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20世紀の化学界最高の成果のひとつとされる「フラーレンの発見」の論文は、A4用紙1枚らしい。
ノーベル賞を受賞したワトソンとクリックの共同論文は、Natureのページにしてわずか2ページらしい。(←読んだことないですけど。)
論文は内容がすべてという考えでいくと、卒論でも数式一本で1ページ埋めて提出したら、もしその内容が十分なものなら教授からOKがでるということなのでしょうか?
しかし、実験系なら学位論文は実験手法など細かに記載しなければならない方針があるので難しい気はします。
そんなことする勇気はないですが、素朴な疑問を教えてください。

A 回答 (4件)

 理系大学教員です。



 分野によっても違いがありますが、一般に(少なくとも理系一般)、論文の構成は
1.序(研究の意義や背景・過去の関連した研究のレビューなど)
2.研究方法(実験やフィールドワークの方法や対象など)
3.結果
4.結果に対する考察
5.結論
となっています(もちろん、内容により、各項目がさらに細分されることも普通です)。また、これに、さらに付録として、本文で書ききれなかった実験方法や器材の詳細、結果の詳細などが加わることもあります。
 基本的には、これらの情報がきちんと説明されていなければ、ちゃんとした論文としては認められません。

 ですから、学術雑誌(論文集)の論文でも最低数ページ、卒論・修論では(1ページの文字数でも違いますが、うちの場合)数十ページになります。

 その意味で、直接の回答は、『”内容がすべて”はその通りだが、その「内容」を説明するためには1~2ページではまず不可能』となります。

 質問者様が例で挙げた1~2ページの『論文』ですが、私自身は知りません。ただ、可能性を考えると、これらは、正式の論文ではなく「ノート」と呼ばれるものではないでしょうか。

 多くの学術雑誌では、正式の論文とは別に、新たに発見したこと、新しいアイデアなどを、速報的に、短く伝えるページを用意しています。
 ですから、画期的な発見などを「ノート」として簡潔に・素早く報告しておき、あとで、本格的な論文により詳しく説明する、と言ったことがあれば、ノーベル賞などでは、まず、その最初の「速報」が評価される、と言うことはあり得るかも知れません。 
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#3さんの補足



ノートというよりLetterですね(NATUREだと)


簡単に序論を述べて、実験項も手短にして結論(考察)のみを書いて速報のように出すものです 現在はNATUREだと大体4ページが主ですが、雑誌によっては2ページ程度のものにしているものもあります(そのかわりsupplementary infoとしてweb上にデータがアップされているのが多いですが)


他の回答者の方も仰っていますが、卒論などはどのような結果を出したかではなく、その分野についてどれほど理解しているか、どれほど実験をしているか、どの程度考察力があるか をみるものなのでいちいち細かく書く必要があります


そもそも、卒論の段階でまともな結果が出るなんてことは教授は期待していません
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おもしろい視点ですね。

あなたのその数式が、21世紀の○○界最高の成果だったり、ノーベル賞級なら、教授も「OK」と言ってくれるかもしれませんよ。そもそも、ワトソンやクリックの「学位論文」は何ページだったんでしょうか?
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論文でも「卒論」はちょっと特殊だと思います。


「論文」というよりも「総まとめ」や後輩への「実験の手引き」的な意味合いが濃いと思います。
ですから研究成果はもとより、研究の目的や今後の課題、使った機材や薬品などもしっかり書く必要があるでしょう。
それらを入れると、どうしても数ページは取られてしまい、1ページの卒論は難しいと思います。

とはいえ、逆に多ければいいかと言えば、そうではないでしょう。
短めのほうが中身が濃いものが多いのではないかな…と思います。
(端的に伝えることができるのも、研究者の技量ですから)
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