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 いつもお世話になっております

 昨夜ニュースで 皮膚細胞から作ったクローン食用牛の安全性 というのが話題になっていたのですが クローンを食べることの不安な点は何なのでしょうか?

 ニュースでは これまでの実験で寿命が短いなど安全性が問われる というようなことを言っていましたが 科学に疎い私は クローンのオリジナルの個体は恐らく食べごろになる数年前のものを使うであろうから なにも問題ないのでは? という程度に理解をしていまして なんで安全性が問われるんだ?? といった具合です
 20歳の個体からクローンを作る というのではないと思うのです(まさかッ!)
 
 それともクローンの肉は 毒素が多いとか 食するのに有害になる何らかの問題 あるいは 皮膚細胞から作ったクローンは格別にキケン などということがあるのでしょうか?

 専門的な意見をお聞かせ頂けると嬉しいのですが できれば解り易い言葉でお願いできればと思います
 どうか 宜しくお願いします

A 回答 (7件)

まず,生まれてくるクローンが元と全く同じだと思っておられるようでしたら,その考えは捨ててください。

遺伝的に同一であるだけで,育つ環境などによって全く同じになる場合のほうが少ないです。双子を別々の環境で育てるようなものですね。

普通の場合,動物は父親と母親から半分ずつ遺伝子を受け取って,1つの卵細胞から細胞分裂を繰り返しながら個体へと成長します。

クローン技術の場合,元となる動物の皮膚などの細胞から,核(この中に遺伝子が入っています)を取り出し,卵細胞へといれ,仮親となる動物の子宮内へと戻します。その後,細胞分裂を繰り返しながら個体へと成長します。

つまり,学術的な話は抜きにして,人が人為的に遺伝子を細胞へと導入すること以外はなんら変わらないと言えます。

では,どこで問題が起きうるか,と考えると,
まず,元となる遺伝子に異常があった場合で,例えばプリオン病などは遺伝する例もあり,人にも影響があります。ですが,その場合,元となる動物もプリオン病を発症しているはずなので,クローン元とするのは論外です。
次に,技術的な問題です。やはり一度遺伝子を取り出し,入れ替えるという作業を行っているため,その過程で問題が起きる場合です。こればっかりは技術面の進歩を期待するしかありません。(車で事故を起こすのと同じです。)

つまり,全て食肉としての安全面とは別の問題です。誕生したクローン牛の肉は食べても何ら影響がありません。(肉と言っても結局はタンパク質,つまりアミノ酸です。遺伝子にはタンパク質以外を作る指令は載っていません。)普通に肉を食べても野菜を食べても遺伝子やタンパク質を摂取しており,全て消化されて核酸とアミノ酸に分解されてしまうため,肉を食べようが野菜を食べようが結局は大差ありません。

安全だと言ったからと言ってすぐに市場には出回りません。きちっとした学術的な証拠が今積み上げられています。表示義務などの制度面での整備,及び技術面での更なる進歩が今後の課題なのではないでしょうか?
将来の食糧難に備えて,是非前向きに検討していただきたいものです。

科学者というのは,常に,全ての可能性を考慮しつつ議論をします。ですので,一般の方にとっても不安になることもあります。ですが,みなより良い社会を作ろうと一生懸命頑張っております。
遺伝子,細胞,染色体,クローンなどという言葉が先行し,マスコミなどに植えつけられた科学アレルギーが日本人の足かせになっているように思えてなりません。アレルギーになるのではなく正しい知識を得ようとする努力をなさっていただければ幸いです。
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何が不安かといえば,「何が起こるかわからない」からです。


裏を返せば,確実に起こるとわかっているものは何もない,
何も起こらない可能性が高いということです。

人間,知らない物・わからない事には
気味悪さ・警戒感・恐怖をおぼえるものですし,
マスコミも「悪いニュースは良いニュース」…不安を煽る報道は
たとえ誤報だとしても「起こらなくてよかったね」で済む
ということで,物事をよく理解しないまま
「安全が証明されていない」などといった言葉を
安易に使うこともあるようです。

ただ,「昆虫の神経だけに効くので人体には無害」「空気や水で薄められるから大丈夫」と農薬に使われまくったDDTなどの化学物質が生物濃縮で公害病を生じたり,環境ホルモンとして地球各地の動物に害を与えたように,「今の科学では問題は見出せない」イコール安全と過信してはいけないという考え方自体は健全なものといえるでしょう。

遺伝子組換え作物については,ベクターに用いるDNAの作用や有害な物質・アレルゲンなどの影響,異常繁殖するような強い生き物をつくってしまって自然界のバランスを壊さないかなどさまざまな点から検証されますが,
クローンに関してはここまで皆さんが書かれたように問題は強いて挙げようにもまるでないというのが現状だと思います。

2番さんが書かれた「遺伝子はタンパク質の情報しか伝えない」は
言葉としては合っていますが,代謝にはたらく酵素も遺伝子によって決められるタンパク質であり,当然ながらタンパク質以外のすべての生体物質生産に関係があります(害虫に食べられにくいトウモロコシや除草剤に強いワタなどの遺伝子組換え作物はすべてそういう物質を体内に作っているわけです)ので本質的にはまちがいです。
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この回答へのお礼

 回答者の皆様 お礼が遅くなり恐れ入ります

 不躾ではありますが この場を借りて皆様にお礼を述べさせていただくこと どうかご容赦願います

 皆様のご意見と見解 大変参考になりました
 本当に有難うございます

 私は よく取り沙汰されるような食問題に対しては 比較的 楽観的でして(どこぞの料亭のように使い回しというのは作り手として如何なものかと思いますが) 現在の人間の食文化は 人間の人智ゆえに生物への改良ないしは補足を重ねてきた結果と過程であり 完成形ではないと思っています
  
 故に未知数は計り知れず 今件のクローン牛はまだ出発点であり その点において「安全とは言い切れない」ということであると理解をしました
 私見ですが クローンを施した対象物が哺乳類 であることが多くの (例えば)クローン技術 と 遺伝子操作(の違いとか)を理解できていない人の漠然とした不安を煽るのでしょう

 正しい認識 ということがあるのかないのか判りませんが 間違ってはいない認識 を我々ひとりひとりが持つ必要があると感じました

 回答者の皆様 本当に有難うございました
 またの機会には 是非宜しくお願い致します 

 なお「良回答」なる選定につきましては 大変心苦しくはありましたが 独断で選ばせていただいたことを 最後に付しておきます 

お礼日時:2009/01/27 18:18

どのようなことであれ、遺伝子をいじるということについて


「100%~~である」と言える専門家はいないと思います。

遺伝子工学では、ある程度分かっていることを利用していますが、
人類はすべてを理解しているという訳ではないということを素人より
強く認識しているからです。

また、人類が現在食しているものは、長い歴史を経てある程度の安全性を
証明していることになります。
しかし、ここ数十年の間に遺伝子工学で作られた食べ物は歴史が浅く、
今まさに我々が身をもって実験しているようなものであるといっても
過言ではありません。

これらの理由で、不安点は無い訳ではないというのが本当のところだとは思います。

しかし、クローンウシについて個人的には、歳の差のある双子のウシを食べるようなものではないかと思います。
普通に一卵性双生児として生まれたウシを食べるのに不安はないのと同様ではないかと。
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純粋に食材としてとらえれば, 危険性は無視していいと思う.


しばしば「人工的に作ったものだから」とかいう理由で危険性を誇大広告することがあるけど, むしろ「人工的に作ったもの」だからこそ天然にあるものより「食材としての安全性」は厳しく管理される.
逆にいえば, そのような「安全性の管理」をされていない天然物の方がより危険だということもできます. 例えばジャガイモ (可食部 100g あたり 1.5mg 程度のソラニンを含む: ソラニンの中毒量は成人で 200~400mg程度, 幼児ではその 1/10程度とされ, 実際時々中毒事故を起こす) なんかは「今までず~っと食べてるから大丈夫」とされてるけど, 「人工的に作ったもの」の基準では完全にアウトとされるだろうという指摘もあります.
って~か, 「クローン牛」って本質的に「牛の遺伝子」しかもっていないんだから, 「食材としては」普通の牛と同程度の安全性と考えるのが自然.
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食肉の安全性としては#2さんが仰るとおりだと思います。



補足として、食肉ではなく牛自体の問題があります。クローン技術によってもし、ある病に弱い牛と同じ遺伝子を持った牛が増えた場合、その病が流行すると、大変な事態になります。
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現行の産地表示義務と同じではないでしょうか。

遺伝子工学というのは交配技術を極限まで発展させたもので、人類はすでに長い間家畜や栽培植物という奇形的生物を食べてきたのです。むしろあまりに人間中心主義になって自然を無視することの弊害の方がはるかに危険なのではないでしょうか。クローン牛の安全性を心配するより食べ物を大切にするという心を養う方が今の日本人には特に大切のように思いました。ただと使われ始めた時は夢の建材ともてはやされたアスベストのような例がありますから、経済法則で危険なものが世に出回ることは是非ないようにしてほしいと思います。
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問題ないでしょう。


植物では、たくさんありますもの
20世紀梨をはじめとして、大部分の果物や野菜はクローンですからね。
これらは、クローン・・挿し木でないと同じものは出来ない。
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