簿記3級「売上原価勘定で売上原価を算定」の意味
簿記3級の勉強を独学で始めた者です。
第117回 第4問
相模商店は、商品売買に係る取引を、仕入勘定、売上勘定および
繰越商品勘定を用いて記帳しており、さらに決算時に売上原価勘
定を設けて算定している。そこで、期首商品棚卸高が¥780,000、
当期商品仕入高が¥9,540,000、期末商品棚卸高が¥630,000であっ
たとき、売上原価算定に関連する決算仕訳を次の(1)から(4)の順に
示しなさい。
(1)期首商品棚卸高の振替
(2)当期商品仕入高の振替
(3)期末商品棚卸高の振替
(4)売上原価の損益勘定への振替
■■■■■■■■■■■■
よく見る問題では「売上原価は仕入勘定で算定」とあります。
売上原価は(期首棚卸高 + 当期仕入高 -期末棚卸高)で
求められ、精算表で、「仕入」の行の損益計算書の借方に入る
値が売上原価となる。これが「売上原価は仕入勘定で算定」の
意味。
(つまり、仕入の行で、
”期首棚卸高 + 当期仕入高 -期末棚卸高”の計算が出来ているから)
と、ここまでは認識しています。
この問題も、いつもどおり「仕入勘定で算定」したら、
(1)の答えは 仕入 780,000 繰越商品 780,000 になります。
しかし解答には「この問題は売上原価を売上原価勘定で
算定するため、上記の仕訳の「仕入」を「売上原価」に
変えた仕訳をします」とありますが、ここがよくわかりません。
(1)の正解 売上原価 780,000 繰越商品 780,000
となるようですが、仕入(当期仕入高のことではない?)と
売上原価(当期に売り上げた商品の、原価の合計?)
とは異なるものにならないのでしょうか。
なぜ、機械的に名前を言い換えられるのかがわからない。
仕入(=当期仕入高)
売上原価(=期首棚卸高 + 当期仕入高 -期末棚卸高)
なのに、どうして??
初歩的な質問ですが、教えていただけたら大変ありがたいです。
よろしくお願いいたします。
回答(2件)
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No.2ベストアンサー10pt
>(1)略
>(2)略
>(3)最後に期末の残り商品(売上原価)を、(略)
期末の残り商品は売上原価ではなく、たな卸し商品ですよ。
>また売上げ原価で算定する理由ですが、当期仕入高を手付かずで残しておくためなのでしょうか。
そうです。
「手付かず」という言い方もわかりやすいですね。
会計学では「総額主義」といいます。
総額主義を簡単にいうと、100円の仕入れをした後に10円の割引があったとします(月末締めで仕入額により割引率が変わるような契約をしている場合を考えて下さい)、このとき、仕入れ100円から10円を差し引いた90円を仕入れにするのではなく、仕入れ100円、仕入れ値引き10円と記帳するということです。
なお、初めのご質問には、既に立派なお答えがされており蛇足ですが、私なりに別の説明をしておきます。
「売上原価を計算しようぜ」と言い出して、材料つまり「期首商品たな卸し高」と「仕入高」と「期末商品たな卸し高」に集合をかけます。
集合場所は「売上原価」という広場で、借方と貸方があり、その差額が「売上原価」を表します。
(こんな表現でいかかでしょうか。)
この回答へのお礼
お答えありがとうございます。
混乱していましたが、やっと納得することができました。
わかりやすい例えもありがとうございました。
No.1ベストアンサー20pt
確かに分かりにくいですね。お書きの疑問点を解く鍵は、「売上原価」は仕訳のための勘定科目(あえて仕訳科目と呼ぶことにします)として用いられることもあれば決算書に表示するための表示科目として用いられることもあるという点と、仕訳科目は結果を求めるためのツール(道具)だ、という点にあります。
まず「仕入」について見れば、仕訳科目としての仕入勘定は、期中仕訳では当期仕入高を算出するための道具です。そして、仕訳ミスが無ければ、決算整理前の仕入勘定の額がすなわち当期仕入高になるかと思います。
他方、売上原価算定に仕入勘定を用いるときは、仕入勘定は決算仕訳では売上原価を算出するための道具であり、決算整理後の仕入勘定の額がすなわち売上原価となりましょう。そしてこの額は、繰越棚卸高のあるときは、もはや当期仕入高と一致しません。
したがって、
仕入=当期仕入高
となっているときもあればなっていないときもある、といえます。
これと同様に、売上原価算定に仕訳科目としての売上原価勘定を用いるときは、売上原価勘定が売上原価を算定するための道具となり、したがって決算整理手続で仕入勘定の代わりとして用いることが出来ます。
代わりになるのですから、仕入勘定と同じく、
(仕訳科目としての)売上原価=期首棚卸高+当期仕入高-期末棚卸高
となっているときもあればなっていないときもある、といえます。
他方、決算書に表示するための表示科目として売上原価勘定を用いるときは、
(表示科目としての)売上原価=期首棚卸高+当期仕入高-期末棚卸高
は常に成立します。
つまり、売上原価勘定は決算書上で売上高に対する売上原価を表示するために用いることのほか、その設問のように、売上原価を算出するための仕訳科目として用いることもある、ということです。
あるいは、次のようにお考えになってもいいかもしれません。
勘定科目名はそもそも、一般的なものまたはそれに準ずるもの(ないし分かり易いもの)であれば何を用いても構わない、ただし問題文等で指定されているときはそれに従わなければならない、とされているのはご存知のことと思います。
この点、売上原価算定時に用いる勘定科目名として、学習上の簿記では「仕入」を用いることが多く、しかしながら「売上原価」を用いるよう指定されることもある。このような捉え方も出来るように思います。
この回答へのお礼
理論的かつ迅速なお答え、どうもありがとうございます。
お答えを読み、そもそも「売上原価で算定」の考え方(言葉の意味)がわかっていなかったのだと実感しました。
(1)前期繰越商品をまるごと売上原価へと移行し、
(2)当期の仕入高も売上原価として考慮し、
(3)最後に期末の残り商品(売上原価)を、時期へ繰り越す
という考え方でいいのでしょうか。
ついつい慣れで「仕入」に固執してしまうのですが、
この問題では一旦、仕入を売上原価を切り離して考える必要が
あるのかなと思います。
また売上げ原価で算定する理由ですが、当期仕入高を手付かずで残しておくため、なのでしょうか。
重ねて質問してしまいましたが、ご解答いただけると大変助かります。
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