こんにちは。
皆様はどのくらいまで古い時代の音楽を普段お聞きになりますか?
私の聴く音楽の大半はヴィヴァルディ以降のものです(網羅には程遠い、狭く偏りがあるものですが)。
それ以前のものというと、F.クープラン、パーセル、コレッリ、シャルパンティエ、リュリ、シュッツをほんの少しかじり、モンテヴェルディに到達、これにダウランドも加えて、私の古楽鑑賞範囲は完了してしまいます。
この貧しさをなんとかしたい!
しかし、同様に一見とりつくのが難しい現代音楽は、他の時代の曲と組み合わされて演奏会で耳にする機会があるのに、古楽は楽器が違うためか、なかなか向こうからやって来てはくれません。
音楽史を読んで、いざCD屋に出向いても、最後の段階で「リスキーかなあ?」と迷いが入り、結局ブラームスを買ってしまったりする意志の弱さもあります。
そこで背中を押していただくべく、質問を立てることにいたしました。
「古い時代の音楽なら、これを聴け!」というものをお教えいただけないでしょうか。
ルネサンス期、バロック初期・中期の音楽家で皆様が愛聴なさる作曲家を宣伝していただきたく存じます。
先に名を挙げた作曲家のダメ押し「この作曲家ならこの曲は必聴だけれど、ちゃんと聞きましたか?」というものでも結構です(なにしろモンテヴェルディ以外はCD1,2枚ずつしか持っていないもので)。
また、普段はモーツァルト以降の音楽しか聴かないが、この古楽曲だけはお気に入り、というような方のご意見も大歓迎です。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
ふと思いついた、おまけの質問:
独唱、合唱を含めて楽器演奏経験者の方、差支えなかったらお教えください。いままでに演奏なさった最も古い時代の作曲家は誰しょうか?
ピアノ学習者だった私はバッハ、ヘンデル、D.スカルラッティの1685年生まれ組です(とても平均的かと)。
No.2ベストアンサー
- 回答日時:
ご質問に出ているような古い人はあまり知りませんが,
ちょっと変わったものをひとつ紹介させていただきます。
◇中世・ルネッサンスの楽器
このCDは,ちょっと変わっています。いろんな楽器が出てきます。
作曲家の名も知らない(聞いたこともない)曲ばかりですが,
音楽の性格もいろいろで,面白い(珍しい)2枚組です。
昔の金管楽器は演奏が難しいのか,「おやっ?」と思うところもありますが,
それも味があります。 この時代に,こんな現代感覚の曲が…と
思うようなものもあります。
珍しそう! 安い! という理由だけで,内容は全く知らずに買ってみました。
珍しいという点では買ってみて良かったです。
http://www.hmv.co.jp/product/detail/2535823
その他,そう古くはないですが,
知らずに当てずっぽうで買って大当たりだったと思ったものです。
知らない曲を買うときは外れでもいいように安いものを選ぶのですが,
内容が良かったときには,こんな値で…得をした…と嬉しくなります。
ピッチニーニ(1566-1638) リュート作品集
物静かで,周囲には誰もいないような空気にする曲集です。
このCDをかけると,なぜか,誰もいない広い美術館の中を
イメージしてしまいます。下記のユーザーレビューに岐阜の方が
上手に表現されていて感心しています。その通りです。
http://www.hmv.co.jp/product/detail/2547661
ヤコブ・ファン・エイク(1590年 - 1657年):笛の楽園
有名なので既にご存知かもしれませんが,シンプルで好きです。
http://www.hmv.co.jp/product/detail/2547662/ref= …
フックス(1660 - 1741):レクイエム
全体に落ち着いた曲で,激しい箇所はありません。
モーツァルトのレクイエムとは違った,もっと素朴な,安心して聴ける…
そんな感じです。穏やかですが,フォーレのレクイエムとも,また違います。
http://www.hmv.co.jp/product/detail/536928
実際に演奏や練習をした曲は,考えてみると,そう古いものはないですね。
コレッリ,ヴィヴァルディ,タルティーニあたりしか記憶にないです。
あるいは,もっともっと古くて名前すら知らなかったので覚えていないかです。
私は弦ですが,オケでの経験はハイドンが最古だと思います。
あまり古いものをすると,管の人の出番がなくなるのでできないですね。
この回答への補足
P.S.みんな買ってしまいました。
静かに時間がゆっくり取れるときに聴くディスクですね。
怠け者の私も、さすがに「中世・ルネッサンスの楽器」を聴く時だけは、解説をしっかり目で追っています。
遅い時間にもかかわらず、リンクまで貼っていただき恐縮です。
しかも、そのリンク先にあるCDが・・・・お安い!!!
もう、嬉しくてたまりません。
廉価なCDを買うと高揚してしまう、という性分なので、みなウィッシュ・リストに放り込んでしまいました。
>中世・ルネッサンスの楽器
これは面白いCDですね。生演奏ではこうはいかないので、CDならでは、の企画ですね。
作曲家も知らないけれど、楽器の方も知らないものがかなりあります。
第一、たとえば「バグパイプ」で私が思い浮かべる楽器がこのCDに使用された楽器なのかもあやしいところです。
>昔の金管楽器は演奏が難しいのか
かつて、学生合唱団で古楽演奏に参加した友人が「管が変な風に聞こえるかもしれないけれど笑っちゃだめよ。日本にもそうはいない、ちゃんとしたプロの方なんだから!」と演奏会前に釘をさしてくれたことを思い出しました。
>ピッチニーニ(1566-1638) リュート作品集
試聴できる部分はシンプルなので、なんだか自分でも演奏したくなるような(いや、できないって!!調弦だけで音をあげるって!!)妄想をしてしまいました。ユーザーレビューの方も印象的な短文ですね。
>ヤコブ・ファン・エイク(1590年 - 1657年):笛の楽園
画家のヤン・ファン・エイクと一瞬読み間違えたのは私だけではないと信じたい。
ヤコブさんの方は初めてうかがいました。
実は真剣にリコーダーを習いたいと考えているので興味津津です。
>フックス(1660 - 1741):レクイエム
wikiを見たら、ケッヘルが再発見した作曲家だったとのこと、私が名前だけ知っていたのもケッヘルさんのおかげだったとは・・・・。
1,2,3のトラックの試聴部分に歌がなかったので、歌のないレクイエムかと本気で思いこんでしまいました。4でホッ。
ヴァイオリン演奏者の大半がコレッリを演奏なさるものなのか、それとも上級者になって初めて手が出せるレパートリーなのか、想像もつきませんが、弦楽器をなさる方々は結構古い時代にまで手を延ばされるんですね。
オケのお話も興味深くうかがいました。
御親切な回答ありがとうございます。
No.5
- 回答日時:
こんにちは。
主には元アマチュア金管楽器奏者という立場で,自分がたまたま知っている何人かの作曲家を紹介させていただきます。
体系的には理解していないまま回答しておりますので,他の作曲家に比べてこの方々がオススメできる作曲家さんなのかどうかはよく分かりませんが(汗)
バロックよりも前の時代の曲を演奏することは意外に多かったです。というのも,けっこう金管アンサンブルでできる曲が多いんですよね。
(楽器が指定されていない場合が多くて勝手に金管楽器でやっても怒られない,とか,作品の著作権が切れているので自由に金管楽器用に編曲できる,とか,バロック以降の弦楽器や木管楽器のための曲は編曲しても素人金管奏者には技術的に難しい,というような理由もあります)
そんな中で,正真正銘金管楽器のための作品を作った作曲家として,このお方を紹介させていただきます。金管楽器奏者にとっては聖人とも言うべきお方。
☆ジョヴァンニ・ガブリエリ(Giovanni Gabrieli 1554?-1612)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A7% …
ルネサンス~バロックへの移行期にヴェネツィアの聖マルコ大聖堂の楽長・オルガニストだった作曲家で,つまり,モンテヴェルディの先輩にあたる人です。空間の大きさや残響の長さといった教会の特性を最大限に活かした壮麗な作品を数多く残しました。
バロック音楽の形成に絶大な影響を及ぼした人物でもあります。
そういえば,以前,旅行先のピサの大聖堂(斜塔の隣)で偶然ガブリエリ他のルネサンス期の音楽のコンサートがあり(しかもガーディナー/イングリッシュ・バロック・ソロイスツ!),大変に素晴らしかったですよ(注:これはただの自慢^^;)
Sacrae Symphoniae(サクラ・シンフォニア集:第一集,第二集)と Canzone e Sonate(カンツォンとソナタ集)という作品集があり,中でも,サクラ・シンフォニア集の中の「Sonata pian'e forte(ピアノのフォルテのソナタ)」は,楽譜に強弱記号が初めて書きこまれた作品という伝説?も残されています。(事実かどうかはいまひとつさだかではないですが)
また,カンツォンとソナタ集の(たぶん)最後の作品「ソナタ第20番(Sonata XX)」は,22声の器楽のための作品という,当時としては破格の規模のものでした。(22声は5グループに分かれていて,おそらく聖堂内の5ヶ所に別れて配置されて演奏したと思われます)
アルバムとしては,モダンな金管ではなくてやはり当時の楽器のものを,と思ったのですが,私がよく聴いているガブリエリ作品集のCDは見つかりませんでした・・・。
とりあえずこのあたりはよさそうです。(エマ・カークビーさんも出演)
http://www.hmv.co.jp/product/detail/2597719
モンテヴェルディがお好きならばいけるんじゃないかな,と勝手に思っています。
モダン金管による演奏でもよろしければ,いろいろとあります。マニアのお財布の味方(笑)Naxosからも。
次にもうお一人,まだ挙がっていない人を。
☆ミヒャエル・プレトリウス(Michael Praetorius 1571-1621)
ガブリエリとほぼ同時期にドイツで活躍していた方です。
メインフィールドはこの方も宗教曲で(この時代の人なら当たり前?),以前にシュッツを教えていただいたときに買ったCDにも彼のモテットが入っています。
http://music.yahoo.co.jp/shop?d=c&cf=10&id=ce335 …
また,世俗曲としてはこのようなものもあります。
「テレプシコーレ舞曲集」 http://www.hmv.co.jp/product/detail/1900993
自分が演奏した曲というと,オリジナル作品としてはやはりガブリエリになるだろうと思います。(厳密に言えば使っている楽器の種類が多少違いますが)
オリジナル作品かどうかは問わなければ,テレプシコーレ舞曲集の一部も演奏したことがありますし,同時期フランスのクロード・ジェルヴェーズ,英国のウィリアム・バードなども。(ジェルヴェーズは,プーランクが管弦楽/ピアノ独奏に編曲した「フランス組曲」がありますね)
B級編(ぉぃ)としては,
☆アドリアーノ・バンキエリ(Adriano Banchieri 1568-1634)
一曲だけ特出しで,合唱関係者の間ではたぶん知る人ぞ知る「Contrapunto bestiale(動物の対位法)」をぜひ一度聴いてくださいませ♪
Google検索キーワードは「Contrapunto Banchieri」です(笑)
最後に,アルバム検索中に,誰が選んだのか知りませんが(ぉぃ),ルネサンス期CDベスト10,なんていうサイトが見つかりましたのでご参考に。
http://www.classicalcdguide.com/eras/renaissance …
ルネサンス期では,ガブリエリ,「テレプシコーレ」,ラッソや他の方がオススメの作曲家もかなりはいってますね。個人的にはガブリエリでの紹介CDがモダン楽器なのがやや残念(これが上述のNaxos盤)。
この回答への補足
回答くださった皆様、本当にありがとうございました。
御紹介いただいた作曲家のCDは一枚は必ず聴きます(できれば演奏会にも)。
しかし、全員を聞き終えるのにはまだ数ヶ月かかりそうですから、「良回答」が選べません。そこで締め切るにあたっては「CDを購入した順」という荒業に出ました。ポイントがつけられなかったお二方、ごめんなさい!
今後とも宜しくご指導のほどを。そして皆様良き音楽生活を!
P.S. ガブリエリはチェロの曲もあるらしく、ビルスマ盤もおまけに注文してしまいました。しかし在庫切れで、これが配達の足をひっぱっています。さて・・・どうなりますか。
お忙しい中の回答、恐縮です。
オケで金管楽器を演奏なさるような方は古い時代の音楽の演奏とは無縁かと勝手に誤解しておりましたが、レパートリーをうかがって目からウロコです。
金管楽器奏者の聖人たるジョヴァンニ・ガブリエリ・・・・どなた?という印象(単に無知と呼ぶ)で音楽史の本を紐解いてみましたところ、聖人とは書いてありませんでしたが、ほとんど偉人でした。
協奏曲成立の流れにおいても重要な役割を果たした方なんですね。
シュッツも2度のヴェネツィア滞在で一度目はG.ガブリエリに、二度目はモンテヴェルディに学ぶことができた、という記述もあり、こういう箇所を読むと「おおっ、知ってる、知ってる、その人!」みたいに能天気に嬉しくなってしまいます。
ここで質問していろいろな方に作曲家を教えていただくと、その名前に親近感を覚えて、今まで覚えにくい名前の羅列だった音楽史が急に楽しくなりました。
器楽で22声、それも別れて配置、というお話も意外(いや、無知なだけなんだって!)でした。トマス・タリスの40声の合唱が頭にあり、詠唱から発展したポリフォニーの印象が強かったためかもしれません。
そうした音楽を一度聖堂内で聞いてみたいものです。
>モダン金管による演奏でもよろしければ
今回の質問ではピリオド楽器演奏を考えておりましたが、私は純粋主義者ではないのでモダン楽器が演奏する古楽にも大いに興味があります。
古楽器演奏を聴いたら、次はNaxosに回ってみようかと思っております。
M.プレトリウスは私の本では「マドリガルとモテットの境界線に位置する作曲家」とのことですが、ちょっとそこまで理解できそうにはありません。世俗曲から手を出すか、真直ぐ宗教曲に向かうか、悩むところです。
さて、バンキエリですが、実はかつて娘が幼かったころの愛聴盤でした。しかし・・・どこかでオマケにもらったCDに入っていて、とても喜んで聞いていたのに、その後引越しを三回立て続けにしたら失くしてしまいました。作曲家名も忘れ(おいっ)演奏者名も忘れ(おいっ)題名も忘れ(おいっおいっ)、もう巡り合えないかと思っておりました。お教えいただいて、やっと記憶が復活しました。これで探せます。
丁寧なご指導ありがとうございました!
No.4
- 回答日時:
>しかし、一番びっくりしたのは、カッチーニの項をwikiで見たら、「カッチーニのアヴェ・マリア」は偽作である、と書いてあったことです(フランス版だと1973年と、作曲年まで記載がありましたが正確なのかな?)。
これはひょっとしてクラシック愛好家の常識だったのでしょうか。知らなかったのは私だけ・・・・?
いいえ、みんなカッチーニだと思っていますよ。でも弾いてみれば分かります。和声がどう考えても近現代的です。
#2さんがピッチニーニを挙げておられますが、それを言うならロベール・ド・ヴィゼーですよ。シャコンヌ最高です。
この回答への補足
P.S.ロベルト・ド・ヴィゼーはまたまた似たような企画(三種の楽器演奏)の新譜も出るようで、どちらにしようか、まだ悩んでいます。
補足日時:2008/10/20 16:51再度のご指南、ありがとうございます。
>みんなカッチーニだと思っていますよ
慰めていただいてほっとしました。
でも、私一人が無知なのは世界にとって何の影響もないけれど、大勢の人間が信じ込んでしまうのは深刻な状況ですね。カッチーニも死後300年以上を経て、いきなりの濡れ衣(?)でお気の毒です。
このガセネタを逆手にとって本当の作品群を大々的に売り出せないものか・・・・・う~ん、発想が卑俗すぎますね。
ネットで調べたら、ロベール・ド・ヴィゼーはリュート、ギター、テオルボのどれも演奏した作曲家なんですね。
それなら一枚で三つの楽器が聴けるこのCDが良いかなあ、と思っています。
http://www.hmv.co.jp/product/detail/468961
(邦題に「ビウエラ」とあるのは、ジャケット写真の文字から見ても間違いですよね・・・・)
それにしても、マントノン夫人の催す夜会で演奏したということですが・・・・世界史に密着した音楽家ですね。
国も時代も軽微に異なるピッチニーニとのスタイルの違いも聴けそうで楽しみです。
また、このサイトでは動画へのリンクがなかなか許容されないようですが、テオルボ演奏、拝見いたしました。
そして初めてテオルボの弦のアップを見ました。いやあ・・・・これは・・・・難しそう!!!!
目にする機会が少ない楽器は、動画を探して見ると想像力が広がりますね。
良い示唆をいただきました。
*これをご覧になっていらっしゃる皆様、何しろ、知らない分野の知らない曲を教えていただいているので、各回答者への御礼の欄でもトンチンカンなことを書いているかもしれません。
もし変なことを口走っていたら訂正してくださいね。
No.3
- 回答日時:
ジョスカン・デ・プレ(1440/1450-1521)
クレマン・ジャヌカン(1480頃-1558)
ジョヴァンニ・ピエルルイージ・ダ・パレストリーナ(1525?-1594)
ウィリアム・バード(1540?-1623)
などはいかがでしょうか?
自分が声楽を勉強していた関係で、すべて合唱曲に優れた作曲家です。
デ・プレはミサ曲、ジャヌカンは「e Chant des Oyseaulx(鳥の歌)」、パレストリーナとバードは数え切れないほどのモテットとミサ曲を演奏しました。
なかでもパレストリーナは比較的演奏される機会の多い、合唱では非常に重要な人物です。
特にお勧めしたいのは「Sicut cervus」で、テノールの伸びやかな旋律に始まる無伴奏のモテットです。
(ほかにもいい曲はたくさんありますが)
おまけの質問については、上記のとおりデ・プレが最も古い作曲家になります。
クラシック好きでも合唱曲はあまり聴かれない傾向にあるような気がしますが、無視するにはもったいない曲がたくさんありますよ。
J.S.バッハを掘り出したメンデルスゾーンも、たくさんのミサ曲や詩篇・賛歌を残していますしね。
最後にこちらもおまけで、逆に新しい時代のお勧めとして、モーリス・デュリュフレ(1902-1986)の「Quatre Motets sur des themes gregoriens(グレゴリオ聖歌による4つのモテット)」を挙げておきます。
この回答への補足
P.S.デュリュフレ、良かったです!!!
・・・・って、オマケから入ってどうする、という感じですが、こんなに素敵なオマケをつけて回答くださったご親切に感謝申し上げます。合唱の方に刺激されてシベリウスの男声合唱まで購入してしまいました。人の声が重なる美しさに開眼(というほど開眼していないかもしれませんが)。今後は注意深く合唱の世界もチェックします。
出ました!!
ジョスカン・デ・プレとクレマン・ジャヌカン!!!
学生時代に取った仏音楽史の授業。中世以降の音楽をそれこそ「試聴」するものの、全体像が見えず、おまけに「もし曲を次々流して『作曲家名を記せ』なんていう試験だったらどうしよう」「いや、言葉で作曲家の特徴を描けと要求されても何も書けない」とあせりまくり、そうなると曲も講義内容も頭に入らない。「とりあえずバロックまで行けば、なんとかなる」と思っても、講義は一向に速く進まない。朦朧とした脳裏にジョスカンだのクレマン・ジャヌカンだのという名前が浮かんでは消え、浮かんでは消え・・・・という悪夢のような思い出があります。
ですから、その後はずっと敬遠していたのです。でも、ずっと気になっていました。本当は心を落ち着けて聴きたかったのかもしれません。
推薦していただいたおかげで、素直に聴くことができます。ありがとうございました(なんだか人生相談のお礼みたいですね)。
パレストリーナは有名なのに、どこから手をつけて良いのかわからず、今日に至ってしまいました。まずお勧めに従って一歩を踏み出すことにいたします。
ウィリアム・バードはチェンバロ演奏会で耳にしたことはあるのですが、合唱曲に優れているとは知りませんでした。
メンデルスゾーンにも合唱曲が、とうかがうと、またまた未知の領域を教えていただいた気分になります(合唱を含む曲、という意味でも「エリア」しか聴いたことがありません)。
デュリフレも初耳です。宗教音楽は20世紀のものでも、はるか昔の音楽と陰でこそっり手をつないでいるような、不思議な時間の流れを感じます。新しい曲のご紹介も感謝申し上げます。
合唱をなさる方はレパートリーが広くていらっしゃいますね。
歌唱法が変化しても、楽器たる人間の肉体は同じだから、曲も長生きしているのでしょうか。
実は私がこのおまけの質問を思いついたのも、ヒトラー暗殺計画に参加して処刑された神学者ボンヘッファーの伝記に「子供のころシュッツを8人兄弟で歌った」という記述があり、結構驚いたからです(ちなみに指揮者フォン・ドホナーニの母方の叔父です)。合唱曲の生命力はあなどれません!!
No.1
- 回答日時:
私が言う「これ」とは作曲家でも曲名でもなく、番組名なのですが、NHKFMの朝6時からやっている「バロックの森」です。
バロックの森と言いながら、中世やルネッサンスもあり、まさにたからの宝庫的番組なので、私は毎日録音して聴いています(朝は起きれません^^;)。作曲家では既出に加えて
バロックリュートのS.L.ヴァイス(バッハの親友)
ヴィオラダガンバのM.マレー
ヴァイオリンのJ.M.ルクレール
歌曲のカッチーニ
あたりははずせないですね。かなり好きな楽器の組み合わせはテオルボ&ヴィオラダガンバです。この組み合わせでマレーなんて聴くと、チェンバロ&ガンバがつまらなく思えてしまいます。カッチーニももちろんテオルボ&歌です。
演奏したことのある古い曲は、ルネッサンスを色々やっているのでこの辺りでしょうけど、どれが一番かなんて覚えていませんね。
この回答への補足
P.S.テオルボ&ヴィオラ・ダ・ガンバのマレーは新鮮でした(マレーが新鮮なのか、この組み合わせが新鮮なのか分かりかねるのですが)!
ラジオは残念、予約録音できないので、現在機種を検討中です(6時前には起床しているのですがなかなかじっくり聞く用意ができません)。
お待ち申し上げておりました。
しかし、ルネサンス音楽まで実際に演奏なさるとは!
古楽に通じた方がいらっしゃると心強さも一際です。
深夜にもかかわらず、早速のご回答をありがとうございました。
さて
>NHKFMの朝6時からやっている「バロックの森」
これこそ「向こうからやってくる」古楽ですね。
中世まで聞けるとなると逃す手はありませんね。
目下の問題は私のラジオに録音予約機能があったかどうかが不明な点ですが、なければ新規購入も検討いたします。
S.L.ヴァイスは名前も知りませんでした(お恥ずかしい)。
フランスのwikiを見たら、良い録音として今村泰典氏の名前が挙げられていました。日本に優れた古楽器奏者が多いことを思い、ちょっと嬉しく感じました。
マラン・マレーは「変な名前(・・・でしょう?)」と映画「めぐり逢う朝」の主人公としてしか知らなかったのですが、ご紹介いただいて、テオルボとの組み合わせに大いに興味を持ちました。映画でもロルフ・リスレヴァントがテオルボを担当していたはずなのですが、どうもいい加減に見ていた(聞いていた)ようです。
ルクレールはフランス=ベルギー派の始祖だったのですね。これは早速聴かなくては。
wikiを読んでその晩年と死に方にビックリ(俗っぽい反応で申し訳ありません)。
しかし、一番びっくりしたのは、カッチーニの項をwikiで見たら、「カッチーニのアヴェ・マリア」は偽作である、と書いてあったことです(フランス版だと1973年と、作曲年まで記載がありましたが正確なのかな?)。
これはひょっとしてクラシック愛好家の常識だったのでしょうか。知らなかったのは私だけ・・・・?
ともあれ、パスティーシュではない、本物の方を聴かなければいけませんね。本物、本物・・・。
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