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『ショウジョウバエにおける欠失染色体を利用した、遺伝子座のマッピング法の原理を答えよ』
という問題を出されています。
どのマッピング法がこれに該当するのか分かりません。
一般的にマッピング法と呼ばれているものは、全て欠失染色体を利用しているのですか?
とんちんかんな質問で申し訳ないです。
もしよろしければ、マッピング法について分かりやすくのっている参考書などを紹介して頂けませんか?
どうぞよろしくお願いします。

A 回答 (2件)

興味の突然変異があるとして、その遺伝子はどこにあるかということを調べる時に使います。

一種の「相補性検定」です。
その突然変異(劣性)とある欠失染色体をヘテロ接合にしたとき、突然変異形質が現れれば(すなわち相補しないならば)、欠失領域の中に原因となる遺伝子が含まれているということがわかります。そういう欠失が見つかったら、欠失領域がそれとオーバーラップしている欠失や、もっと狭い範囲の欠失で同じことをやって、これは相補しない、これは相補するということを次々調べて行けば、目的の遺伝子は、相補する欠失に含まれる領域にはなく、相補しない欠失に共通して含まれる領域のなかにある、ということで範囲を狭めていくこともできます。

キイロショウジョウバエでは、遺伝学研究の積み重ねで多くの染色体異常が系統化されていて、約300の欠失系統でゲノムのおよそ8割を網羅することができるようになっています。さらに小さい欠失でより広いゲノム範囲を網羅しようという努力も続けられています。それぞれの欠失領域はゲノムプロジェクトの塩基配列情報をもとに、塩基レベルで正確に位置づけらてきています。これにより、欠失マッピングは非常に便利で正確な方法になっています。

三点交雑で遺伝学的にマッピングするには、数世代のかけ合わせと、非常に多くのサンプル数が必要な上、誤差が大きいです。しかし欠失マッピングなら、最大で300系統くらいの欠失系統との、多くの場合は乗っている染色体や染色体腕がわかってからやるのでさらに限られた欠失系統との、一代のかけ合わせでかなりピンポイントな結果が出ます。
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この回答へのお礼

とてもよく分かりました!
欠失染色体を利用する、というのはこういう意味だったんですね。

相補しているのかしていないかは、形質の発現のみで判断するのですか?
形質の発現が目に見えて分かるものではない変異の場合というのはないのですか?

もしよろしければ、教えて下さい。

分かりやすい解答ありがとうございました。
とても助かりました。
またご機会がありましたら、お力を貸して下さい。

お礼日時:2008/08/18 03:59
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