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私は大学4年生で卒業論文を執筆中です。

人文科学系の学科に所属し、日本文化論について書いています。

現在、卒論執筆にあたって、ある日本語を英語から探りたいと思い、その時に使用する和英辞典は何を選択しようか迷っています。

学術論文を執筆する際、どの和英辞典を引用として使用するのが一般的でしょうか。

そこで選択肢として考えているのは、新和英大辞典です。

どの和英辞典を使用するのが適切か、皆様のご意見を頂戴したく思います。

よろしくお願いいたします。

A 回答 (1件)

語の説明を国語辞典から引用する場合、代表的な国語辞典として『広辞苑』がよく使われることはご存じかと思います。


それと同じような意味で「日本の代表的な和英辞典」は何かというなら、やはり研究社の『新和英大辞典』ということになるでしょう。

しかしこれは、『新和英大辞典』に載っている訳語が、記載されている日本語の単語の定訳であることを意味するものではありません。
それどころか、果たして適切な訳語、用例かどうか首をかしげるようなケースも決して少なくありません。

たとえば日本文化論でよく問題にされる「甘え」を『新和英大辞典』で引いてみると、最初に「(子供の)甘え」としてattention-seeking (behavior)という訳語が出てきます。しかし他の和英辞典ではこうした訳語を見たことがなく、果たして妥当な訳であるかどうか疑問です。(「甘え」が英語に訳しにくい概念であることは確かです。ちなみに『甘えの構造』の英訳本のタイトルは ”The Anatomy of Dependence”となっています。 )
「日本文化」に関する概念の英訳について論じる場合は、『新和英大辞典』一冊だけでなく、たとえば三省堂の『グランドコンサイス和英辞典』など、複数の辞書を参照するほうが無難でしょう。
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この回答へのお礼

早速のご回答をありがとうございます。

確かにある語を他言語に置き換えたとき、果たしてそれが妥当な訳であるのか疑問が浮かぶケースは多々ありますよね。

論文の最終的な提出までは4ヶ月弱の期間がありますので、ご紹介いただいた三省堂の『グランドコンサイス和英辞典』なども参考にしてみたいと思います。

ありがとうございました。

お礼日時:2008/09/12 00:08

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