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現在,トロンボーンをやっています。吹奏楽に昔いて,今はJAZZ研にいます。
トロンボーンは(そうでなくとも楽器みんなそうですが)音程をしっかり頭に入れる必要があるために,チューニングがとても大事ですが,
団体によって440Hzでチューニングするところと442Hzでチューニングするところがありますよね・・・。
私は通常442Hzで合わせているのですが,442Hzになれることによって,助っ人を頼まれた時に違う団体で合わなくなると困るな,と思っています。
そこで,質問なのですが,
どういう時に440Hz,442Hzをそれぞれ使うのでしょうか。
(暑いときに444Hzに合わせるとかそういうのを除いて)
まとめていただけるとなおうれしいです。
ちなみに今までやったジャンル
吹奏楽・JAZZ(コンボ・ビッグバンド)・ロック・パンク・スカ・オケです。

A 回答 (4件)

1939年に国際標準ピッチA=440Hzと定められ、現在も変わっていません。


それまでは、基準ピッチが各国ばらばらでバロック時代のAは415Hzあたりが多かったのです。このピッチは現在のBにあたる音高であり、バロック時代のCメージャーキーの響きは、現代のBメージャーキーの響きであるわけです。
管楽器奏者が、困り果てていたのは想像がつきますが、これではいけないとA=440Hzに固定しようと定められ、この後しばらくはよい時代が続いたのです。 
ところが、せっかく440Hzに定められたのですが、コンテストで他団体よりも輝かしい響きを出して上位入賞を謀った団体がこっそりピッチを上げたためにピッチインフレが始まりました。
更に、この傾向を利用した某楽器メーカーが、自社の管楽器のピッチを442Hzにして、「弊社の楽器をそろえると輝かしい響きが出てコンテストで有利です。」とうたい、既存の楽器の陳腐化を謀り、買い替えを促したためでもあります。このような事情により、せっかく定められた国際ピッチを遵守するべきだ、という良識派と、「輝かしい響きが得られるのなら443Hzでも450Hzでも容認されるべきだ。」というピッチインフレ派に分かれたのです。このように一部の狭小な心の人たちのお蔭で、ピッチが統一されず、情けない有様となっているのです。
したがって、どのようなときに442Hzを使うというものでもありません。そのバンドのバンマスの使っている楽器に従うほかは無いと思います。助っ人で行くなら、あらかじめAは何Hzですか?と確認する外は無いのです。また、特に注意しなければならないのは、やはりピアノです。同じ会場でも、使用する楽隊により、その都度440にしたり442にしたり、頻繁に調律替えをしているので、以前440だったからと、楽器を準備していくと、442に変わっているときもあります。
わたくし的には、やはり国際的に定められたことは守るべきだと思います。ピッチインフレを容認すると、買い替え需要を喚起しようとする管楽器メーカーの思惑も絡み、際限なくピッチが上がっていき、特にシンガーはたまったものではありません。「キー」という概念が崩れてしまいます。
的外れな答えですみません。
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この回答へのお礼

No.1さんの回答を見て,正直驚きました。
少なくとも日本の吹奏楽は~Hzで,オケは~Hzでバンドは~Hzです,というような簡単な回答を期待(予想)していたので。
そこまで悩みまくって投稿したわけでもないこんな質問にとても詳しい解説ありがとうございます。
読んでてとてもおもしろかったです。No.2の方も拝見しましたが,新たな見方を知り,感動しました。そんな側面もあったのですね。特に赤ちゃんの産声の話はとても興味深かったです。
私はピアノを昔やっていまして,トロンボーンを442Hzに合わせて吹くと,いつも周りから音が低いと言われていました。
どうやら,TAC-TABさんの話からすると,うちのピアノは440Hzで,それに耳が慣れてしまったせいかもしれません。

音楽をこのピッチ以外使うな!と言うと,表現を制限することになってしまいますが,それにしてもTAC-TABさんの言うように,今のピッチの定まりのなさは疑問を感じます。せめて,アマチュアと一部のジャンル・曲以外は440Hzで統一したら良いですのにね。アマチュアではピアノの調律そう頻繁に変えませんし・・・。

お礼日時:2008/12/27 00:09

A=440Hzに定められたのは、音楽史から見ればごく最近の話です。



ちょっとweb上で調べてもらうとわかりますが、バロック時代の音楽を再現するには415Hzに調律された楽器がたくさんありますし、国・地域によっては392Hzを採用していたところもあります。日本でも戦前までは435Hzが基準(1885年のウイーン会議で決定)で、1948年になってから欧米の国際標準(1939年ロンドン会議で決定、440Hz)に合わせたところです。

さて、私自身、吹奏楽やオケの経験もありますが、440Hzで合わせていたところはあまりなく、441Hz~443Hzの範囲内で合わせていました。

これは少しピッチを上げると音の緊張感が増え、管楽器ではきらびやかさが増すことから、また高温多湿(英独伊などヨーロッパから見れば日本は南国です)の気候に合わせて440Hzではすぐに上がってしまうことから442Hz程度を採用しています。

オケや吹奏楽で使うグロッケンシュピールという小さな鉄琴は、音域上ピッチの影響を受けやすいので、その日の天気やオケの指示に合わせて440Hz~443Hzの楽器を使い分けます。

むしろ軽音楽、コンボバンドの方では管楽器よりもピアノやLM楽器中心にチューニングしますから(ピアノはその都度ピッチ修正できませんから)基本的には440Hzで合わせるのが通例となっています。
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この回答へのお礼

状態によって楽器を変えることまであるなんて知りませんでした。ずっと,ピアノや鉄琴はどうやってチューニングするのかと思っていましたが,おかげさまで謎が解けました。
また,経験談もとても参考になります。勉強になりました。ありがとうございました。

お礼日時:2010/01/19 15:46

Rucasさん、こんにちは


 TAC-TABさんの回答のようにピッチはマチマチですがパイプオルガンに限って考えると。
 南ヨーロッパでは、ピッチは低く、北ヨーロッパではピッチが高いという結果をパイプオルガンのパイプの長さを調べて結論づけた事例もあるらしいのですが..
 音のピッチは、気温が高ければ高くなり、気温が低ければ低くなる性質があります。気温の高い時期が長い南ヨーロッパならパイプが長くて当たり前、気温の低い時期が長い北ヨーロッパならパイプが短くて当たり前。両者を同じ室温の実験室で測定すれば、北は高くて南は低い結果になります。これは地域の気温差を考慮していないからといえそうです。
 一方、神々に捧げる音楽を必要とした教会音楽はピッチを高めに作れるパイプオルガンが用いられ、その他の大衆音楽はピッチを高くしにくいガット弦の楽器を使っていたことも考慮の必要があるでしょう。
 現代では弦楽器の弦は、スチール弦やナイロン弦のように張力性能が高い弦を使うことが出来るおかげで高めのピッチも可能です。
 オケの世界では、アメリカでは、440Hzをかたくなに守っており、ヨーロッパでは高めのピッチ(442~443Hz)といわれています。 ベルリン・フィルに採用された新人奏者の方へのインタビュー記事で、「公称443Hzといわれているが、実際はもう少し高いみたいで442Hzでやってきた楽器では対応できなくて、買い直しました」という事例を2回見たことがあります。
 ご参考まで。

参考文献
中世・ルネッサンスの音楽 皆川達夫著(講談社現代新書)
バロック音楽 講談社 皆川達夫著(講談社現代新書)
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この回答へのお礼

気候によって地域の標準ピッチが異なる!?言われてみればという感じですが,パイプオルガンという具体例は分かりやすかったです。貴重な情報ありがとうございました。

お礼日時:2010/01/19 15:42

すみません。

No1です。
バロック時代のAは現代のA♭です。Bと書いたのは誤記です。
バロック時代は、さまざまなピッチがありました。それは、教会に残るパイプオルガンをチェックすれば、どの地方のどの時代にどのようなピッチが使われていたかが判るのです。
また、A=440Hzと定められた根拠は、生まれたての赤ん坊の産声が440Hzだからです。これは、民族・男女関係無く440Hzで泣き声を上げると言われています。
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この回答へのお礼

お礼大幅に遅れてすみません。しばらくネットの使用を控えていました。
赤ちゃんの産声とは・・・興味深いですね。追記感謝します。

お礼日時:2010/01/19 15:39

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