は明暗を感知することしかできないと言われています。

一方、複眼は形、色、動きなど、いわゆる視覚を受け持ちます。
明暗しか感知しない単眼の働きはと言うと、光によって受けた刺激を脳に伝えて活動を促進する(鼓舞する)ことで、「鼓舞器官」の一種とされています。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%BC%93%E8%88%9E% …
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%98%E7%9C%BC
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この回答へのお礼

視覚と光覚の分業というのは面白いものだと思いました。ご教示ありがとうございました。

お礼日時:2008/08/10 13:56

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