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原油価格の高騰にはどこかの国の自然災害が関係あるらしいんですが・・・・・・
おしえてください。

A 回答 (2件)

カタリーナ・ハリケーンによる打撃は、以下の様な経緯で後日のWTI原油上昇の一要因になりました。


1)過去に無い規模のハリケーン上陸で、エクソンモービルのバトンルージュ製油所(約50bbd)など、主要で古い製油所に甚大な損害を与えた。
2)その後気象学者は、温暖化の進行に因り今後は5年に一度は同様のハリケーン上陸が起きると予測。
3)ハリケーン上陸リスクから、経済アナリストはメキシコ湾岸周辺の製油所への投資は「株価格評価へのマイナス要因」との結論。
4)石油会社は自己株式価格維持の為、老朽化が進んだ製油所への改善投資を手控えざるを得なくなった。
5)製油所能力の低下と人口・石油需要増の継続により、米国のガソリン価格は高騰。
6)現物を扱うNY先物市場で、ガソリン高の連動でWTI対して投機が発生し、世界中のエネルギーバブルに繋がる。
結局、現在の世界経済では価格は投機により動くので、災害の実害より思惑による影響がより反映します。
米国と言う特定地位の災害は以上の様に影響しましたが、四川大地震や豪州の山火事などは実害が大きくても、原油価格への影響は実需ベース(復興へのエネルギー投入)でしかありません。
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原油価格が高騰する理由は様々ですが、自然災害がその主要な原因になるケースはそれほど多くありません。

短期的に見れば、投機対象として原油市場に大量のお金が投下され、価格が暴騰する。産油国を取り巻く政治・紛争などの原因で産出量が低下をし、価格が暴騰する。また中・長期的に見れば、中国やインドなどの新興国の原油需要が高まり、価格が高騰する。などが原油価格高騰の原因と言われます。

自然災害が主要な要因でないのは、自然災害の多くは地球規模で見れば局地的な物であるのに対し、原油の産地や精油所は、幅広く散らばっているからです。

新型インフルエンザのパンデミックが最悪の形で発生したり、巨大隕石の衝突などが起これば、自然災害による原油産出の停止、及び価格の高騰が起こるかもしれませんが、可能性としては未知数です。

ただし、最近の事例として1度、自然災害を理由に原油価格が高騰したことがありました。2005年8月に、米国の石油産業の中心地であるメキシコ湾沿岸を襲った、ハリケーンカトリーナと、翌9月に同じ地域を襲った、ハリケーンリタです。

米国の原油生産の3割と、石油精製の半分をこの地域が賄っており、ここを歴史的なハリケーンが立て続けに2度破壊したため、米国の石油精算は大打撃を受けて、原油価格の高騰の原因となりました。

結果、この地域で産出される原油(WTI)の価格は、ハリケーン前に1バレル60ドルだったものが、ハリケーン後には70ドルと、2割弱の高騰を示しました。ただし、全世界的な高騰ではなく、またWTIもその後50ドル台まで下落していますので、やはり原油価格の高騰と自然災害は、直接的な結びつきは薄い物と考えられます。


以上

参考URL:http://www.eneos.co.jp/binran/part01/chapter03/s …
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