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来年 オーストラリアに留学の予定です。
いろいろ調べて、100万以上はKVBで送金、現金は最小に抑えて
T/Cを5万円くらい購入しようと思っていますが、豪ドルT/Cは現地で換金するのにデメリットはありますか?
レートの変動が激しいので、来年現地で換金時に今よりどうなっているかは誰にもわからないと思いますが、円建てT/Cを購入するのとどちらがベターでしょうか?
よろしくお願いいたします。

A 回答 (1件)

 為替変動の要素を除いた場合、トラベラーズチェック(以下TC)を豪ドル建てにするか円建てにするかは好みでよいと考えます。

レートの点で有意な差は感じられません。

 両替のレートがどのように決まるかから説明いたします。銀行はその日の気分で適当に両替のレートを決めているのではなく、外国為替市場における銀行間レートを参照しながら売りレート・買いレートを決定しています。
 銀行間レートとは外国為替市場において文字通り金融機関間の取引に使われるレートで、新聞やテレビが「今日の東京外国為替市場、終値は1ドル=96円80銭でした」と報じているレートは断りのない限りこの銀行間レートです。一般の顧客はこのレートでの取引きはできず、売るにしても買うにしても必ずいくらかの手数料を支払います。
 一方、銀行間レートは常時変動しているので、取引きの都度銀行レートを参照するのでは窓口での処理が煩雑になります。そこで各銀行は「銀行間レート」に代えて「公示仲値」というものを定め、一日を通してそのレートを取引きの基準に用います(1日に数回改定する銀行もある)。公示仲値は各金融機関が独自に定めるので必ずしも横一線ではありませんが、金融機関間の差は0.1%か大きくても0.2%といった程度です。また世界の為替市場の銀行間レートは連動しており、日本の金融機関と韓国の金融機関で公示仲値が大きく食い違うこともありません。
 実際の両替レートや送金レートは公示仲値に一定のマージンを上乗せすることで機械的に計算されます。マージンの設定は両替する国や銀行によって異なり、それが最終的な両替レートの違いに反映されます。従って豪ドル建て円建てのどちらがよいかは、上乗せ分の合計で判断すればよいわけです。

 参考ページ[1]はオーストラリアのANZ銀行のレートです。11月18日の日本円の買いレートはTT(電信送金)が65.10円→1豪ドル、小切手(Cheques)が65.81円→1豪ドル、現金(Notes)が70.04円→1豪ドルです。売りレートはTTで1豪ドル→62.05円です。TTの売りと買いを足して2で割れば公示仲値の見当を付けることができ、その数字は1豪ドル=63.575円です。TCのレートはChequeを見ますが、Chequeの買いレートは65.81円→1豪ドルですので、(65.81-63.575)÷53.095=0.0351...で約3.5%の上乗せがあると分かります。
 同じ日の日本の銀行、例えば三菱東京UFJ銀行のレート[2]は公示仲値が62.08円、豪ドル建てTC売りレートが64.08円で2円の上乗せです。割合としては2÷62.08=0.0322...で約3.2%です。ANZよりわずか有利ですが有意な差ではないでしょう。また三井住友銀行[3]やみずほ銀行[4]は2円50銭の上乗せ(4.0%)のため、少しだけですがANZより不利になります。
 シティバンク銀行は1円上乗せなので、お近くに支店があれば利用してもよいでしょう。また通信販売業者のセシールがTCの通信販売をしており[5]、レートは三菱東京UFJと同じながらTC発行手数料が0.5%と割安です。
 オーストラリアの銀行はTCの換金時に7~10豪ドルを手数料として差し引きますが(ANZは7豪ドル)、これは多くの場合円建て・豪ドル建てに共通なので選択に影響を与えません。TC発行時の手数料1%も円建て・豪ドル建てに共通です。

 この数字だけ見れば「円建てでも豪ドル建てでもお好みで」となりますが、円建てを選ぶということは留学した際のレートで両替することを意味します。であればTCより有利な両替法が存在するので、TCでなくそちらを使うのも一つの方法です。
 一つはクレジットカードでのキャッシングを使って、現地の現金自動預払機から豪ドルを引き出す方法です。上乗せ分(利息)は利用日から口座引落し日までの期間に応じて1.0~3.0%ほどです。利息を乗せる前のレートは銀行の公示仲値と同等です。TCですとレートでの上乗せ分が3.5%、TC発行手数料が1%の合計4.5%ほどが乗りますから、キャッシングの方が有利と分かります。
 もう一つはデビットカードを使って同じく現地の現金自動預払機から豪ドルを引き出す方法です[6,7]。レート(VISAインターナショナルが定めるレート)はやはり銀行の公示仲値と同等で、そこからの上乗せ分は1.63%です。もちろん何らかの理由があって、円建てでも豪ドル建てでもTCを選びたいということであれば、クレジットカードのキャッシングやデビットカードを無理に勧めることはいたしません。

 5万円ですと為替が変動したところで、損も得も高は知れています。運試しと思って質問者さんご自身の読みで選べば十分でしょう。それよりはKVBで100万円送金する際のレートの方が切実な問題かと思います。

参考ページ
[1] http://www.anz.com/aus/ind/banking/travel/exchan …
"View today's exchange rates"をクリック。
[2] http://www.bk.mufg.jp/gdocs/kinri/list_j/kinri/k …
[3] http://www.smbc.co.jp/market/index.html
[4] http://www.mizuhobank.co.jp/corporate/bizinfo/in …
[5] http://www.cecile.co.jp/travelers_cheque/
[6] http://www.ebank.co.jp/kojin/debit/index.html
[7] http://www.ebank.co.jp/kojin/debit/what.html#cc

【補足・ANZ銀行と三菱東京UFJ銀行の公示仲値の乖離について】
 上の11月18日の数字では、ANZと三菱東京UFJとで公示仲値に2%以上の開きが出てしまっています。世界の為替市場の変化は連動しているので基本的には大きな差は出ないのですが、1日の中で変動が大きい場合は「1日のどの時点の数字を基準に公示仲値を定めるか」で違いが出ることもあり得ます。もちろん日本とシドニーでしたら時差も、乖離の原因の一つに含めることになるでしょう。
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この回答へのお礼

お礼が大変遅くなり、申し訳ございませんでした。

とても詳しい情報ありがとうございます。

ご意見の中に KVBでの送金のレートのほうが問題と書かれていましたが、日本の口座に現金を入れておいて キャッシングするのとKVBで
まとめて送金するのではどちらがいいのでしょう?ちなみに150~200
の送金を予定しています。

また、お時間ありますときにご意見いただけると幸いです。

お礼日時:2008/11/27 02:08

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