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高校でクロマトグラフィーについて学んでいるのですが、なぜ試料は潰して使わなければならないのでしょう?
また、なぜ水分を含んだ状態で、マイクロテストチューブに移してはいけないのでしょうか?
教えてください。

A 回答 (2件)

植物の葉緑素かなにかを分離する実験でしょうか。



まず、試料を粉末にするのは細胞を破壊して葉緑素などの成分を抽出しやすくするためです。
植物の細胞は細胞壁で覆われているので、ヘキサンやアセトンなどの有機溶媒を使っても簡単には抽出しにくいため、色素の抽出を助けるために細胞を破壊します。

次に薄層クロマトグラフィは、試料(葉緑素など、調べたいもの)が固相(薄層の板)と相互作用しながら(くっつきながら)、展開する溶媒と一緒に移動していきます。物質によって相互作用する力が違うために、移動度に差が生まれます。
このとき、移動する距離をサンプルの間で、またいつ実験しても一定にするためには、展開する移動相の組成も一定にしておかなければなりません。水もアセトンやヘキサンと同じく、展開溶媒として機能しますので、試料によって含まれている水分量に差があると結果が不安定になってしまします。
科学において、いつ、だれが、どこで実験しようとも、条件が同じであればいつも同じ結果が出なければなりません。これを再現性といいますが、あらゆる科学の大前提でもあります。
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No.1の回答者です。



補足ですが、もし葉緑素を有機溶媒で展開しようとしているのならば、
水を入れてしまうと移動したスポットが尾を引いてしまうテーリングという現象がおきることがすでにわかっているので、試料から完全に水を除去しようとしています。
水が入ると実験がうまくいかないことがわかっている、というのもひとつの再現性といえます。
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