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家族がアルコール依存性で入院中ですが、今までにも断酒が続かず何度も入退院を繰り返しています。最近は問題行動で二回病院を追い出され、なんとか引き受けてくれる厳しい病院を見つけたのですが、現在の病院も近々出されてしまいます。本人には治したい気持ちもあり自宅にいたときにはAAにも通っていましたが、去年の暮れから急に悪くなり、凶暴になりました。もうAA(家族が出席している)や保健所で紹介を受けた医師からは、入院しても治らない、家族と連絡を取れなくして本人が底尽きを経験し自立するしか道はないと言われました。ですが、家族まで今までの生活を捨てる決心もつかず、その方法による回復も信じられず、なんとかいい病院がないかと思って探しています。心当たりがあれば教えてください。また、現在の病院で意識障害が一時あり昏睡状態(肝性脳症ではない)にも陥りました。この症状はなんでしょうか。

A 回答 (4件)

私はアルコール依存症とアルコール中毒で、10年以上前ですが三鷹の「井之頭病院」に入院した経験を持ちます。

退院後2度ほどスリップしましたが何とか自力で立ち直ることができ、再入院をすることなく今に至っています。2度目のスリップから立ち直って以後は完全に断酒を続けております。

私がなぜ立ち直れたかと言いますと、なんと言っても「家族」への思い、そして「激しい退薬症状の苦しみから逃れたい」、という思いでした。そしておそらくどちらが欠けても現在のように立ち直った状況には至れなかったのではないかと思います。

ご質問を拝見しますと、「質問者」様のご家族は中毒症状には至っていないか、あるいは至っているにしてもそう激しくはないのではないか、というように読み取れます。

病院で出会った人たちとの交流や自分自身の経験則からしますと、その状態が一番危険である、と思います。といいますのも、その状態では「断酒」への強いインセンティブは感じられない可能性があるからです。そして、そのまま行きますと、確実に臓器に影響を及ぼすことになり、命取りとなるか、一生障害者として生きることになるか、ということになります。私の知人は過度の飲酒により「肝硬変」となり、飲酒がままならなくなった後自殺しました。

またアルコールが冒すのは首からしたの臓器だけでありません。すなわち「脳」も冒されます。ご存じでしょうが「ウエルニッケ・コルサコフ症候群」というアルコール性痴呆は、統計などはわかりませんが相当数の患者数がいると思われます。それもそのはずで、臓器不全が致命傷とならなかった多くの依存症患者がここに陥るからです。そして罹患後は見間違えてしまうほどに老け込み、多くの人が「廃人」のごとくになってしまいます。

アルコール依存症は家族や周囲を巻き込む恐ろしい病気であり、「監禁」などの措置がもっと取りやすいような環境が整えばよいのでしょうが、社会の認識は(精神病全般ですが)著しく甘く、質問者様のご家族のような症状の罹患者をきちんと「監禁」し立ち直らせる施設を私は知りません。すなわち、悲しいですが「底尽き」が現状での考えられる最善の方法であると思われます。以下、「底尽き」を体験させることを前提としての私の考えを述べます。

おわかりでしょうが、仮に「底尽き」を経験させるとしても、ご家族がご本人様に「愛情」を持っているからこそそのような手段を取るという姿勢を少しでも欠いたならば余りよい結果にはならないと思います。アルコール依存症から立ち直った多くの人のインセンティブはなんと言っても「家族へ(から)の愛情」だからです。失敗例も一つ知っておりますが、家族から見放されたとご本人様が強く感じられるようなやり方は大変にまずいということだけは明確に言えます。

ただし、ご家族様の自宅にどうしても入ろうとし、または見つけ出し、あるいは親族様(これは厳しいですね)のご自宅を訪うようなことがあった場合にはその前提は崩れてしまいます。この場合はご本人をいかに傷つけようと心を鬼にし、親族の方とも連携を取り厳しく対処しなければなりません(自立が明白でない場合ですが)。これは本当に最終手段でありますが、そうせざるを得ません。それが被害者を一人でも少なくし、本人を立ち直しうるする唯一の手段となります。少なくともお金を渡すようなことがあってはいけません。それはすべて酒に消えるでしょうから。

ただ、「底尽き」に持ち込む前にできるだけの手段はとったという痕跡は残さなければならないでしょう。AAはもちろんですが、断酒会の家族会への参加や、地区の精神保健福祉センターのあらゆるチャネルに相談し、このままでは共倒れにならざるを得ないという実情を訴え、それなら「底尽き」に持ち込むこともやむを得ない、という言質を複数の人から得ておくことも大事です。依存症患者を閉め出すことは、患者を野に放つことにもなるからです。また、そのプロセスで何かいい方法が見つかるかもしれません。もしそれをしておかないと、連絡を絶った後、異常な不安にさいなまれたり、不幸にして何か事件があったときには甚だしく動揺することになりかねません。「凶暴になった」と書かれていますが、暴力をふるった場合、警察に相談するか110番することも大事です(警察を証人にできます)。いろいろな可能性を考え、外堀はしっかり埋めておきたいです。あくまで重度の精神の病であることを忘れてはいけません。

「質問者」様のご心配なされている「死ぬか」ないしは「犯罪をするか」ですが、もしご家族の方があまり長く本人に関わっていた場合、かなりの確率で共倒れをします。仮に共倒れをした後本人がアルコールから立ち直るかというとそうではなく、結局元の木阿弥です。つまり、被害者にご家族を加えるか否かの問題ということがいえます。依存症というものはご家族の方を巻き込んで共倒れをしてしまったからといって、それで反省して立ち直ることが考えられるような甘い病気ではありません。むしろそれを精神的重荷とし、さらにアルコールに走り、前出2つの問題に直面するでしょう。

最後の質問ですが、これは医者でないのでわかりませんが、私は中毒症状(退薬症状)が出始めると意識がよく飛びましたのでそれかもしれませんし、最悪のケースとして前出「ウエルニッケ」の初期症状かもしれません(ウエルニッケは足がふらつきパタパタ倒れます)。早い段階での医師への相談をお勧めします。
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この回答へのお礼

ご丁寧にとてもくわしくありがとうございました。私は退薬症状という言葉は知りませんでした。ちなみに、突然悪くなったのは、飲むようになってとまらなくなってしまったからで、その頃はよく気を失って倒れたり、突然居眠りをしたりしてました。本人は飲むとかなり苦しいらしく、何度も倒れ、頭から血を流して倒れていたこともあります。それでも飲んでました。肝硬変にはだいぶ前になっています。思考力、記憶力もだいぶ悪いです。凶暴になったときには、何度か警察に預かってもらいました。今回の入院中に昏睡状態に陥ったときの後遺症でか、今は理性が全く働いてないような、本能が強く働いてるような感じになって、だいぶ人が変わったみたいになってしまいました。こちらの言っていることをどこまで理解しているのかもわかりません。もっともっと早くアルコール依存性のことをよく理解しているべきだったと、今は思います。底つきを実行する際の注意点、とても参考になりました。ありがとうございました。

お礼日時:2009/04/28 00:29

#2の者です、ちょっと心配になってまた回答してしまいました。

また長くなってすいません。

「お礼」を読ませていただいたのですが、一般的に、肝臓が悪くなると、アルコールが分解できなくなるので少しでも飲むとすぐふらふらし、胸が苦しくなり、吐き気がし、意識が朦朧とするのが普通です。私もアルコール性肝炎で「黄疸」にまではなりましたが、そこに至ってもまだ飲み続け、同じような症状であったように記憶しています。「離脱症状」が始まってから痛飲すると意識が飛び徘徊することもありました。ですから、素人判断ながらご本人の症状は「ウェルニッケ」によるふらつきではないのでないか、と思うのです。

ただ、「どこまで理解しているのかもわからない」というような症状全般がアルコール性痴呆によるものなのか、一時的な飲酒によるものなのか、という絡みは少し重要です。まず、一時的な飲酒によるものであれば法の保護はすべて与えられず、自助努力と突き放されます。

アルコール性の痴呆は大きく分けると「可逆的」(例えばウェルニッケ)なものと「不可逆的」(例えばコルサコフ)なものに分かれます。「可逆的」なものであれば、断酒をし、点滴などでビタミンなどを投与すればおおかた回復すると言われています。ただ、「可逆的」であれば民法上の保護(成年被後見人)などは受けられず、逆に「底尽き」を体験させることは可能です。反対に「不可逆的」であれば成年被後見人の決定を受けることは出来るようになってきましたが(まだまだですが)、「底尽き」を体験させることの善し悪しは微妙です。肝硬変である事を考慮に入れるとかなり微妙と思います。なさるにしてもやり方をよく考える必要に迫られる可能性があります。場合によってはご家族の方が刑法上の「保護責任者(遺棄、遺棄致死、不保護)」に該当する可能性も否定できません(生きるか死ぬかですからビビる必要はありませんが、事はより慎重におこさざるを得ません)。

法律上の問題がもし不安でしたら、(微妙な問題ですのでたらい回しになるかもしれませんが)役所の相談窓口のようなものがあればそこで相談するか、できればお近くの司法書士さんなどを訪ねることも選択肢に入れたいです(弁護士ですと「相談で20万」とか取るところもありますから「紹介」による場合以外は難しいです)。ただ、「民法上の保護」は当ケースでは全く役に立ちません。

ともあれ、自立させるよりも(「よりも」と言うか「両立」が理想ですが)、その前に保護し、治療しなければならないというレベルはどうしても存在します。それを明確にするためには、まず専門家の知見を早く得ることが重要です。今までご本人が入院したり通っていた病院には専門の「アルコール病棟」や「アルコール外来」があるのでしょうか。そのような施設のある病院でなければ深いことろまでは診断できません。質問者様がどちらに住まわれているかはわかりませんが、もし専門の病院でないならば、検索などして、仮に遠くても定評のある専門の病院に相談されるようにしてはいかがでしょうか。保健所の紹介かどうかは関係ありません(本人が行きたくないと頑張るかもしれませんが、とりあえず本人抜きで「相談」をしてみて、判断を仰いでみるということから始めます)。また、今かかられている病院が専門病院なのにわからないというのであれば病院を変えることをお勧めします。

蛇足ですが、「足がつる」等の症状はないでしょうか、アルコールがビタミンB1を破壊するためそのような症状が起きます。当然にむくみ(脚気)も生じ得ます。その末期が「ウェルニッケ・コルサコフ」です。以前から「足がつる」ようなら緊急に断酒しビタミンなどを点滴しなければならばならない可能性があります。「底尽き」体験は後になります。

今朝私も回答した別の質問に対する他の回答者が「介護認定」の話をされていました。私は介護は詳しくないですがご参考にはならないでしょうか?
http://oshiete1.goo.ne.jp/qa4916321.html

保護しなければならないがどうしても一緒には暮らせない状況がもし生じたら、そのときは致し方ないと私は考えます。ご検討お祈りします。
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この回答へのお礼

いろいろご心配いただき本当にありがとうございます。ちなみに本人は入院して4ヶ月ほど経ち、絶対に抜け出すことのできない病院なので、飲酒はしていない状態です。いろいろ心配な症状があるのですが、問題行動を起こしたため、内科のある病院で入院できるところは、探し尽くしましたが、もちろん相談機関にも探していただいたのですが、もう見つからないですね。「足がつる」や「むくみ」はかなり昔からありました。「ウェルニッケ・コルサコフ」は実はここで他の方の質問で初めて知り、今まで病院でも、勉強会、家族会、相談機関でも聞いたことがありませんでした。飲酒により、暮れの突然悪くなった頃にすでになっていたのかもしれません。その後の入院先で昏睡状態になり、脳専門の病院に一時的に運ばれたときは、脳が白質化していて、原因不明、見たことがない状態、一度壊れた脳は元に戻らないと言われたのですが、搬送先の病院がアルコール専門ではなかったので、わからなかったのではないかと、疑問に感じています。とにかく教えていただいたことは、本当に参考になりました。ありがとうございました。本当に怖い病気ですね。会うことも電話もこれからの本人のためにならないとのことで、様子を知ることもできず、毎日毎日どうしているのかと考えてしまいます。これからもずっとそうなんでしょうか。回復を祈るばかりです。

お礼日時:2009/05/03 01:53

申し訳ございません。

修正点がございます。

#2 の回答につき修正点がございます。
今は私が罹患していた時期と異なり、「中毒」という言葉は使わなくなり「依存症」に統一されているようです。さらに「退薬症状」という言葉も使われなくなり「離脱症状」と言い表されているようです。私が#1で「退薬症状」ないしは「中毒」と述べているものは、すべて「離脱症状」ないしは「離脱症状が生じうる状態(レベル)」に置き換えて読み直していただきたく思います。また「検索」等する際も「離脱症状」でお願いしたく思います。また、私の経験した離脱症状(退薬症状)がどういったものかについては別の質問の「回答」に少し書いておきました。よろしかったらお読みになってください。

大変深刻と思われる質問への回答としましては著しく配慮を欠いたことをお詫びいたします。なお、「お礼」は無用です。

参考URL:http://oshiete1.goo.ne.jp/qa4913555.html
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私はアルコール依存症者です。


質問を拝見させていただいたところ、かなりお困りのようですね。本人もAAに通っていらっしゃったようですが、やはりミーティングから離れるとアルコールに引き戻されていくようですね。
私見ですが、医師の意見に賛成です。このままでは、ご家族の方たちが人として生きて行くのが難しい状況に追い込まれると思います。アルコール依存症は、周りの人たちを巻き込んでいく病気です。そして、本人が『気付く』まではアルコールからは離れられない病気です。そして、本当に『気付く』のには、やはり『底を尽く』ことを経験しないと難しいかもしれませんね。
アルコール依存症は、死に至る病気です。(実際に、再飲酒をして死んで行った人たちを何人も見てきています。)出席しているAAの仲間に相談して下さい。(『正直に』すべてを打ち明けて。)きっと、良い方法で手助けをしてくれます。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。やはりそれしか道はないのですね。AAでも皆に言われます。本人は病気のせいでかまともな考えはできないので、底つく前に死ぬか犯罪をするかな気がして仕方ありません。

お礼日時:2009/04/25 09:31

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