大バッハは言うまでもなく「音楽の父」。これは分かります。
(ちなみに外国でも、The Father of Musicと言われています。ヘンデルにはそういう表現はありません)
では、何故にヘンデルは「音楽の母」なのでしょうか?(男なのに・・・)
ちなみにいろいろ考えてみました・・・
・バッハと並ぶバロック最大の作曲家であるのは間違いないところなので、父は二人もいなくていいのであえて片方を母にした?
・バッハとヘンデルは偶然同じ年に生まれており、共に偉大な作曲家なので敬意を込めて二人を仲良く父と母にした。
・バッハの作風は保守的であり、ヘンデルは新しいもの好き。前者が宗教音楽がその要であるのに対し、後者はオペラ等、当時としては(移り住んだイギリスの影響もある)新しいものを特に好んだので、それぞれ厳格な父、ファッショナブル・流行好きの母、という意味でつけた。(こじつけるのにひと苦労!汗)
また、それぞれの作風もバッハがどちらかというと男性的で、ヘンデルが女性的だから?
・実は、ヘンデルは女性だった!(えッ!ウッソー、本当?)
皆さん、どう思われますか? 忌憚のない楽しいご意見を聞かせてください!
A 回答 (5件)
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No.5
- 回答日時:
こんにちは。
ヘンデル。実は、はるな愛の先祖だった!バッハの複雑な器楽曲を実際には演奏できず『エアバッハ』で一躍人気者に・・・(^^;これは削除ですねぇ~。
ほとんど質問者さまが正解でしょう!って感じのコメントを書かれているので コメントしようにも出来ないって感じですが(笑)
私はホントに単純に 近代音楽の端を開いた2人の活躍の時期を『バッハ・ヘンデル時代』と呼ぶように この2人の偉大な創作活動によって今日の音楽に直結する近代音楽が築き上げられたと思ってます。で、人間の創作による物造り?の根本が『父』と『母』であり バッハとヘンデルの作品(作風?)と性格(は 皆さま周知の通りなので割愛しますが)が 見事に対照的だった為に『母』=女性という観念ではなくバッハとセットで?敬意を込めて呼ぶ為につけられたのかなぁ…と。
もしもシリーズになってしまいますが バッハとヘンデルが同じような作風で似たような性格だったら また違ったネーミングだったかもしれませんが 神様がわざわざ今日の音楽の為に 対照的な2人をこの世に派遣?したのかなぁ…なんて想像しちゃいました。
私は鍵盤もの?を少し弾くので バッハの偉大さは言葉にはできないほど感じていますが バッハだけで前古典派時代が築けたかな…と逆説的に考えると???です。
ご回答ありがとうございます。
>実は、はるな愛の先祖だった!
ヘンデルは生涯独身だったというし。そうか、やっぱり!?笑
いえいえ、皆様どしどし新しい視点でのウイットとユーモアに富んだコメントをお願いします!
『バッハ・ヘンデル時代』この2人の偉大な創作活動によって今日の音楽に直結する近代音楽が築き上げられた・・・そう思います。
>見事に対照的だった為に『母』=女性という観念ではなくバッハとセットで?
そうか、そのあたりにいる?単にお父さん、お母さんという意味ではなくて、「父なる・・・」「母なる・・・」といった音楽史上に於ける大きな意味を含んでいると云えますね。
>バッハだけで前古典派時代が築けたかな
確かに。 あと、バッハは膨大な作品を残しましたが、当時の他国、例えばイタリア、フランスなどの有名な作曲家の作品を片っ端から徹底的に分析したり編曲したり、自身の作品創作の参考にしたりもしています。
よくドイツ人(ドイツ人のみならず我々も!)はバッハを祖としたドイツ音楽絶対主義を何より第一にしてそれ以前のバロック音楽(イタリア、フランス等)を軽視するようなところが無きにしも非ず?かと。
当然、当の国は必ずしもいい気持ちではないようですし。
イギリスに渡って後に帰化したヘンデルも元はバッハ同様ドイツ人ですのでこの二人を(元祖ドイツ人の)それぞれ音楽の父・母とアピールしたかったのかなぁ?なんて・・・
No.3
- 回答日時:
男なのに「母」,誰が考えたのか奇妙な呼び方です。
この呼び方は日本独自のものではないかという疑問があります。
(実は,そう思っています。)
別の観点で,もうひとつ疑問があります。
father を創始者と訳せば,日本語でも「父」を創始者の意味で使うこともあります。
バッハは「近代音楽の父」と呼ばれます。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A8%E3%83%8F% …
>「近代音楽の父」と称される巨匠であり、「音楽の父」とも称される。
いきなり「音楽の父」という言い方よりは,上記,wikipediaのような書き方の方が正しいと思います。
20世紀以降の近代音楽と混乱しますが,ここでの近代音楽とは,
ポリフォニー音楽を「古い時代の音楽」とすると,バッハ以降のホモフォニー音楽を
「近代音楽」として区分されます。
http://2style.net/misa/kogaku/polyphony.html
「バッハの音符たち」(池辺晋一郎著)だったように思いますが,(別の本かも?)
対位法の中にもスコアを縦にみれば和声が成立しているというようなことを
楽譜で示したものを読んだことがあります。
この新しい音楽(近代音楽)の創始者がバッハだとすれば,バッハに関しては
疑問はないのですが,ヘンデルは何の創始者なのかが疑問です。
「音楽の母」,
性別だけではなく,意味が分かりにくい不適切な呼び方ではないかと思っています。
無理やりにでも意味を付けるなら「優れた音楽をたくさん産んだ」ので母?
バッハに先に「父」を取られたので「母」?
私には,こんなふうにしか思えません。
ご回答ありがとうございます。
先の回答の中にもありましたが、近代音楽の創始者・橋渡し的な意味でバッハをあえて父と呼び、やはり同時代に主に他国で音楽の裾野を広げるべく活躍したヘンデルを母とみなすのが最も自然かな?なんて思えたり・・・
No.2
- 回答日時:
こんにちは。
先日はつたない私の質問にご丁寧にお答えいただき,ありがとうございました。以下,学術的な根拠のまったくない単なる想像の遊びですが。
バッハのイメージはやっぱり「お父さん」ですよね。実際子だくさんでしたし(笑)。
聖俗合わせて音楽が表現しうることのほとんどすべてをたった一人で生み出し得た作曲家,という意味では,音楽史的な位置づけは別として,「父なる存在」と呼んでもよいんではないかな,と個人的には思います。
一方のヘンデル。
以下,指揮者アーノンクールのヘンデルについての発言を引用したサイトからの再引用ですが。
---
「彼が大成功した大きな理由は、彼がその時々の聴衆が理解できる音塞言語を用いて音楽を書いたことである。言い換えれば、彼は達者な演説家のように聴衆のレベルに合わせたのだった。ヘンデルの作品は作曲家と聴衆の問の交流を映し出した鏡像であり、彼自身、芸術家の道徳的課題-彼の音楽を聴くことによってより善なる人間となる-を完全に意識していた。」
---
生涯ほとんど(全部?)ドイツ国内に留まっていたバッハとコスモポリタンとして活躍したヘンデル,と生き様の上でも好対照と思います。バッハが自分に深く向き合うことで高みに到達したのに対して,ヘンデルは外の世界に向かって拡がりを得たのかもしれませんね。
そういえばヘンデルは生涯独身だったような。これも好対照?(笑)
頑固者だけれども奥には限りない愛と優しさを秘めた父と社交的で気配りのきく母。
そう呼ばれるようになった背景や音楽史的な事実関係は私にはよく分からないのでこの際おいときまして(笑),その後の実り多きクラシック音楽をささえる子供たちがこんな愛すべき夫婦から生まれてきた,なんて想像するのは楽しいですね♪
ご回答ありがとうございます。
いえいえ、こちらこそお世話になりまして・・・
バッハの子沢山は有名ですよね。(家のみならず、実はあちこちでも父?だったりして!笑)
確かに仰せの様に彼は一人であらゆる音楽的なことを成し得ましたからそういった意味では確かに父なる存在ですね。
一方のヘンデルとそしてバッハ。
>頑固者だけれども奥には限りない愛と優しさを秘めた父と社交的で気配りのきく母。
>その後の実り多きクラシック音楽をささえる子供たちがこんな愛すべき夫婦から生まれてきた
なるほど、この偉大な両親のおかげで後々沢山の素晴らしい子供達が生まれてきたという解釈ですか。確かに納得です!
No.1
- 回答日時:
>大バッハは言うまでもなく「音楽の父」。
これは分かります。実のところ、これもよくわからなかったりします。
バッハの音楽はバロック音楽の代表のように思われていますが、
じつのところバロック史の流れからすると、バッハというのは孤高の存在で、
その流れとは完全に外れたところにあるようです。
実際、バッハの生前から古典派音楽の胎動ははじまってており、
バッハの音楽は複雑過ぎて古臭いという批判を受けています。
バッハの音楽は、ルネッサンスからバロック時代の音楽をバッハ一人で集大成したものであり、その音楽的な価値についてはいささかの揺るぎもありませんが、
音楽史の流れとしてはバッハの音楽は明らかにそこで断絶しており後には続きません。
こういう意味で、バッハを音楽の父(あるいは母)というのはいかがなものかと思います。
バッハは過去の音楽を集大成しましたが、新しい音楽は産み出していません。
これに対して、時代に敏感だったヘンデルの音楽の単純明快さはそのまま古典派時代の音楽へとつながります。直接的に古典派時代の作曲家に与えた影響の大きさも、ヘンデルのほうがはるかに上まわっているようです。
この意味ではバッハよりはヘンデルのほうが父、または、母と呼ぶにまだふさわしいのですが、じゃあ、父や母と呼ばれるような新しい音楽を産み出したのかと言われるとちょっと考えてしまいます。バロックから古典派への橋渡しをする上で重要な役割を果たしたことは間違いないのでしょうけど。
ということで、突き詰めて考えるとヘンデルもバッハも、
音楽の父でも母でもないということになるのではないでしょうか。
ご回答ありがとうございます。
なかなか興味深いご意見で面白く拝見しました。
確かにバッハ以前にも音楽はありましたし、バッハは当時の国を超えていろいろな作曲家の作品を実に熱心に研究しており、特に対位法とフーガにおけるその洗練さと圧倒的規模は誰にも真似の出来ない独特の音楽的空間・宇宙というか、普遍的なものであり、まさに孤高の音楽家だと思います。また、後期バロック~古典派への橋渡しの時期にあって、しかし彼の音楽は彼独自のものであり安易に継承されたり派生される類のものでないことは明白ですね。
さて、音楽の父と母。いずれにも該当しませんか・・・
というか、クラシック音楽が好きで結構聴いた人ならば、例えば学校の音楽室にあるバッハやヘンデルの肖像画を何よりも崇拝するが如く?そして音楽の教科書に書いてある一連の音楽家を賞賛した褒め言葉をその肝心な音楽よりも声高に言うように?(本末転倒!)何だか昔のいかにも音楽の先生が教育的に強引に(汗)教え伝えてきた次元の類のものでしかなかったのかな?なんて、今更ながらちょっと高いところから微笑ましく見てるような気分もしたりで。同様に楽聖(これは文句なしに納得!)やピアノの詩人や魔術師、音の色彩画家、なんてのもありましたね。笑
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