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非常に単純な質問です。

メモリとPCで相性問題がおきるといいます。実際自分も何回か遭遇したことがあります。そこで素朴な疑問がわいてきました。一体どうして相性問題が発生してしまうのでしょうか?自分は技術者でもなくまったくの素人ですが、できれば技術的な見地からその仕組みを素人にもわかるように説明いただけないでしょうか?

あるいは、このような質問とそれに対する答えは既出かもしれません。もしそうであれば、既出の質問をご紹介いただけると幸いです。小さい子供の質問みたいで申し訳ありません。

一応、このような質問をした理由について。

相性といいますと、素人考えですとある機種のPCとある同一商品名(加えて同じ会社、同じブランド、同じメーカーのチップが載っているように見えるもの)のメモリとの相性だと思ってしまいます。しかし、その同一商品名のメモリを2つもってきても、その2つが1つのPCに対して同様に相性が良いわけではないということを話に聞いたからです。

同一商品名の2つのメモリ(G会社のHという名のメモリで、I社のチップが載っているとします)があり、これをAメモリ、Bメモリとしましょう。Aメモリが、1つのPC(Zさんの所有する1台のX社製Y)に対しては相性問題が発生することなく快調に動作するのに対し、Bメモリでは問題が発生し、OSも立ち上がらず、memtestでもエラーが出てしまいます。

ここで、素人はBメモリは不具合品だと思い込んでしまいます。ところが、Bメモリは他のPCではまったく正常に動き、memtestでもエラーが発生しません。となると、これを不具合品というわけにはいかなくなり、相性が悪かったというべきことになります。

仮にメモリ会社Gが、Hという名のメモリが、X社製YというPCに対応していると発表していれば、このBメモリは素人考えどおりに「不具合品」として扱ってよいことになります。しかし、発表がなければ相性問題であって、不具合はないということになりましょう。

このようなことを人から聞いて好奇心がわいてきたのですが、ここでは「相性」と「不具合」の境目であるとか、それらの定義について質問したいのではありません。機械的、技術的に壊れていれば不具合ですし、BメモリはZさんのPCとは相性が悪かったと言うべきだと思います。混乱するのでそれは避けたく存じます。

ただ、単純に技術的な問題として、このようにメモリとPCとの間に気難しい相性問題が発生するのはどういう仕組みによってなのかを知りたいと思った次第です。

よろしくお願いします。

A 回答 (4件)

コンピューターの全てのデバイスは同期を取って動作します。


この同期を取るなどの基本動作を行っているのが「コントローラー」チップになるわけですが、近年のパソコンは高クロックで動作するためタイミングがシビアになってます。
同じメーカーから販売されている同一製品のメモリ
でも、ロットが変わればコントローラーが変わることもあります。

タイミングが狂うと正常に動作しなくなったり、メモリなら読み出す情報が化けるなどの症状が起こります。
信頼性の高い製品はHandshakeで互いに確認を取りながら次の動作に進んだりするのですが、そういうモノはたいてい高価で高速ではなくなります。安いモノは仕様に沿って「相手は仕様通りに動いている」という前提で次の動作に進んだりしています。いわゆる「思いこみ」ですが、この「思いこみ」が期待通りにいかないとフリーズすると言うこと。

よって、組み合わせ次第では「相性」問題が発生します。

各メーカーでは品質チェックの基準が当然ありますが、幅があります。幅はメーカーにより異なるかもしれないし、この幅のぎりぎりのところで正常品と判断されたモノがいわゆる「ハズレ」になりやすい。ハズレ品でも組み合わせを変えれば正常に動くこともある。決して「不良品」「故障品」ではない。このへんを素人はすぐに「不良品」と騒ぐためショップでは「1週間以内であれば無償交換」などのサービスを行うハメになったのです。ま、こうしないと客が来なくなると言うのもありますけどw


Memtestでエラーが出るのはまた別の問題。
メモリの製造プロセスを知っていればその理由は簡単。
CPUやメモリというのはシリコンなどの半導体の純度を極限まで高め、円盤状にしその上に回路を焼き付けています。この円盤をウェハという。
一枚の板になるワケなので純度が全て均一になっているわけでもなく、回路に焼き付ける際、ホコリが付着していればそこに回路は生成されません。
そういう部分が製品として出荷されれば、特定アドレスでエラーが出るわけです。

1枚のウェハからいっぱい製品が取れれば単価を安くすることが出来る。不良が多いと高くなる。この原理はデジカメのイメージセンサーも同じ。だからセンサーの小さいデジカメは安く、大きいデジカメ(デジタル一眼)は高い。
ウェハからICの状態になったチップをメモリ製造メーカーが仕入れて見慣れたメモリにするわけですが、その際に全アドレスのRead/Write試験をするかしないかでも製品価格に差が出てきます。
一寸前ですが、そういう試験をした製品のメモリは1GBで10万円もしていました。テスト方法も段階があり、手を抜くほどコストを抑えることが出来ます。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。

難しく、また、なかなか目にすることのできない技術的な話をわかりやすく教えていただき大変うれしく思います。うーん、なるほど。詳しい事情を想像できもしない素人のくせに理解できたような気になりましたw

ロットごとで異なってしまうのはコントローラーが違うということが大きいのですね。

メモリとマザボ間(?)でhandshakeし確認するということでしょうか、いや本当はもっと細かい部品というか回路間でするというのが正しいのでしょうか(この点余裕があれば調べて勉強したいと思います)、とにかく互いの同期タイミングに狂いがないと確認がとれれば確実な商品ということになろうかと思いますが(何かものすごくテキトーに書いています・・・)、そんなことはできないですよね、第一メモリとマザボで会社が異なるわけで、「きっと互いにタイミングが合うさ」、あるいは「合ったらいいなあ」って感じになるんでしょうね。PCパーツも人間と同様に「思いこみ」が肝心なわけですねw

また、短絡的に「不良品」だと文句を言う素人消費者はこの「思いこみ」に支配されているということですか・・・

ただ自分があまりにも素人なので、Memtestがよくわからずまたまた疑問がわいてきてしまいました。回路がホコリなどでいかれていれば、Memtestは特定アドレスの物理的エラー(物理的エラー)として検出するのだと思います。ただ、相性問題か何かで、あるPCではエラーでまくり、ところが他のPCでは何回は知らせてもエラーが出ないというのはどういうことなのでしょうか?うーん、これもタイミングの狂い等で、エラーとして検出されてしまうということなんでしょうか? うーん、PCをよく使うくせに知らなすぎですね・・・

とにかく、ご教示いただいたことで、ショップに無理な文句を言わない消費者にはなれそうに思いますw

お礼日時:2008/09/18 01:20

私も素人ですが、次のように考えています。



一般的に工業製品はマージンをもって設計されています。
例えば10mmのネジを作成する場合に全て10mmピッタリの寸法で作成できず、ある程度の誤差を許容します。
同じくネジ穴も誤差を含んでいます。
ネジメーカーもネジ穴を作るメーカーもその許容値が同じであれば相性問題は発生しません。

例えばネジ寸法で許される誤差範囲が9.5mm~10.5mmとしましょう。
ネジメーカーが9.5mm~10mmを許容するネジを作成し、ネジ穴メーカーが10mm~10.5mmを
許容するネジ穴を作成した場合、ちょうど10mmのネジとネジ穴でしかうまくネジ止めできません。
もしネジが9.5mmの場合ネジ穴にはめることができません。
これが相性問題になります。

ところが別メーカーのネジ穴の許容値が9.5mm~10mmなら問題無くネジ止めできます。

この話の問題は本来のネジの許容範囲である9.5mm~10.5mmよりも狭い許容値のネジなりネジ穴を作成していることです。
メモリメーカーは当然本来の許容範囲でメモリを作成していますが、中には外れた製品が出てきます。
その外れた製品もしくは許容値に入っているかどうかを確認していない製品を安く買ってバルク品として販売しているメーカーがいます。
当然そのような製品は先ほどのような相性問題が出てくるのです。

あまりいい例え話ではありませんが、少しでも参考になれば幸いです。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。

とてもわかりやすい例えだと思いました。

メモリとマザボの両方でそれぞれ異なった範囲で作ってしまえば、相性問題は避けられないということですね。同じ会社で両者の範囲を合わせていればよいのでしょうけど、そうはいかないですよね。

お礼日時:2008/09/18 00:26

見た目が同じでも、BANK数だとか、いろいろ、表示されていない、規格が、マザーボード側にも、メモリー側にも、あります。

ですから、詳しい人は、このパソコンの最大搭載メモリー量が、512MBと書いてあっても、1GBを載せて、故障なく動かしている人も居ます。コントロールチップが載っているメモリーとか、ECCの有無とか、どんどん調べていけば、マザーボード側の要求誤差とメモリー側の要求誤差と、動作BANK数など、一致すれば、動きますし、1箇所でも、一致しなければ動きません。また、1GBのメモリーでも、片面しか認識せず、512MBと認識する場合もあります。メモリーの細かい規格表とマザーボードの設計表が手にはいれば、相性なんて、抽象的なものでなく、ここが一致しないから動かないとか、ここが一致しなくても、このマザーボードは、許容範囲が広いので、動いているなど、いろいろです。
一般的に、サーバーマシンのメモリーは規格が厳しいので、動作するメモリーが見つけにくいです。

ところが、そこまで、調べたところで、原因が、わかっても、動かないものは、動かないので、面倒だから、「相性がわるい」って言う便利な言葉が出てきただけです。単純に、規格違いってことです。

一部、バルク品には、未検査品といって、故障品も混ざってはいますけど。これは、未検査品=故障ではなく、未検査だから、故障品も混ざっているってことです。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。

メモリ側とマザボ側それぞれ別々に規格があるということにまず問題があるのですね。なるほどです。

お礼日時:2008/09/18 00:20
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この回答へのお礼

ありがとうございます。

素人の身としては入門としてとても役立ちました。

お礼日時:2008/09/18 00:16

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