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ヴァレリアン・ボロフチク(確か)という監督の映画で、80年代前半に公開された『罪物語』という作品があります。この映画を当時みて結構好きだったのですが、知人がこの映画を見て、「カットされている!許せん!」と怒っていたことがあったのです。知人がいうには、以前何かの映画祭で上映されたことがあって、そのときはもっと長かったというのです。この映画は2時間くらいの作品です。ちなみにこの映画は結構エロチックな場面が多いですが、知人がいっているのは、そういう意味でのカットではありません(笑)。こんなマイナーなネタで恐縮ですが、ずっと気になってました。知人が言っていたのは本当なんでしょうか。それともただの勘違いなんでしょうか?

A 回答 (1件)

これは1975年のポーランド映画ですが、日本で一般劇場公開されたのは'83年です。

私はその数年前に、御茶ノ水のアテネフランセというところで、ポーランド映画を特集したとき(映画祭?)の1本としてこの映画を観ており、'83年にも劇場で観ました。アテネフランセのときは「王者のためのアリア」というカーニバルレスラーの映画と2本立てで、併映となった「罪物語」はタイトルも少し違っていて、この時は「罪の物語」でした。しかもこちらの方は英語字幕版で、簡単なスクリプトは資料として渡されていたものの、細かな点となると少々怪しいです。内容は19世紀末のワルシャワを舞台にした、古臭いメロドラマといってしまえばそれまでの映画でしたが、劇場版で明らかにカットされていた部分があります。主人公の娘が終盤娼婦へと転落してしまいますが、原版ではその前に1エピソードあります。

ヒモ(だったかな?)から逃げた彼女が行き倒れていたところを、ある初老の農場主に拾われます。そこで看護を受け、農場主はやがて彼女に惹かれていき、プロポーズします。彼女はこの穏やかな環境に、過去を忘れて落ち着いてもいいかなと思い始めるのですが、ある日自分の中にある淫らな欲望に気が付き愕然とします。そのため彼女は、このような女がいてはかえって優しい農場主を後で苦しめることになると思い、黙ってその家を去ります。その後、町のある家の窓に、娼婦になった彼女がいるという場面になります。

劇場版ではヒモから逃げて、その後すぐ窓の中にいる娼婦の彼女というシーンになってしまい、「何故?」と思いました。娼婦に身をやつしてしまう理由(必ずしも金銭の問題だけではない)となるエピソードが丸々カットされたわけです。確かにちょっと長い映画ですけど、あれは重要なシーンだと思いましたからね。ですから原版をご覧になっていたのであれば、知人の方が怒っていたというのも頷けます。
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この回答へのお礼

・・・しかし、まさかこの質問にも答えていただけるとは思いませんでしたよ、benjaminさん。こんなマイナーな映画(そういわれても仕方ないですよね)の、マニアックな疑問に。正直なところ、回答は出ないかもしれないなと半ば思ってました。

しかし、何故カットしたのか理解できないシーンですね。オリジナルを見てたのなら、唐突に娼婦になってしまったのですから、なんじゃこりゃ~!と知人も思ったんでしょうね。いや~、何でも聞いてみるもんです(笑)。本当にありがとうございまいた!!

お礼日時:2001/03/04 19:14

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