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日本語の使い方についての質問です。

「マナー違反」という言葉は正しい日本語ですか?

「ルール」は違反するものだけれど、「マナー」は身につけるものであり、
マナーから「はずれる」ことはあっても、「違反する」ものではないと思っているので、
この「マナー違反」という表現には、いつも違和感を感じています。

この表現は、たとえば、国語審議会のようなところでも容認されているような、
ごく普通の表現なのでしょうか?

A 回答 (12件中1~10件)

マナーという言葉の性格を考えると、「マナー違反」という言い方に違和感があって当然だと思いますね。


No.9さんの回答に出てくる bad manner、mannerless(行儀の悪い)やmannerly(行儀の良い)、mannerism(カタカナ語のマンネリ)などの言葉をみればマナーという言葉の性格がよくわかります。
違反という言葉は似合いません。
昔は「マナー違反」なんて言わなかったですね。
少なくとも教養人と目される人は言いませんでした。
今インターネットで「マナー違反」を検索すると沢山出てきます。
勉強のため、インターネットでマナーとルールの違いを検索すると、罰則のあるのがルール、ないのがマナーなどというものが多く、あまり参考になりませんでした。

インターネットができるまでは、人が目にする活字の文章は大抵プロの書き手によるものでした。
まあ、おかしな文章、おかしな表現は少なかったと思います。
ところが現在、インターネット花盛りで、私も含め有象無象が無責任にも大量のおかしな日本語を垂れ流しています。
おかしな言い方が、日本語として定着してしまう機会が増えていると言えましょう。
「マナー」は外来語という日本語です。
「マナー違反」は日本語として誤りではありません。通じることは通じます。そしてまた、この言葉が日本語として変化していくのは仕方がないことだと思います。
ただ私は現在まで、日本語使いの上手な人で、そういう使い方をした人を見たことがありません。
マナーと言う言葉が、ちょうどNo.8で言っている「留守」の誤用に於ける室町時代末期と、同じような時期に来ているのかも知れませんね(^_^)。
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No.4です。


マナーの何たるかについては議論は尽きないと思いますがこの掲示板では回答者同士の深い議論や論争は禁止されていますのでその方向での書き込みは避けておきます。

この「違反」に違和感を感じるのはマナーの何たるかの問題ではなくて言葉の問題ではないでしょうか。
ここで言われている「マナー」ですがひとつにはその場所での「礼儀」を指しているように思います。
前にも書きましたが「礼に反する」「マナーに反する」はあると思います。「マナーに反する書き込みはおやめ下さい」あるいは本当は「礼儀に反する書き込みはおやめ下さい」と書くべきところをこれを無理に体言にしようとして「違反」とせざるをえなくなりおかしな感じになってしまっているのだと思います。
もうひとつの可能性はこのマナーは礼儀一般ではなくてその場所でのルールを意識したものではないかという事です。
例えばこの掲示板でも一種のローカルルールとして「マナー」が定められています。
http://service.okwave.jp/cs/netiquette/index.html
またインターネットという新しい社会のなかでの「マナー」についてもいろいろな提言がまとめられて明文化もされていますがはっきりした規則ではないのでこれもマナーと言っていいのではないでしょうか。
http://www.iajapan.org/rule/rule4general/
http://www.iajapan.org/press/20030717press.html
こういう動向は同意を得て定着するための過程であってマナーとして定着したならば消えるのかもしれません。しかし現実にマナーに関する本は非常に多いし、この掲示板を見ていてもマナーに関する質問はとても多いと思います。
質問者様の立場としてはこの「マナー」の使い方はおかしいという事になるかもしれませんがこのような意識で使われているのを考えれば「違反」という意識も出て来て不自然ではないと思われるのです。
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8番です。


「違反」という仰々しい漢語が「マナー」にくっついて、よく似合うかどうかの問題でしょう。
マナーの日本語は「行儀」が一番近いと思いますので、行儀にくっつけたらヘンでした。
「行儀」を「行儀作法」に変えたらどうか。
「作法」となれば「法」が入っているから「違反」が似合うかもしれないと思って付けてみたら、似合いません。
日本語の上手な人でそういう使い方をした人を見たことがありません。
念のために辞書をいくつか当たって用例を見てみましたが、みんな「法規・協定・約束などに従わないこと」とあって、「行儀作法マナー」までは書いていません。
「マナー違反」という言い方は、「マナー」というものを「ルール」と混同しているように思えてなりません。
しかし、インターネットで検索してみると、「マナー違反」がいっぱい出てきます。
戦前にもマナーという外来語は使われていましたが、「マナー違反」のような言い方はありませんでした。
最近は「マナー違反」という言い方がドンドン増えているように感じます。
(No.8で言っている「留守」の誤用に於ける室町時代末期と同じような時期?)
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このご質問の面倒なところは、マナーという外来語が入っていることにあると思います。

これが純粋な日本語であれば判りやすいのですが、横文字の場合だと訳語によって変わってくるからなんですね。それ故に、他の回答に見られるように、行儀とか不文律とか不文律的な生活習慣・社会習慣といった解釈をする方もいらっしゃるわけです。そして、当然のことながら、その解釈によって正しいかどうかの考え方も異なってくるわけですね。

さて、私が英国留学でホームステイを始めてすぐ、持っていったカップヌードルをホームステイ先の方々と食べたことがありました。その時にホームステイ先の方々が眉をしかめて私に言ったのが、"You have a bad manner!"でした。ご存知のように、欧米では音を立てて食べるのはマナーが悪いとされていますが、生粋の日本人である私はついいつもの癖で、麺をズルズルと吸い込み、汁をズズーッとすすってしまったのです。このとき彼らが言ったのは「お行儀が悪いわね」と言うことなので、マナー=行儀で良いと思います。また、音を立てないで食事をすることは、彼ら英国人の生活上の習慣とも言えますので、マナー=生活習慣と解しても良いでしょう。

ただ、行儀や生活習慣というものを考える場合、その判断基準となるものが存在すると思います。行儀の良し悪し、生活習慣に合わせる合わせない。何か決まりごとのようなものがあって、私たちはそれに叶っているかいないかを判断していると思うんですね。そこで、私はマナー=作法と理解することにしています。食事の作法、お茶会の作法、面接の作法。レディーファーストも欧米の1つの作法ですね。

以上のような解釈によれば、マナー違反は「作法に反していること」という意味になりますので、言葉遣いとしては決しておかしくないでしょうね。繰り返しになりますが、外来語の解釈の違いによって言葉の受け取り方が異なることが、本件の要点になっていると思います。

以上、ご参考になれば幸いです。
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「マナーが悪い」や「マナーを知らない」と言うのはいいですが、「マナー違反」というのは、チョッとヘンな感じがしますね。



マナーはルールとは違うでしょう。
マナーの日本語は「行儀」が一番近かったと思います。
行儀違反なんてヘンですね。
しかし、その行儀と言う言葉すら知らない人も増えました。
最近の「マナーのマニュアル化、ルール化」といったおかしな現象については、下のウィキペディアの記事をご覧下さい。いいこと書いてます。
へんな言い方の原因は「マナーのマニュアル化、ルール化」だと思います。

ウィキペディア記事「マナー」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%8A% …

言葉の使い方については、理屈に合わないことが多いです。
「○○さんは留守です」といったら、○○さんは家にいないことを意味します。
しかし、これは「留守」という言葉の意味からいうと明らかな誤用なんです。
「留守」は、留まって守るということです。
古代の中国では「天子が外征するとき、都に留まって守る役目」が「留守」でした。
ところが、室町時代の末期には「留守守(ルスモリ)」というヘンな言葉が出てきます。今の留守番のことです。
室町時代の末期に、留守=不在 という誤用が始まっていて、そしてそれが現在の「留守番」、すなわち、留まって守る人を更に番するという明らかな誤用につながっています。
言葉の真の意味を知らない庶民が使い始め、それが国中に広まっていって、誤用が定着してしまったわけです。

誤用が定着して、それが社会的に承認されてしまうと、もうどうしようもありません。
現在、「『留守番』なんて言葉は誤用だ!」と大声で糾弾しても変人だと思われるだけです。
そういうわけで、言葉は理屈ではなく多数決です。
たとえそれが無知蒙昧者の多数決でも、それはそれで決まりです。
ま、「マナー違反」がヘンだと感じるのは、マナーとは何かということをご存知だからでしょう。
(それから、質問文のささいなことをあげつらうのは「マナー違反?」、「ルール違反?」のどっち?)
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国際条約違反、憲法違反、法律違反、条例違反、協定違反、校則違反、約束違反、道徳違反、マナー違反・・・・・



というふうに、地球規模から個人規模まで、「違反」は守備範囲の広い言葉と言えそうです。罰則のある取り決めと道徳のようなものでは、厳密には違う言葉で表現すべきかもしれませんが、その言葉がちょっと思い当たりません。

英語では offense, violation, breach, disobedienceなど「違反」にあたるいくつかの言葉があるようですが、使い分けはよくわかりません。
(offense against manners,  offense against rules
というような使い方はあるようですが)

マナーにから外れる、マナーに反する、マナーにそぐわない、など、動詞ならばいくつかの言葉が考えられますが、動作を表す名詞だと日本語では「違反」でまとめて差し支えないのではありませんか。


〔余談ながら「違和感を感じる」は確かに「違和を感じる表現?(こちらのほうがよほど変かも)ではあります。「違和感を覚える」あたりがふさわしいと言われます。
「賛美歌を歌う」はいいのでしょうね。〕
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マナーとか常識(コモンセンス)とかは、現在の使い方では云わば不文律と云う面があります。

「律」ですから、それに反する、外れると云う事を「違反」と云うのはおかしな事ではありません。
但し、「マナー」と云う言葉を今世間の多くの人が使う使い方として云えばと云う事で英辞のman・ner[ n. 仕方; やり方; 態度; (pl.) 行儀, 作法; (pl.) 風習; (文学・美術の)様式; 作風; 種類.](MSNの英和辞書より)の本義から可也はみ出していると云う気はします。尤も、外来語はその元々の意味の一部が拡大されたり、逆に一部の意味を含まないで使うと云う事は珍しくもないです。
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こんにちは。



いくつか考え方があると思いますが、


1.
マナーに反していることを表したいとき
「マナー」にくっつける言葉として、「違反」より良さそうな言葉は、なかなかないのではないでしょうか。
「マナー逸脱」「悪マナー」「マナー外れ」「マナー不足」・・・・・
・・・・・どれも、今ひとつ。
適切なものは思い浮かびません。
(ありますかね?)


2.
「~というような、マナーに反することは禁じます」
という規約があるとすれば、
その、禁じられている行為のことを「マナー違反」という言葉で表現するのは、何ら問題はないと考えられます。



>>>国語審議会のようなところでも容認されているような、ごく普通の表現なのでしょうか?

ちょっと話が逸れますが、刑法犯罪の重要な概念として、
「刑法の条文に書かれていることでなければ、刑法犯罪にはならない」
というものがあります。
それと似たようなことだと思うのですが、
国語審議会では、
・適切な日本語をリストアップして、その中の言葉のみを推奨する。
あるいは
・誤った日本語をリストアップして、その中にある言葉以外であれば良しとする。
というようなことはしていません。


追伸
「違和感を感じています」という日本語に、私はちょっと違和感があります・・・・・悪気はないので、気にしないでください。


以上、ご参考になりましたら幸いです。
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マナーは時代や民族が違えば異なっていて、正反対のものがよしとされる例がしばしばあります。



つまりマナーとは不文律的な生活習慣、社会習慣の取り決めと思われます。
ですからマナーは破る、守る、反する、遵ずるものでもあると思われます。

mannerを礼儀と訳するならば「礼に反する」はありだと思われます。
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このサイトの規約違反をスタッフに連絡するページにも、「マナー違反」という項目があることから、かなり敷衍された表現だといえるでしょう。


実際上、かなり微妙な問題かと思います。

まず、「マナー」を言い換えると、礼儀・作法になるでしょう。
一方、「違反」すべき対象となるのは、法令や契約、道徳、宗教上の戒律、その他の各種ルールなど、これらを包括すると「規範」ということになるでしょう。
それで、「作法」というのは、単に内的な心得を指すだけではなく、一般に承認された様式・模範が客観的に存在するのであって、例えば、明らかにテーブルマナーに背く行為は、「マナーに反する」と表現し、ニュアンス的には違和感があるものの、これを「マナー違反」と言い換えるのも、誤用だと断定はできないと考えます。
別の側面でいうと、「マナーを守る」というのは普通の表現かと思います。とすると、守るべきマナーには何らかの模範があるのであって、それを守らない行為、すなわち、遵守の対義語は「違反」になるでしょう。

確かに、「違反」という熟語は法令用語のようで語感が堅く、私も違和感を覚えますが、あくまでニュアンス上の問題であり、それを感じない人たちが使用することに対しては、これを受忍してしかるべきかと存じます。

なお、国語審議会(現在の文化審議会国語分科会)では、主に表記の基準を決めるのであって、解釈・用法についての基準を示すことはありません。これらは法律と違って、国が規定する性格のものではないからです。
それと、国立国語研究所から「外来語の言い換え」が提案されましたが、その際に「マナー」の用法に混乱があるから、漢字・仮名に言い換えるべきだとの議論もありませんでした。
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