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マタイ受難曲をマクリーシュ(McCreesh)盤とリヒター(Richter)盤とで聴き比べています。その際気がついたのは、マクリーシュ盤では、リヒター盤で「単純過去」のところを「接続法2式」で歌っているのが何箇所かあります。スラッシュの前がマクリーシュ盤、後がリヒター盤です。(共通)としてあるのは、両盤と同じ語形が使われているものです。(4)以降はマクリーシュ盤のみの引用です。3つ目の例では共に接続法2式で共通しています。
マクリーシュ盤の歌詞はこちらを参照しました(おそらく共通のテクストと思います)http://www.geocities.co.jp/MusicHall/1978/bwv244 …
一方リヒター盤に近いと思われるものはこちらを参照しました
http://www.christoph-burghardt.com/bibeltexte.htm

(1) und steckete ihn auf ein Rohr und traenkete/traenkete ihn

(2) die Graeber taeten/taten sich auf

(3) Sein Leichnam koemmt/kommt zur Ruh

(4) Und die Juenger taeten, wie ihnen Jesus befohlen hatte, und bereiteten das Osterlamm.

(5)Zu helfen den'n er ist bereit,
Die an ihn glaeuben feste.

(6) Petrus aber folgete ihm nach von ferne bis in den Palast des Hohenpriesters und ging hinein und satzte sich bei die Knechte, auf dass er saehe, wo es hinaus wollte.

(7) Aber die Hohenpriester und die Aeltesten Ueberredeten das Volk, dass sie um Barrabam bitten sollten und Jesum umbraechten.

(1)は61曲レチタティーヴォからです。こちらはなぜ接続法2式なのか理解しているつもりです。兵卒がイエスに酢/ワインを飲ませようとしたが、イエスは実際に味見しただけで飲まなかったからです。
(2)は63曲レチタティーヴォからです。なぜ接続法が使われているんでしょうか?
(3)は64曲レチタティーヴォからです。なぜ接続法2式なのかわかりません。
(4)は9曲レチタティーヴォからです。なぜ接2?
(5)は25曲コラールからです。これは「信じるであろう者たち」なので接2というのはわかります。
(6)は31曲レチタティーヴォからです。これは「衆議の企図をうかがい知るため」なので saehe と接2になっているのでしょう。

(7)も「殺害することを説得した」ですから接2となるのはわかります。

マクリーシュ盤で、リヒター盤とは違って単純過去のところが接続法2式で書かれているのを見たとき、よくある写植工の植字ミス(ITの時代であれ、最先端の機器を使っているとは限らないため)だと思いましたが、どうも違うようです。Google 検索でも"die Graeber taeten sich auf" の検索結果件数が 125件、"die Graeber taten sich auf" の検索結果件数が 423件 と、植字ミスとは思えないくらい両者に散らばっています。 はたして単純過去と接続法2式の使い分けを上記のテキストの引用でしているのかどうか、意味がどう違ってくるのか、教えてください。

A 回答 (1件)

確実ではないので、参考にならなかったらすみません。


バッハの作品の歌詞は、準拠する資料が「新全集」か「旧全集」かで相違することがたくさんあるようです。

下のリンク先は「カンタータ82番」の例ですが、レチタティーヴォで「wann kommt」と「wenn koemmt」の歌詞違いがあり、いろいろなディスクでの実際の歌われ方と歌詞カードを比較されています。
http://www.geocities.co.jp/MusicHall/1317/082.htm

次のリンク先(本来pdfなのですが、なぜか表示されませんので、HTMLバージョンになっています)は、「浜松バッハ研究会」による「マタイ受難曲」の全曲解説なのですが、歌詞を対訳付きで解説されています。
http://72.14.235.132/search?q=cache:EzZrwHO1AqUJ …

例えば、挙げられている(3)の「Sein Leichnam koemmt/kommt zur Ruh」は、旧全集では「kommt」新全集では「koemmt」と違いがあるようです。使いわけによる意味内容の違いは分かりませんが、対訳が付いているので参考になるかもしれません。

リヒターは旧全集による演奏だと思いますが、マクリーシュは新全集なのかもしれません(確実ではないです)
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