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5ミリ大の未破裂脳動脈瘤で経過観察中です。虫歯の治療が必要になったのですが、あの、ガーガーや局部麻酔などの歯科治療が脳動脈瘤破裂を起こすようなことはないでしょうか?あるとすれば、どのような歯科治療法があるのか教えてください(M鉄幹)

A 回答 (1件)

 難しい質問ですねえ。

安静時よりは多少破裂するリスクが増える「かも知れない」ぐらいしか言えないと思いますよ。

 脳動脈瘤破裂の誘因について調べてみると、1978年の小松らの報告によると、くも膜下出血のうち何らかのストレスが加わった状態で発症したのは約70%でその内訳は、挙上・うつむき時が24%、排便・排尿時が18%、興奮時が11%、洗濯・炊事時が8%、入浴中が7%、咳をした時が0.5%、外傷時が0.4%、性交時が0.1%だそうです。

 また、1989年のSchievinkらの報告では、くも膜下出血発症にストレスが関与したのは約43%で、その内訳は、排便・排尿時7.6%、セックス6.4%、重労働5.6%、立ち上がり5.2%、うつむく4.8%、運動・練習3.8%、自転車走行中2.8%、重い物を持ち上げる2.4%、精神的緊張2.4%、ランニング中1.4%だそうです。

 何れの報告でも、「歯科治療中」という項目はありませんが、おそらく「精神的緊張」とか「外傷時」「興奮時」なんてのが関連するのではないかと思います。

 形や部位は無視して大きさだけを考えた場合、質問者さんの動脈瘤は5mmとさほど大きくはないので、破裂のリスクも元々それほど高くないのではないかと思われます。従って、歯科治療により多少破裂のリスクは上がるかもしれませんが、それほど気にしなくても良いのではないかと私は思うのですが・・・(気にしてもどうにもならないという面もありますし)。

 リスクを避ける最良の方法は、「歯科治療を受けない」だと思いますが、そうもいかないということであれば、「きちんと麻酔をしてもらう」、或いは「落ち着いた気持ちで治療を受ける」ぐらいしか対処法は無いのではないかと思います。

 それと、くも膜下出血発症の有意な危険因子は、(1)喫煙、(2)高血圧、(3)過度の飲酒ですから、もしもこれらの中で該当するものがあるようでしたら、タバコをやめて高血圧の治療を受けて、禁酒してから歯科治療を受けられるのが良いと思います。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。
昨日、大学病院の口腔外科に行って、同じアドバイスを頂きました。
早速、歯医者さんの予約を取りました。(M鉄幹)

お礼日時:2008/11/08 14:56

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