銀行の貸し渋り
最近、銀行は中小企業に貸し出すため公的資金を導入したのに、中小企業へは貸し渋り、商工ローンなどには低利で融資を行ってきたそうですが、金利が高くして直接中小企業に対して資金を提供するのが銀行にとっていいことではなにですか?なぜそならなかったんですか?情報の経済学の観点から言うとどういうことですか?
銀行と商工ローンはその対象が違います。銀行はまだ担保
主義が生きていて、何の担保のない人はお金を貸しません
し、そのノーハウもありません。いくら保証人をつけて
も、商工ローンのようなえげつないこともできません。ま
た、銀行は、高金利といっても公定歩合が0に近いとき、
年10%以上の金利で貸すと悪徳銀行扱いされます。商工
ローンの顧客は保証人のほかには、何の担保のないのも普
通ですので、銀行にそのまま、替わることはできません。
「情報の経済学の観点から」と言われると、回答になっているのかどうかわかりませんが、一応お答えします。
ひとことで言うと、「不良債権」化するのを防ぐためでしょう。
同じ100万円の融資の2つのケースについて考えてみましょう。
1)金利5%、債権回収可能性100%
期待回収額 = 100万円 × 105% × 100% = 105万円
2)金利10%、債権回収可能性90%
期待回収額 = 100万円 × 110% × 90% = 99万円
随分と極端な例にしてみましたが、期待回収額、要するに貸して回収できそうな金額が、1)105万円 > 2)99万円ですので、この場合1)に融資するのは当然ですよね。
というか、2)は貸せば貸す程損するので貸すわけがない。
この場合、1)にあたるのは商工ローンなんでしょう。
儲けることだけを最優先に考えてみて下さい。500万円ずつ60口の融資先を管理し、返済が遅れたら督促していくことによるコストと、多少金利が安くても3000万円貸せば絶対確実に返済してくる融資先があるのがわかっていたら、どちらに融資しますか?銀行法に定められている公共的使命を忘れてしまうとこういうことになるわけです。
「情報の経済学の観点」自体がわからないので、この点はパス。
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