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フランス王国ルイ16世王妃マリー・アントワネットの寵臣の、「ランバル公妃」
 彼女の持つ称号?爵位?の「公妃」を見て思いました。
「公妃と、公爵夫人はいったいなにがちがうのか」
同じく「プロヴァンス伯妃」という名にも同様の疑問を持ちました
一体どうなのでしょう。教えてください。

A 回答 (3件)

 ランバル公妃は後にイタリアを統一するサヴォイア家(この時点でもサルデーニャ王国の王位は所有)の傍系の出身で、夫はフランス国王ルイ14世の曾孫ランバル公ルイ・アレクサンドルですから、王族の末端に列する立場の人です。


 (マリー・アントワネットの寵臣に成る頃には夫は亡くなっていますが…。)

 称号も
  ランバル公妃マリー・テレーズ・ルイーズ・ド・サヴォワ=カリニャン
  (Marie Therese Louise de Savoie-Carignan, Princesse de Lamballe)
   http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%83%B3% …

 とちゃんと「プリンセス」の称号が付きます。
 (多分訳す時にプリンセスが付いている場合に妃としているのではないかと…。)

 プロヴァンス伯妃とは「ベアトリス・ド・プロヴァンス」の事でしょうか?
 彼女はシチリア王カルロ1世(フランスでは、アンジュー伯シャルル、シャルル・ダンジュー)の妃でプロヴァンス伯レーモン・ベランジェ4世(アラゴン王アルフォンソ2世の孫)の娘ですから、やはり高貴な家の出身です。

 なお、ヨーロッパでの爵位は、家格や相続や婚姻や伝統などで使用する爵位が決定される為、簡単に順位が高い物を使用しているとは限りません。
 (まあ、爵位の順位が公侯伯子男と確実に厳格な順位なのは、日本の華族ぐらいかも…。ハプスブルク家も伝統重視でニュルンベルク城伯とか使ってましたし…。)

 プロヴァンス伯妃の場合、シチリア王妃でなく自身が領主として統治(夫との共同統治)するプロヴァンス伯(法的には神聖ローマ帝国(アルル・ブルグンド王国)領と言うヨーロッパ貴族としては無視できない伝統がある)としての爵位が優先されている訳です。

 ちなみに、たまに女性が未婚で爵位を相続した場合も○○夫人と呼ばれる事もあります。ホントややこしいです。
 (この場合、女男爵と男爵夫人の様な使い分けの理由は、私は思いつかないのですが…。)

 さらに、ルイ・アレクサンドルは実はランバル公領を相続(相続前に亡くなっています)していなかったりします。(法的な効力のない敬称)

 フランスでの有りがちな父親の爵位を子供が拝借すると言う一例です。
 (イギリスだと有りえない事なのですが…。)
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簡単に言うと位が違うのです



貴族には必ず「爵」という位が付いています
逆に言うと爵位がついて初めて貴族と言われるのです。

この爵位は上位から、公爵、侯爵、伯爵、子爵、男爵という
順序で並んでいます。

それぞれの爵位の妻が、、公爵夫人、侯爵夫人、伯爵夫人と
呼ばれるわけですから、公爵夫人が、貴族婦人の中では
一番位が上で、男爵夫人が、一番下位の貴族の夫人
ということです。

そして、その貴族より上に、大公という位があって
これは王様に準ずる位なのでその妻も妃(きさき)という
称号を与えられるのです。
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同じフランス語(あるいは英語)の単語を「公爵夫人」と訳するか「公妃」と訳するかの違いに過ぎないでしょう。



ただ、「公妃」とか「伯妃」と言う日本語は一般的ではありません。
現在の「ルクセンブルク大公国」のように、
「独立国の君主が、『王』ではなく『大公』と言う称号を名乗っている場合に、君主である大公の正妻を『大公妃』と呼ぶ。『大公夫人』とは呼ばない」
場合に使うように思います。

これは、日本語で「妃」と言う言葉は、「一国の君主かそれに準じる人の正妻」に使うもので、普通の貴族の正妻に使うものではない、ということによるものでしょう。

例えば、
「高松宮妃 喜久子殿下」
とは戦前も戦後も言いますが、
戦前に
「近衛文麿公爵妃 千代子様」
とは言わなかったはずです。強いて言うなら「近衛公爵令夫人様」でしょうね。
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