A 回答 (5件)
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No.5
- 回答日時:
先の回答を補足します。
私の前の方が、ゲラのことを「版下を作る前に活字を組んでもらったもの」のされていますが、これも間違いではありません。活字印刷では、一個一個の文字がハンコになったようなもの(とうぜん文字は、逆さまになっています)を、原稿通りに「箱」に並べて、文章を作り、それを「版」にして印刷していました。この活字を選んで並べる作業は「活字を拾う」と表現されます。こうしてつくられた「版」の試し刷りがゲラと呼ばれていたのです。ゲラの語源は、さっき書いたとおりですが、もともとgalleyとは「組んだ活字を納める、通常金属製の細長い箱」の名前だったのです。活字での印刷は現在では少なくなり、少し前までは「写植文字」といって、写真植字、つまりワープロを打つように文字を機械に入力し、それを印画紙に現像したものが、版下として使用されていました。今では文字原稿は、コンピュータに入力された後、直接、デザインされ、その完成したデータをもとに製版フィルムが作られています。つまり昔は「版下」で「入稿(印刷作業に入れること)」していたものが、今では「データ入稿」されている、ということです。文字の校正はコンピュータからプリントアウトした紙、時にはコンピュータの画面上で行われます。こうした理由から、現在では、一般的な印刷では本来の「版下」や「ゲラ」は、使用されないことが多くなっているのです。活字時代はかなり長かったのですが、写植文字の
時代は、わずか20~30年でした。
No.4
- 回答日時:
小学生にもわかるように、ということですから、
そんな感じで書いてみます。
版下:もともとは「版木に貼り付けて版を彫るための下書き」という意味です。版画を作るときに、絵や字を書いた紙を板に貼って、その上から彫りますね。その紙のことだったのです。
でも今の印刷は、版画とは違い、製版フィルムという透明なフィルムに字や写真を焼き付けた(プリントした)ものを機械にかけて印刷します(製版フィルムは、よく会議や学校でも使う、オーバーヘッドプロジェクターの原稿フィルムのようなものを想像してください)。現在の「版下」は、その製版フィルムを作るためのものです。写真をプリントするようなツルツルした印画紙がありますね。あのような紙に、文字や写真、絵、などがデザインされているものです。
簡単に言えば、「版」の「土台」になるもの、ということになります。
ゲラ:ゲラ刷りのこと。英語で「校正刷り」と言う意味のgalley proof(ギャリー・プルーフ)が、なまってこう呼ばれています。校正とは、文字の間違いなどを「正しく」直すことです。つまり、ちゃんと印刷する前に、間違いやへ変更がないかどうか確かめるために、試しに刷ったもの、ということができます。ただし、版下のコピーをそう呼ぶこともありますし、製版フィルムの青焼き(これも、厳密には違う意味なのですが、今の印刷ではカラーではなく、黒など一色で刷ったもの)をそう呼ぶこともあります。このゲラで校正することをゲラ校正(ゲラ校)とかゲラチェック、と呼んだりします。ふつう「ゲラ校正」の次には「色校正」といって、印刷するつもりの色をつけて試し刷りしたもので、もう一度校正します。ただ、色校正は、おもに色合いの感じや、色の出方やをチェックする段階ですから、文字や言葉やデザインの直しは
ゲラ校正の段階で、すましておくことが大切です。
そうしないと、手間やお金がかかりますから。
カンプ:これも英語のcomprehensive(カンプリヘンシブ)がもとになった言葉です。この言葉には「よく理解される」というような意味があり、そこから「これから作ろうとしている広告を、広告を出す人に対して、こんなものですよ、と理解してもらうため」にあらかじめ作った「出来上がり見本」という意味で使われるようになりました。実際に使いたい写真や絵、またはそれに近いものに、文章(コピー)がきちんとデザインされ、完成された時の感じが、誰にでもわかる
ものになっていなければなりません。似たような用語にデザインラフ、ラフスケッチ、略してラフ、というものがありますが、これは「カンプほどきっちりした見本ではないけれど、だいたい感じがわかるもの」というような意味で使われます。英語のrough「おおざっぱな、おおよその」の意味です。
No.3
- 回答日時:
絶対一般的にこうだ!というものではないですが、
私が勤めていた出版社ではこうでした、というのを。
まず、原稿(ワープロ打ちだったり原稿用紙に手書きだったり)があります。
これを、印刷所に渡して、レイアウトなどを指定して、活字にしてもらい、普通のコピー用紙のような紙に出力してもらいます。これをゲラと言います。
ゲラを出してもらって、原稿とつき合わせて校正する、ということを何度か繰り返して、これで誤植もなくOK、ということになったら、つるつるのとてもきれいな紙に、活字を印刷してもらいます。これを版下と言います。
これは、印刷のときに、フィルムに焼付けるのに使います。
もしこれが汚れたり、傷が入ったりすると、本に汚れが印刷されてしまいますので、大切なものです。
これは多分、どこでもこういう風に言うと思います…。
カンプというのは、私のところでは、カラーのページがあったときに、色を見るために出力してもらうカラーコピーのようなものでした。
本当の印刷で見るのが一番正確なのですが、何しろ高いので、安く上げるためにそうしていたのだと思います。
これは「私のところではそうだった」とは言えるのですが、一般的にこういうかどうかはちょっと自信がないです(^^;
No.2
- 回答日時:
印刷用語辞典は#1の方が紹介されたので、
もう少しかみ砕いて簡単に・・・。
版下:
印刷物の原稿(の材料)。
すぐに印刷できる状態のものを「完全版下」と言います。
ゲラ:
校正刷りの俗称。製品としての印刷物を作る前に
誤字脱字など色々な誤りを直す作業を「校正」といいますが、
この校正のために作られた仮の印刷物を「ゲラ」または「ゲラ刷り」
と呼びます。
カンプ:
コンプリヘンシブレイアウト(comprehensive layout)の略語。
印刷物や広告の完成見本。
クライアント(デザインを注文した人)への
プレゼンテーション(計画を見てもらう)の時に作ります。
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