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自分は西洋史の学生です。
卒業論文を書くわけですが、2点気になることがあるので教えてください。

(1)ひとつめは「現代」という時代区分の範囲です。
 時代区分と言うのはは明確に決まっているものはではありませんが、ある程度決まった解釈があると思うんですが(「古代」ならゲルマン大移動まで等)。
 現代史の始まりは第二次世界大戦後だというのは分かるのですが、終わりはいつまでなんでしょうか。
 例えば、1970年代のヴェトナム戦争などは現代史と呼べると思うのですが、イラク戦争のような数年前の最近の出来事も現代史という枠組みに捉えていいのでしょうか。
 またEUの成立と拡大などのように現在も続いてる事を「現代史」としていいのでしょうか。
 
(2)自分は西洋史専攻なんですが最近法律(日本)に興味を持ち始めて学校外で法律の本を読むようになりました。
 そして、日本の法律がヨーロッパの影響を受けているということで、フランスやドイツの法律も勉強してみたいと思いました。
 それで卒業論文のテーマとして勉強しようとも思ったのです。
 ただ法律そのものを勉強するのは歴史を離れて法学の方になってしうので、法史(こういう言い方があるのかわかりませんが・・・)と言う形でならいいのではないかと思いました。
 フランスやドイツの法の歴史を研究すると言うのは「法学」でしょうか?「歴史学」でしょうか。
 「法学」だとしたら、史学部がヨーロッパの法の歴史を卒論のテーマにするのはおかしいでしょうか。
 

読みにくい文章になっていたら申し訳ございません。
よろしくお願いします。


 

A 回答 (4件)

1)


知っておられるかと思いますが、そもそも、「古代・中世・近代」という時代区分法はラテン・ヨーロッパで生まれた概念です。
ルネサンス期に、古代ギリシア・ローマ時代を意識し、その文化が失われた時代を中世と位置づけました。
そして、中世の盲目時代からの幕開けとして「近代」が位置づけられ、20世紀初頭頃から、「近代」よりももっと近々の歴史を「現代」と呼ぶようになったわけです。(「近代」の前に「近世」を入れる四区分法が取られることもある)
ただ、時間の流れとは一直線でとぎれがないので研究者の主観によって区切り方が変わってきます。
現代の始まりも、第一次世界大戦を基準とする人、第二次世界大戦後を基準にする人様々です。
前者は欧米の歴史家に人気があり、後者は日本の歴史家に人気のある分け方ですね。

んで、「現代史」というのは、今現在に密接な関わりがあり、歴史的評価もまだまだ定まっていないので、「歴史学」というよりは「社会学・国際関係学」など「歴史学」以外の名前で研究されることが多いですね。
また、参考となる一次史料もまだまだ「機密扱い」で手に入れることが難しい場合も多いので、「歴史学」と呼ぶにはまだまだ時間が掛かりそうな分野でもあります。
とはいえ、「歴史」であることに変わりはないのですが。

2)
「法制史」・「思想史」にあたるかとおもいます。
立派な「歴史学」の分野ではありますね。
卒論のテーマとしてもやっていけると思いますが、この辺りは教授の好みがあるので、「法制史や思想史は歴史学科じゃダメ!」なんていう頭の固い人もいるかもしれません(笑)
因みに、ウチの大学の先輩は「歴史教育について」というテーマで卒論を書いてましたね。
「歴史」が絡んでいれば、なんでもOKなゼミでしたので。
一応、西洋史学専攻なんですが。
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この回答へのお礼

>歴史的評価もまだまだ定まっていない
そうですね。
将来の歴史家が今の時代の出来事にどのような歴史的評価をするのか気になるところです。

今日先輩方の卒論のテーマを見ていたら、本当に多様なテーマがあったので、テーマを見るだけでもおもしろかったです。
先生にも相談してみます。

回答ありがとうございました!

お礼日時:2008/10/24 16:34

No.1の方に重複しますが・・・・・。



(1)時代区分の始期、終期は各国それぞれ異なっています。ある出来事を境に世界中同じ時代区分に移行しているわけではないですもんね。

>イラク戦争のような数年前の最近の出来事も現代史という枠組みに捉えていいのでしょうか。

あくまで私見ですがまだ時期尚早のように思います。
なんというか歴史的評価をくだすには早いかと。

(2)No.1の方が書かれたように「法制史」でしょう。一般的には史学の分野でも扱われています。

いずれにせよ何を書くかはゼミなどの担当教授に相談されるのが一番です。史学である以上史料を取り扱うわけですが、それを史学的に批判できるのか?判断が難しいところです。是非先生に相談を。

法制史、経済史は取り扱いによって史学から逸脱してしまうこともあります。この境界線は国によって違ったりするので注意が必要です。また先生によっても解釈が違ったりします。どの範囲まで許されるのか実際に先生に聞いた方がよいと思います。

現代史も同様です。アプローチによっては国際関係論の論文と評価される可能性があります。
また法制の比較史となると少なくとも2カ国の史料や論文を読まなければなりません。史料集めから史料批判までかなりの負担になると思います。(少なくともどちらかの国は原文史料を求められるでしょう。)
この辺もある程度テーマを決め、史料を提示した上で、自分に可能か、ご指導いただけるのか、先生に相談した方がよいでしょう。

頑張ってください。
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この回答へのお礼

<歴史的評価をくだすには早い
そうですね。
これから新しい事実等が発見されるかもしれませんからね。

論文については歴史的な視点を忘れないように書く予定です。
先生にも相談したいと思います。

回答ありがとうございました!

お礼日時:2008/10/24 06:10

1648年から現代じゃないの?


政治史的に見れば、ウェストファリア条約で決められた国家間の枠組みが基本的に今の今まで続いていますので。
http://en.wikipedia.org/wiki/Modern_era
ここだと15世紀からだとしている。
西洋史だと古代 中世 近代 このみっつしかなくて、日本で明治時代にこの歴史区分を導入するために中世のような近代のような近世というのをこしらえて、戦後になって近代を近代と現代に分けたというような特殊なことをしていると、読んだ覚えがある。
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この回答へのお礼

近代、現代というのは日本独特なものなんですね。
ウエストファリア条約は国家間で主権を認めた歴史上重要な位置づけができますからね。
日本で時代区分論が熱く議論されたことを思い出しました。

ご回答ありがとうございました!

お礼日時:2008/10/24 05:57

地域は違いますが、大学で史学を専攻しているものです。



まず、(1)について。
私が大学入学直後に教授から窺った話では、現在まで続いていることは「歴史」ではないため、史学科では扱えないとの事でした。
また、イラク戦争などの現在まで影響を及ぼし、未だ決着のつかない事項は法学または経済学などの国際関係に当たるため、史学科のテーマとしては認められないそうです。

次に(2)です。
法律の歴史は法制史と呼ばれ、歴史学に含まれます。
史学系の雑誌でも法制史に関しての論文がいくつも発表されています。
私自身も中世の司法機関等の研究をしておりますし、問題ないかと。

それでは、卒論頑張ってください^^
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この回答へのお礼

確かに「歴史」より「国際関係」と言う方がふさわしいですね。

<法律の歴史は法制史と呼ばれ、歴史学に含まれます。
政治史、経済史、社会史なども歴史学ですもんね。
そうえいば、2年のときに「経済」史を受講したのを思い出しました。

回答ありがとうございました!

お礼日時:2008/10/24 05:48

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