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ある文献にこういうものがありました。
There is no more reason to believe that man fight
wars because fish or beavers are territorial than to
think that man can fly beacause bats have wings.

訳も書かれており、「人間は戦争をするが、それは魚やビーバー
が縄張り的習性を持っているからだ、と信じる理由がないのは、
こうもりに翼があるから人間も飛べると考えるのに理由が
無いのと同じだ。」

いわゆるクジラ構文だと思うのですが、この文章は、どういう構造
なんですか?クジラだと、A is no more B than C is Dのような感じ
かと思うのですが、there構文が+されるとどれがAでどれがBに
あたるのか、良く分かりません・・・

以下のような訳ではダメですか?

「人間が戦争をすると信じる理由は無い。それは魚やビーバー
が縄張り的習性を持っているからといって。
それと同様に、人間が飛べると考える理由も無い。コウモリが翼を
もっているからといって。」

逐語訳っぽすぎるでしょうか?
また、because節を「~からといって」と訳しはしたものの、
「~だからだ。」のような言い方では何故不可なんですか??
疑問だらけです。。

分かる方いらっしゃいましたら、教えてください。

A 回答 (12件中1~10件)

 英文を日本語に訳すときには自然な日本語になることはもちろんですが、一つ一つの単語がもっているニュアンスを正確に訳の中に含めることが必要です。



 前回お示しした日本語訳で十分理解はできるのですが、「to believe」の訳が抜けていたようです。ここでの「believe」は「~(を正しい)と考える」と解釈することができます。

 また、「reason」は「理由」以外では「根拠」という訳も考えることもできます。「LDOCE」では下のような解説と例文が示されています。ある程度の意訳は可能なのですが、度が過ぎると元の英文が持っている意味を損ないかねません。「ある行為を正当なものだと決定する(または思わせる)もの」というニュアンスを持った「理由」や「根拠」以外の訳は考えられません。まぁ、「理屈」くらいは許されるかもしれません。

【解説】a fact that makes it right or fair for someone to do something
【例文(1)】There is no reason to panic.
【例文(2)】She has reason to feel guilty.
【例文(3)】We have reason to believe that the goods were stolen.

 以上のことを理解すると、「There's no reason to ... because ~」は「~だからといって・・・しても良い理由(根拠)にはならない。」と訳が自然な訳だと感じられるのではないでしょうか。

 あらためて全訳をすれば、「魚やビーバーが縄張りを競う習性を持っているからといって人間が戦争をする【ことができると考えても良い】という理由にはならないことは、こうもりが翼を持っているからといって人間が空を飛ぶことができると考えても良いという理由にはならないことと同じことです。」となります。

 わざわざ上記の日本語訳の解釈をする必要はないと思いましたが、念のためにしておきましょう。「理由」という訳が必要な訳が理解しやすくなるのではないでしょうか。

 「戦争を正当化するために『人間の行なう戦争という行為は動物が縄張り争いをするの同じなのだ。』という一見もっともらしい【理由づけ】をする人間がいるが、それは『こうもりが翼を持っているということが人間が空を飛べると考えることの【理由づけ】にはならない。』という至極当たり前のことと同じことだよ。」ということを述べていることを理解すれば誤訳は防げるのではないかと思います。

 なお、「no more ... than ~」が使われている状況に関しては、下記のリンク先に「コーパス」を用いた資料がまとめられています。少しだけ引用しておきます。

--- 「クジラの公式」として受験ではしばしば扱われている表現である。日本語にすると「~が~でないのと同様に~も~ではない」といった複雑な構文となるため,現実にはあまり使われていないのではないかという印象を受ける。しかし,今回の調査でもわかるように19世紀よりは20世紀の方が頻度が下がっているとはいえ,書き言葉においては,同様の意味を持つ not A any more than Bよりもはるかに多く用いられているのである。田中(1990)は「no more ... thanは会話体でも,なんら問題なく使われているようである」といっている。---

http://www2.kct.ne.jp/~suga/kogakumoji.htm

 単純な日常の会話であれば「no more ... than ~」が出てくることはまれでしょうが、少しレベルの高い内容の会話であれば使われることがあるということでしょう。

 ご参考になれば・・。
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この回答へのお礼

非常に分かりやすいご解説でした。
LDOCEからの説明、また参考URL等をお示し
いただき、色々な知識を吸収することが出来ました。
ありがとうございます。

また、機会があれば宜しくお願い致します。

お礼日時:2008/11/30 12:33

これは to believe that以下とto think that以下が比較の対象になっており、共にno more reasonにかかるto不定詞の形容詞的用法です。


そして、ご質問の文では reasonがAとBを兼ねるクジラ構文の変形です。

参考URL:http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question …
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この回答へのお礼

ありがとうございました。

お礼日時:2008/11/30 12:35

それから、no less ... than ...もあるのですね。


Our minds can no less judge than our eyes can see. Judgments are made on the most basic level. When something is presented to us, whether it be a statement by somebody or an event, we either believe or disbelieve it.

Solving the problem is no less easy than 1,2,3.
(その問題を解くのなんて、1,2,3,って数えるのと同じくらい簡単さ。)

なにか、こちらも分かりにくそう。
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No.9です。

訂正訂正です。

A whale is no more a fish

>>>than a horse is a fish. のように。<<<です。

すいません。
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A whale is no more a fish than a horse is. と同じと考えると、thanの前できることが出来る。

つまり、
A whale is no more a fish

than a horse is no more a fish. のように。

ここで重要なことは、前半と後半は、同じ構造を持ち、意味は、「後半がダメなのと同じくらい前半もダメ」となる点。

There is no more reason to believe that man fight
wars because fish or beavers are territorial than to
think that man can fly beacause bats have wings. はどうかと言うと、
There is no more reason to believe that man fight
wars because fish or beavers are territorial

than to think that man can fly beacause bats have wings. のように分かれる。

ここで、There is reasonが後半に略されていると考えて、それを補うと、

There is no more reason to believe that man fight
wars because fish or beavers are territorial

than there is reason to think that man can fly beacause bats have wings. となる。

「後半がダメなのと同じくらい前半もダメ」と考えるから、「こうもりが翼を持っているから人間が飛べると感がることが合理的だと思うのと同じぐらい、魚やビーバーが縄張り争いをするから人間が戦争をすると信じるのは、理由がない。」と言う訳になる。
もう少しもとの英文の語順にあわせると、
「人間が戦争をするのは魚やビーバーが縄張り争いをするからだと信じるのは、人間が空を飛べるのはこうもりが翼を持っているからだと考えるのと同じほど理屈に合わない。」

結局、この英文が理解しにくいのは、後半部分にthere is reason が省略されているからだと思います。
There is no more reason to believe XXX than there is reason to think YYY.

 I can no more disown him than I can disown the black community. も同じで、noの否定の効果が、前半だけでなく後半にも及んでいます。

>because節を「~からといって」と訳しはしたものの、
「~だからだ。」のような言い方では何故不可か

There is no more reason to believe that man fight
wars because fish or beavers are territorial
than there is reason to think that man can fly beacause bats have wings.

「人間が戦争をするのは魚やビーバーが縄張り争いをするからだと信じることは、人間が飛べるのはこうもりが翼を持っているからだと考えるのと同じぐらい理屈に合わない。」

と言うことですから、特に、問題なく自然な訳になると思います。つまり、that節がどこまでかという判断ですが、because節を含んではいけないと言う決まりはないと思います。まあ、含まない方が自然だと言えなくはないかもしれませんが、単に感覚の問題であって、現実には、that節に他の節が含まれていることはかなりあると思います。
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この回答へのお礼

taked様、お久しぶりです。
今回もお世話になります。
何気にthat節がどこまでか、という判別は悩みましたが、
やはりbecause節は含めませんよね。ただ、何でかと言われても
それは私も感覚と言わざるを得ませんが…
いずれにせよ、分かりやすいご解説でした。
ありがとうございました。

お礼日時:2008/11/30 12:34

>まぁ、「理屈」くらいは許されるかもしれません。



 自己レスです。案外この「理屈」という訳が良いかもしれません。「There's no reason to ... because ~」は「~だからといって・・・しても良いという【理屈】にはならない。」という具合ですね。

 「魚やビーバーが縄張りを競う習性を持っているからといって人間が戦争をすることができると考えても良いという理屈にはならないことは、こうもりが翼を持っているからといって人間が空を飛ぶことができると考えても良いという理屈にはならないことと同じことです。」

>田中(1990)は「no more ... thanは会話体でも,なんら問題なく使われているようである」といっている。

 オバマ氏の演説の中に、次のような文章があります。リンク先の「You-tube」で実際の演説を聞くことができます。13分42秒あたりから下記の英文が流れます。Textの中では上から5分の2くらいのところです。

 I can no more disown him than I can disown the black community.

http://www.huffingtonpost.com/2008/03/18/obama-r …

 ご参考になれば・・・。
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>There is no more reason to believe that man fight


wars because fish or beavers are territorial than to
think that man can fly beacause bats have wings.

「蝙蝠に翼があるという理由で人間が飛べると考えるには無理があるように、魚やビーバーが縄張り意識があるという理由で人間が戦争をすると考えるにも無理がある。」
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この様にバラしてみて、



There is no more reason to believe
that man fight wars
because fish or beavers are territorial
than to think
that man can fly because bats have wings.




こんな風に普通の日本語にしてみました。

「人間は(もともと)戦争をするものだとするのは、魚やビーバーが(本能として)縄張り的習性を持っているからだ、と論じるが如き理屈には、こうもりに翼があるのだから人間も飛べるとする馬鹿げた理屈が成り立たない(と考える)以上に,なんの根拠もない。」
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この回答へのお礼

日本語訳ありがとうございました。

お礼日時:2008/11/30 12:31

duosonic です。

再び失礼します。

ああ、greeenさんの投稿を拝見した調べ直しました。クジラの構文って、A whale is no more a fish than a horse is. (馬が魚でないのと同様に、クジラも魚ではない)というヤツですね。

ネイティブでも、Nancy is no more than just a friend of mine, just like Susie is. くらいしか口語では言わないところ、クジラの構文というのは受験英語で大変好まれそうな文語体構文なので、なるほど僕はすっかり忘れて切っていました。ごめんなさい。でも確かにありますね。

これをご質問文に当てはめると(馬と魚とクジラを逆にしていなければ):

「コウモリは翼を持っているのだから、人間も空を飛べるハズだ」と考えることに意味がないのと同様に、「魚やビーバーが縄張り主張をするのと同じように、人間は戦争をするのだ」と信じることには意味がない。

、、、でしょうかね。

there is no more reason は「理由がない」ではなくて、「意味がない」という訳にしたら良いんじゃないですかね?

because節を「~からといって」でなくて、ご指摘の「~だからだ」としても充分意味が通じるような気がします。

僕も勉強させて頂きました。
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こんにちは。



鯨ではなく、蝙蝠にしてみますね。
A bat is no more a bird than a mouse (is). = A bat is not a bird any more than a mouse (is).
(直訳)鼠が鳥であるより、蝙蝠が鳥であるということはない。
A bat is a bird. < A mouse is a bird. ( < :可能性がより無い )
「蝙蝠が鳥である」はずはない。
「蝙蝠が鳥だ」なんて馬鹿げている!
(意訳) 蝙蝠が鳥でないのは、鼠が鳥でないのと同じだ。

>There is no more reason to believe that man fight
wars because fish or beavers are territorial than (there is ) to think that man can fly beacause bats have wings.

There is reason to believe that man fight wars because fish or beavers are territorial.
「魚やビーバーに縄張りの習性があるから人間も戦争をするのだと信じるに足る根拠はある」
There is reason to think that man can fly because bats have wings.
「蝙蝠には翼があるから人間だって飛べると思うに足る根拠はある」

上のうち、どちらが馬鹿げているか、あるいは、どちらを否定したいかと言うと前者の方ですから、

There is 【 no more 】reason to believe that man fight wars because fish or beavers are territorial【 than 】( there is reason ) to think that man can fly because bats have wings.

いう文が出来上がります。( )の部分を省略すると最初の文になりますね。

>以下のような訳ではダメですか?
「人間が戦争をすると信じる理由は無い。それは魚やビーバー
が縄張り的習性を持っているからといって。
それと同様に、人間が飛べると考える理由も無い。コウモリが翼を
もっているからといって。」

基本的にはこの理解の仕方でいいですよ。というより、変に鯨構文だとか言ってそれに当てはめようとするより、ずっと英語らしい理解の仕方だと思います。ただ、「人間が戦争をすると信じる根拠はない」の方を強調する訳になりますね。

>また、because節を「~からといって」と訳しはしたものの、
「~だからだ。」のような言い方では何故不可なんですか??
疑問だらけです。。

おっしゃる通りです。魚もビーバーも縄張りがあるから敵と戦うわけですからね。むしろ、正解とされる訳の方が理解不足だと思われます。

お役に立てば幸いです。
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この回答へのお礼

丁寧に解説していただき、ありがとうございました。
because節の訳し方は、「だからだ」でも間違いは
ないと思いますが、否定語と共に用いるbecauseの訳し方の
方がbetterのようです。
色々と考えさせられました。
また、機会がありましたら宜しくお願いします。

お礼日時:2008/11/30 12:30

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